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「口角炎が治らない」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

口角炎が治らない時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

鈴木 幸雄医師

監修医師
鈴木 幸雄(医師)

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医学博士。産婦人科専門医・指導医、婦人科腫瘍専門医。これまで多くの子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん患者の手術、化学療法等を担当。現在はコロンビア大学産婦人科・婦人科腫瘍部門の博士研究員として医療ビッグデータを用いた研究を行っている。女性ヘルスケア専門医、細胞診専門医、腹腔鏡技術認定医でもある。患者支援活動、医療政策立案などにも数多く関わる。

「口角炎が治らない」症状で考えられる病気と対処法

口角炎がなかなか治らないことってありますよね。いったいどんな原因があるのでしょうか。期間や症状別に原因を考えていきたいと思います。

口角炎が治らない症状で考えられる原因と治し方

口角炎が治らない原因として多いのは、乾燥や刺激です。
冬場になると乾燥しやすいのに加え、マスクをする機会も増えるため、刺激も加わるようになり、口角炎ができやすいと言われています。肌荒れと似ており、保湿やケアが重要となります。リップクリームや保湿液を使用してみましょう。

口角炎がなかなか(1ヶ月以上)治らない症状で考えられる原因と治し方

1ヶ月以上にわたって口角炎が治らない原因として多いのは、ストレスや睡眠不足などです。
ストレスがかかることが続いたり、それが原因で睡眠不足になっている人は注意してください。口角炎自体はすぐに治りますが、再発したり、ストレスが原因で全身の不調に繋がったりする可能性があります。十分な休息をとれるよう生活を見直してみてはいかがでしょうか。

口角炎がずっと(半年~1年ほど)治らない症状で考えられる原因と治し方

数ヶ月から1年ほど、場合によっては1年以上の長期間にわたって口角炎が治らない原因として多いのは、ビタミンなどの栄養不足の可能性があります。
口角炎の要因になりやすいのは、ビタミンB2やB6と言われています。ビタミンB2はヨーグルト・牛乳・卵・ほうれん草など、ビタミンB6は魚・牛肉・豚肉・レバーなどに多く含まれています。食生活の乱れや偏りのある方はこうした食材を積極的にとってみてはいかがでしょうか。

妊娠してから口角炎が治らない症状で考えられる原因と治し方

妊娠してから口角炎が治りづらくなることがあります。ホルモンのバランスが影響して口角炎になることもあります。治療や予防は、一般的な口角炎と同じように保湿や栄養管理となります。なりやすい場合は普段以上に予防を心掛けましょう。

すぐに病院へ行くべき「口角炎が治らない」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

口角炎が治らず荒れがひどい場合は、皮膚科へ

口角炎も荒れがひどい場合は注意が必要です。炎症が強くなると、そこから細菌やウイルスが入りこむ可能性があります。口周りは動きが多く、なかなか治らない場所でもあるのでそういった感染症になる前に未然に防ぎましょう。口角炎が悪くなってきたなと思った際は早めに皮膚科を受診し治療をしましょう。

「口角炎が治らない」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「口角炎が治らない」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

ドライマウス

ドライマウスとは、口腔内が乾燥している状態です。ストレスや緊張が強い際はなりやすく、女性の方がなりやすいと言われています。稀ではありますが、薬の副作用やシェーグレン症候群と呼ばれる自己免疫性の病気などの可能性もあるので、症状が続くようなら皮膚科や内科でみてもらいましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、多因性(複数の原因が関係している)の病態(病気の状態)で、主にアトピー素因(体質)と皮膚のバリアの2つの要因があると言われています。関節の皮膚にできやすいですが、全身どこにでも症状が出る可能性があります。治療は保湿やステロイド軟膏となります。皮膚科で診断や治療ができますので気になる場合は受診してください。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、ヒト単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が主な原因のウイルス感染症です。ほとんどの人は小さいころにかかり免疫を持っているウイルスですが、免疫が弱くなったり、体調が悪いと発症する人もいます。症状が出ている状態はウイルス量が多い状態のため、その人に接触したりするとうつる可能性があります。症状が出ている場合は、水の回し飲みや、食器の共有は避けましょう。同じタオルを使ったりすることでうつる場合もあるので気を付けましょう。抗ウイルス薬を塗ることで症状は落ち着きますし、自然に落ち着くこともあります。ヘルペスかな?と思ったら皮膚科を受診しましょう。

「口角炎が治らない」ときの正しい対処法・予防法は?

口角炎は、市販のリップクリームで十分保湿可能です。無添加のものをお勧めします。
早く治したい場合、体調管理が重要です。ストレスを減らし、十分な睡眠を心掛けてください。保湿やステロイド軟膏で治りが早くなる場合もあります。皮膚科で相談してください。

「口角炎が治らない」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「口角炎が治らない」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

一度切れた口角がなかなか治りません。何科の病院で治療できますか?

鈴木 幸雄医師鈴木 幸雄(医師)

基本は皮膚科で大丈夫です。原因や症状に応じて、内科や専門科に紹介されることがあります。

片側の口角が切れてしばらく痛いです。保湿の仕方が原因でしょうか?

鈴木 幸雄医師鈴木 幸雄(医師)

保湿以外の原因(栄養や睡眠など)の可能性があります。生活習慣を見直してみましょう。

口角炎が治らないのはストレスと相関関係があるのでしょうか?

鈴木 幸雄医師鈴木 幸雄(医師)

可能性はあります。ストレスを減らすように努めましょう。睡眠不足や睡眠リズムが悪くて悩んでいる場合、過度のストレスで仕事や日常生活に支障があるような場合は、心療内科の受診なども検討してみてください。

まとめ

口角炎が治りにくい際に考えられる原因はいくつか考えられます。簡単に自宅で取り組めるものから薬による治療が必要なものまでさまざまです。なかなか治らなくて困っている場合は、病院を受診してみてください。

「口角炎が治らない」で考えられる病気と特徴

「口角炎が治らない」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

精神科の病気

  • ストレス
  • 睡眠不足

疲れやストレスが溜まったり、栄養状態が悪くなったりすることが原因である可能性は多いので、自宅で対処してもなかなか治らない場合には、医療機関に相談してみましょう。

「口角炎が治らない」と関連のある症状

「口角炎が治らない」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「口角炎が治らない」他に、これらの症状が見られる際は、「アトピー性皮膚炎」「口唇ヘルペス」「栄養不足」「睡眠不足」などの病気の存在が疑われます。
なかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。

この記事の監修医師