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体が熱いが熱はない

SY0254_体が熱い熱はない

体が熱い熱はないときは何科へ受診すべき?放置してはいけない症状は?すぐにできる応急処置はある?など、気になる原因や対処方法をMedical DOC監修医が紹介します。

「体が熱いが熱はない」症状の場合に考えられる病気と対処法

体が熱いけれど熱はない、ほてった感じがする、熱はないのにだるさやのぼせ感があるなどの症状に思い当たる節がある方は多いでしょう。発熱があれば風邪かな?と考えるところですが、熱がないときはどのような病気が考えられるか詳しく見ていきましょう。
「体が熱いが熱はない」症状の他にも、「ほてり」などの症状などがあります。
「ほてり」に関する記事はこちら

体が熱くて夜中に目が覚める、眠れない場合の原因と対処法

夜寝ようと思って寝室にいくものの体が熱くてほてって眠れないなどの症状をさします。
まずは、リラックスできる飲み物、マッサージ、深呼吸などして精神的・肉体的に落ち着くことができるようにしましょう。
このような場合、自律神経失調症が疑われます。自律神経失調症とは、体の生理的機能をつかさどってくれている自律神経(交感神経、副交感神経)のバランスが崩れてしまうことで起きる病気です。本来、副交感神経が活発になり落ち着くべき夜に、交感神経が活発になると、体がほてってしまい眠れなくなります。
原因はいろいろ考えられますが、精神的ストレス、肉体疲労、過度の緊張、生活習慣の乱れなどが代表的です。
日常生活に支障が出ている場合は、内科や精神科・心療内科を受診することをお勧めします。

子どもに熱はないのに体が熱い症状がある場合の原因と治し方

子供を触ったら首筋や体感が熱い気がするが、測っても熱がないなどの症状をさします。
子供が元気であれば多くは心配ないでしょう。赤ちゃんは体温調節が苦手ですので、周囲の状況(部屋の温度、掛け物の有無など)で熱がこもり、熱く感じることもあります。
幼児以降では、純粋に新陳代謝が活発で熱感がある場合もありますが、多くは生理的なもので心配ありません。

大人が熱はないが体が熱くてだるい場合の原因と治し方

熱はないけれど、強いだるさや頭痛、ほてり、慢性的な疲労感が続き日常生活をおくるのも大変な状態が当てはまります。
このような場合、慢性疲労症候群が疑われます。慢性疲労症候群とは、日常生活に支障がでるほどの倦怠感・疲労感が6か月以上続く病気です。症状は多彩で、体熱感・ほてり以外にも頭痛や筋肉痛、不眠、うつ症状などがあらわれます。
根本的な原因はわかっておらず、検査では診断ができません。治療法も確立しておらず、そのため市販薬では効果が望める薬剤もありません。
長期的な疲労感や倦怠感がつよく、休養しても改善が乏しい場合は無理をせず早めに内科や精神科・心療内科を受診し相談することが必要です。

女性が生理(月経)中に体が熱くなる場合の原因と治し方

女性の生理中にからだが熱くなる状態をさします。
生理前から生理初期には高温期と呼ばれる時期があり、ホルモンバランスの変化により通常より1-2度程度、体温が上がる場合があります。
これは病気ではなく生理的変化であるため、心配は不要であり、生理の進行とともに改善します。しかし、体調が悪いと感じる時は体が休養を必要としているサインかもしれません。無理をしないことが大切です。

男性/女性ともに熱はないが体が熱くなる症状がある場合の原因と治し方

のぼせや動悸、体がほてり集中力が続かないなどの症状をさします。
このような場合、更年期障害が疑われます。女性の更年期障害は有名ですが、男性にも同様の症状が起こることがあります。ホットフラッシュも特徴的で、寝起きや夜中に体が熱くなり寝汗をかくなどし寝つきが悪くなります。
性ホルモン(男性ならテストステロン、女性はエストロゲン)の低下が原因で、基準値以下ならばこの病気である可能性があります。
治療としては、ホルモン剤の注射・塗布、漢方薬などが挙げられますが、前立腺がんなど悪性腫瘍がある方には禁忌ですので医師の指示で治療をしましょう。
緊急性はありませんが、症状がおもく生活に支障をきたしている場合には、産婦人科、または、泌尿器科を受診されることをお勧めします。

すぐに病院へ行くべき「体が熱いが熱はない」症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

普段とは異なるだるさがある場合は、内科へ

体が熱いが熱はない症状で、緊急性がある場合は少ないのですが、高齢者では発熱がなくても感染症など重症疾患が隠れていることもあり、注意を要することがあります。
体が熱いことに加えて、普段と違う強い疲労感、倦怠感で日常生活に支障がある場合は、早めに内科を受診しましょう。

「体が熱いが熱はない」症状が特徴的な病気・疾患

高血圧症

高血圧症とは、くり返して測っても血圧が正常より高い状態で、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上で診断されます。
原因のわからない本態性高血圧症が約90%を占め、主には生活習慣が関与していると考えられています。
高血圧症をすぐに改善させることは難しいですが、日常生活で減塩、運動習慣をつけること、休養をとること、禁煙などを心がけて下さい。それでも血圧が高い場合には、薬物治療を行う必要があります。
わかりやすい高血圧による症状は普段見られることはなく、緊急性もありませんが、早めから高血圧に対して意識を高く持つことは必要です。動脈硬化やそれに伴う脳梗塞予防などが期待できます。日常生活や健康診断などで血圧が高めであれば、内科や循環器内科で相談しましょう。

更年期障害

更年期障害とは、40歳代以降の男女に起こる病気で、性ホルモン分泌量の低下が原因です。症状は自律神経失調症に似ているため時に混同されます。のぼせ、ほてり、動悸や息切れ、異常な発汗などが特徴的な症状です。
治療法は、低下した性ホルモンを補充することが効果的で、ホルモン剤の投与をすることもあります。他には漢方薬治療などがあります。
緊急性はありませんが、抑うつ症状が出現することで日常生活に支障が出る場合もあります。早めに内科や産婦人科、泌尿器科の受診をお勧めします。

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経がストレスやホルモンバランスの乱れによって正常に機能しなくなることで起こる症状の総称です。
原因としては、身体的ストレス、精神的ストレス、過度の緊張による刺激、不規則な生活スタイル、更年期によるホルモンバランスの乱れなどがあります。
症状の特徴として、熱感、だるさ、不眠、疲れがとれないなどが有名ですが、それ以外にも頭痛、動悸、息切れ、めまい、冷えなどのさまざまな症状が出現します。
まずは、生活習慣のコントロール(規則正しい食事・睡眠)や、ストレスの原因除去などの行動療法から始めましょう。ホルモンバランスの乱れに対してはホルモン剤治療も効果的です。
緊急性はありませんが、日常生活に支障があるようならば早めに内科や精神科・心療内科を受診しましょう。

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群は6か月以上続く強い倦怠感・疲労感を主とし、ほてり、頭痛、抑うつなど多彩な症状を呈する病気です。
はっきりとした原因はわかっていませんが、協調性が高く献身的で周囲に気を配るような方はなりやすいとも言われます。
治療法は確立していませんが、漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬などの投与がなされます。
原因がわかっていないためはっきりとした予防法もないですが、過度な疲労が続くと心身の慢性疲労が蓄積しますので注意が必要です。
緊急性はありませんが、普段の疲労と違うなと感じた場合は、早めに内科や精神科・心療内科を受診しましょう。

体が熱いが熱はないときに飲んでも良い市販薬は?

発熱がないときに解熱剤を飲んでも効果が望めません。病気によっては漢方薬などが効果的なこともありますが、その見極めは難しいでしょう。早めに医師に相談することをお勧めします
疲労感がつよければ市販薬を飲むより、休養をとることが効果的な場合もあります。無理をしないことが大切です。

「体が熱い熱はない」症状で考えられる病気と特徴

体が熱いが熱はない症状から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedicalDOCの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • 自律神経失調症
  • 慢性疲労症候群

緊急性はありませんが、生活の質を低下させ日常生活に支障をきたすため、早めに対策をした方が良い病気です。

  • 更年期障害
  • 加齢性男性性腺機能低下症候

性ホルモンのバランスの乱れによって発症すると考えられています。

  • 高血圧
  • 甲状腺機能亢進症

放置しておくと、動脈硬化や心不全などを発症するため、一度検査を行って発症していないことを確認しておいた方が良い病気です。

まとめ

体が熱いけれど熱はないという症状には、疲労やホルモンといった外からでは分からない原因が関与していることが多くみられます。それゆえ、他人に症状が理解されず苦しい思いをしている方もいると思います。無理をせず、一人で悩まず、早めに病院受診し医師に相談するようにしましょう。