舌のしびれで考えられる病気・原因は?医師が徹底解説!
舌の全体あるいは一部が、ピリピリ感じたり、痛みを感じたりするような違和感のある状態のことを指します。
舌がしびれる症状の原因としては、炎症など舌自体に異常がある場合や、舌に関わる神経組織に異常がある可能性があります。代表的な病気として、舌がんなどの舌腫瘍や舌痛症、口腔内乾燥症、三叉神経痛、ビタミン欠乏症などが挙げられます。
舌腫瘍は側面にできることが多く、良性の血管腫や繊維腺腫、悪性の舌がんなどがあります。腫瘍が神経を圧迫するとしびれを起こします。舌を鏡でみると、腫瘤があるかどうか確認できます。
舌痛症とは、明らかな異常がないのに神経痛があるものをいいます。精神的な理由も背景にあると考えられています。
口腔内乾燥症は、唾液の量が減ることによって舌が乾燥し、痛みやピリピリとしたしびれを感じるようになった状態です。唾液量の減少する要因としてシェーグレン症候群などの病気や、薬剤の副作用などが考えられますが、原因不明のこともあります。
舌に関わる神経障害として、三叉神経痛や舌咽神経痛があります。これは、三叉神経や舌咽神経が脳血管などによって圧迫されることなどによって起こる神経痛です。脳出血や脳梗塞、脳腫瘍なども原因になることがあります。
また、鉄や亜鉛、ビタミンB12などの欠乏によって舌に異常が起きる場合があります。この場合もしびれや痛みを自覚することがあります。
すぐに病院に行ったほうが良い「舌がしびれる」症状は?
- 舌だけではなく、手足のしびれなどもある場合
- 普段通り話す事が難しい場合
これらの場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
行くならどの診療科が良い?
主な受診科目は、耳鼻咽喉科、脳神経内科です。
問診、診察、血液検査、画像検査(CT、MRI)などを実施する可能性があります。
病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。
いつから症状があるのか、他にも気になる症状があるのかなどを医師に伝えましょう。
治療する場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。