「夕方に頭痛」が起こる原因とは? ”放置要注意のサイン”と対処法を医師が解説!

夕方に頭痛が起こる原因は?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修医師:
関口 雅則(医師)
目次 -INDEX-
夕方に起こる頭痛で考えられる原因と対処法
夕方になると決まって頭が痛くなり、「疲れなのか病気なのか」と不安になる方も少なくありません。緊張型頭痛や片頭痛などの一次性頭痛が多い一方で、まれに重大な病気が隠れていることもあります。ここでは夕方に起こる頭痛の主な原因と、自宅での対処法、受診の目安などについて紹介します。
夕方に起こる頭痛の症状で考えられる原因と治し方
夕方に頭全体が重く締め付けられるように痛む場合、長時間のデスクワークやストレスで筋肉がこわばる緊張型頭痛が代表的です。首や肩のこりを伴い、入浴やストレッチ、こまめな休憩で和らぐことが多いです。
一方でほぼ毎日続く、頭痛薬が手放せないときは慢性緊張型頭痛の可能性があるため、頭痛外来や脳神経外科、神経内科で相談しましょう。
夕方から夜にかけて起こる頭痛の症状で考えられる原因と対処法
夕方から夜にかけてズキズキと脈打つ頭痛が出て光や音がつらい場合、片頭痛や群発頭痛が疑われます。 寝不足や寝すぎ、空腹、ストレスの変動で悪化しやすく、発作時は暗く静かな部屋で安静にし頭を冷やすのが基本です。
痛みが強い、市販薬で抑えきれない、頻度が多いときは、頭痛外来や脳神経外科で治療薬や予防薬の相談をしましょう。
更年期の女性に夕方に起こる頭痛の症状で考えられる原因と治し方
40~50代女性で夕方に頭痛やほてり、イライラ、睡眠障害が重なる場合、更年期障害によるホルモンバランスの変化が関与していることがあります。 女性ホルモンの揺らぎは片頭痛を悪化させやすく、仕事や家事の疲れが重なる夕方以降に痛みが強まることもあります。
症状が続くときは頭痛外来や脳神経外科とあわせて婦人科を受診し、更年期評価やホルモン補充療法の適応を相談しましょう。
夕方に起こる頭痛と他の症状で考えられる原因と対処法
夕方の頭痛に微熱や眠気、目の奥の痛みなどが伴うとき、体は別のSOSを発している場合があります。背景にある原因を絞り込むため、付随する症状が大切な手がかりとなることが少なくありません。ここでは頭痛とともに現れやすい諸症状の原因と、その対処法について解説します。
夕方に起こる頭痛と微熱の症状で考えられる原因と治し方
夕方に頭痛と微熱やだるさが出る場合、風邪や副鼻腔炎、精神的なストレスなどが背景にあります。風邪であれば休養や市販薬で様子を見られますが、数日続く場合や鼻づまり、顔の痛みが強いときは内科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。
意識混濁や首の強い痛み、急激な激痛と高熱を伴うときは髄膜炎などの緊急疾患の恐れがあるため、迷わず救急受診してください。
夕方に起こる頭痛と眠気の症状で考えられる原因と治し方
夕方に強い眠気と頭痛が同時に出る場合、睡眠不足や睡眠の質の低下、睡眠時無呼吸症候群、長時間のデスクワークによる疲労などが考えられます。まずは昼寝を短時間にとどめる、カフェインや就寝前のスマホ・アルコールを控えるなど睡眠リズムを整えることから始めましょう。
それでも強い眠気と頭痛が続く、いびきや無呼吸を指摘される場合は、内科や睡眠外来で睡眠時無呼吸症候群などの有無を調べてもらいましょう。
夕方に起こる頭痛と目の奥の痛みの症状で考えられる原因と治し方
夕方に目の奥がズキズキ痛み、片側の顔半分まで強く痛む場合は、片頭痛や群発頭痛が疑われます。また、パソコンやスマホの長時間使用による眼精疲労でも、夕方に目の奥の痛みが出ることがあります。
休憩を挟んだり姿勢を整えたりしても改善しないときは、背景に別の病気が隠れているかもしれません。目の充血や涙を伴う激痛が毎日続くなら、群発頭痛を考慮し、早めに頭痛外来を受診してください。
すぐに病院へ行くべき「夕方に起こる頭痛」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下ような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
夕方に起こる頭痛で突然激しく痛む症状は脳の緊急疾患の可能性あり 脳神経外科へ
夕方に今までにない激痛や、麻痺、しびれ、ろれつが回らない、意識低下が出たときは、脳出血やくも膜下出血の恐れがあります。一刻を争うため、様子を見ずに救急車で脳神経外科を受診してください。
数日から数週間かけて夕方の頭痛が徐々に悪化し、朝の痛みや吐き気、視力障害が加わる場合も、脳腫瘍などの可能性を考慮し外来で早めに相談しましょう。
病院受診・予防の目安となる「夕方に起こる頭痛」のセルフチェック法
- ・毎日または週の半分以上続く場合
- ・市販薬を月に10日以上飲んでいる場合
- ・会話がしづらい場合
- ・片側の手足が動かしにくい場合
- ・視野が欠ける場合
- ・発熱や首の強い痛みを伴う場合
「夕方に起こる頭痛」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「夕方に起こる頭痛」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが続く一次性頭痛で、最も頻度が高いタイプです。 両側性の圧迫感と肩こり・首の張りを伴いやすく、夕方に強くなることもあります。
ストレッチや入浴、ストレス軽減に加え、必要に応じて鎮痛薬などを用います。頭痛が頻繁な場合は頭痛外来や脳神経外科、神経内科を受診しましょう。
片頭痛
片頭痛は、片側性のズキズキする拍動性頭痛で、光や音に敏感になり吐き気を伴うことが多い一次性頭痛です。ストレスの変動や寝不足・寝すぎ、空腹、女性ホルモンの揺らぎなどで誘発され、夕方に疲労が重なって悪化することがあります。
発作時は暗く静かな場所で安静にし、冷却と適切な鎮痛薬を使い、症状が頻回なら頭痛外来でトリプタン製剤や予防薬を含めた治療を検討します。
群発頭痛
群発頭痛は片側の目の奥に激烈な痛みが走り、一定期間毎日のように繰り返すのが特徴です。深夜だけでなく夕方から夜に発症する人もおり、充血や涙を伴いたり、痛みに耐えかねて室内を動き回ったりすることもあります。
市販薬では改善しにくいため、早めに頭痛外来を受診し、酸素療法や専門薬による適切な治療を受け、つらい症状を緩和させることが重要です。
慢性片頭痛・慢性頭痛
月に15日以上頭痛があり、そのうち8日以上が片頭痛の特徴を満たすと慢性片頭痛とされます。 頭痛がほぼ毎日続き、市販薬を多用すると薬剤の使用過多による頭痛を合併しやすい点が問題です。
夕方に仕事の疲れと重なりやすいものの、自己流の対処には限界があるため、頭痛外来で診断を受け、予防薬や生活習慣の調整を含めた管理が勧められます。
くも膜下出血
くも膜下出血は、脳動脈瘤などが破れて起こる致死率の高い病気で、「突然の激しい頭痛」が典型的な症状です。多くは「バットで殴られたよう」と表現される急激な頭痛で、時間帯を問わず発症し、吐き気や嘔吐、意識障害、けいれんを伴うこともあります。
夕方にこのような頭痛が出た場合も例外ではなく、迷わず救急車を呼び、脳神経外科のある医療機関でCT検査などを受ける必要があります。
「夕方の頭痛」の正しい対処法は?
夕方の頭痛には、仕事や家事を一時中断して静かに休むことが大切です。 緊張型なら温めたり首を回したりしてほぐし、片頭痛なら暗い場所で休んだり冷やしたりして安静にします。
市販薬も有効ですが、月10日を超える使用は薬剤の使用過多による頭痛を招くため、連用を避け生活習慣を整えることが重要です。痛みが続いたり支障が出たりする場合は、頭痛外来を受診して専門的な治療を受けましょう。
「夕方の頭痛」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「夕方の頭痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
日中は平気なのに17時頃から頭が痛くなるのは気圧の変化が原因なのでしょうか?
関口 雅則(医師)
17時頃からの頭痛は、気圧だけでなく、仕事や家事による疲労や同じ姿勢の継続、自律神経の乱れなども影響すると考えられています。片頭痛では気圧の変化が誘因になる報告もありますが、睡眠やストレス、ホルモン変動など複数の要因が重なって夕方の頭痛として現れることが多いです。そのため「気圧のせい」と決めつけず、頭痛の頻度や痛み方、生活リズムとの関係を記録しておくと診断の助けになります。
16時すぎからこめかみが痛くなることが多いです。頭痛薬は毎日飲んでも大丈夫ですか?
関口 雅則(医師)
こめかみのズキズキする痛みが続く場合、片頭痛や緊張型頭痛が背景にあることが多く、市販薬で一時的に和らいでも毎日の服用は推奨されません。日本頭痛学会関連の基準では、トリプタンなど一部の急性期薬を月10日以上使用すると薬物乱用頭痛の基準に該当し得えます。週に2~3回を超える頭痛や市販薬で十分に効かない場合には、頭痛外来や脳神経内科で原因評価と治療方針の相談が重要です。
夕方から夜間の頭痛が何日も続いているときは頭痛外来を受診すべきですか?
関口 雅則(医師)
数日~数週間にわたり、夕方から夜の頭痛が続く場合は、緊張型頭痛や片頭痛など慢性頭痛が背景にあることが少なくありません。「仕事終わりに必ず痛む」「市販薬が手放せない」「家事や育育児に支障がある」といった状況は頭痛外来や脳神経外科を受診すべきサインです。 なお、突然の激しい痛みや、麻痺・しびれ・ろれつ不良・意識障害を伴う場合は脳出血やくも膜下出血などの可能性があり、外来ではなく救急受診が必要です。
昼ご飯と晩ご飯の間に頭痛と貧血になりやすいです。血糖値が影響しているのでしょうか?
関口 雅則(医師)
昼から夕方に頭痛や「貧血っぽさ」を感じるときは、血糖値の変動や脱水、低血圧、自律神経の乱れなど複数の要因が関わっている可能性があります。食事間隔が開きすぎると血糖低下でだるさや頭痛が出やすく、カフェインや甘い菓子を繰り返し摂ると血糖変動が大きくなることも知られています。貧血が気になる場合は、内科で血液検査を受けて貧血や血糖、甲状腺機能の異常を確認し、食事のタイミングや水分摂取など生活習慣を見直すことが勧められます。
まとめ 夕方の頭痛のときは我慢しすぎないで受診を
夕方の頭痛は「疲れ」だけでなく、緊張型頭痛や片頭痛などの一次性頭痛から、まれに脳出血・くも膜下出血など重篤な病気まで原因が幅広く存在します。重要なのはいつもの頭痛かどうか、痛み方・頻度・随伴症状を観察することです。
姿勢を整えたり目や首・肩を休めたり、睡眠や水分を確保するだけで改善することもあります。一方、月に何度も続く、市販薬が手放せない、突然の激痛や麻痺・しびれ・ろれつ不良・意識障害を伴う場合は、早めに専門外来や救急外来を受診することが大切です。
「夕方に起こる頭痛」症状で考えられる病気
「夕方に起こる頭痛」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
夕方の頭痛は一日の疲れだけでなく、脳や血圧、血糖など全身の異常が関係していることもあります。痛みの頻度やパターンを軽視せず、「いつもと違う」と感じたら早めの受診を心がけましょう。
「夕方に起こる頭痛」に似ている症状・関連する症状
「夕方に起こる頭痛」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
夕方の頭痛に加えてめまいや肩こり、目の疲れなどがある場合、体が「休息不足」や「自律神経の乱れ」を訴えているサインかもしれません。症状が重なって続くときは、早めに原因を確認しましょう。



