増岡先生
ご自身が薄毛かもしれないと自覚されたのは、いつ頃からですか?
斎藤さん
昨日ですかね(笑)すいません、嘘です。当時は楽天に勤めていた時なので、23歳ぐらいですね。トイレで鏡を見た時に、「あれ? こんなにおでこ広かったっけ?」って思って、手を洗おうとかがんだ瞬間に、頭頂部が薄くなっているなって自覚しましたね。
増岡先生
その後はどうしましたか?
斎藤さん
発毛専門店に体験施術を受けに行きました。その時は、まあ気持ちいいなとは思ったんですけど、最終的に2年で200万かかりますと言われて、そんな金額当時は払えなかったので、もうこれは治すのは無理だと諦めましたね。
増岡先生
その後の経過は、ちょっとずつ進行していきましたか?
斎藤さん
そうですね。
増岡先生
治療は、最初のモニターのみですか?
斎藤さん
はい。市販の育毛剤を使った時期もありましたが、毎日続かず、痒くなったりもしたので、その後は何もしない状態がずるずると続いていますね。
増岡先生
ご家族やご親族の方で、同じような方はいらっしゃいますか?
斎藤さん
年齢的なものもあるんでしょうけど、母方のおじいちゃんは、同じ感じでしたね。
増岡先生
お父様はいかがですか?
斎藤さん
そうですね。75歳なので多少はという感じですが、僕よりはあると思います。
増岡先生
これまでタバコは吸っていましたか?
斎藤さん
20歳の時に1〜2年吸っていた時期はありましたが、それ以降はやめました。
増岡先生
お酒はどうですか?
斎藤さん
お酒はそんなに強くないので、一杯たしなむ程度ですね。
増岡先生
普段運動はされていますか?
斎藤さん
最近は子どもと散歩に行くのと、あとはダンスをする程度ですかね。
増岡先生
若い頃はどうでしたか?
斎藤さん
規則的ではないですがフットサルを月1〜2回やっていました。学生時代は一応テニスをしていましたが、高校からは部活も辞めて、それ以降はやっていないですね。
増岡先生
睡眠の状態はどうですか?
斎藤さん
いびきが1番の悩みで、ちゃんと睡眠が取れていないと感じますね。8時間寝たとしても、8時間寝たと思えないくらい眠いというか。ちょっと頭が痛くなったりします。
増岡先生
若い頃はどうでしたか?
斎藤さん
中学校時代、修学旅行に行くという話をした時に、父親から「いびき、大丈夫か?」と言われていたので、その当時からあったのかもしれないですね。
増岡先生
薄毛に対する気持ちの変化についてお聞きします。最初の頃は、どうでしたか?
斎藤さん
23歳の頃は好きな子もいたので、純粋に「ヤバい」と思いましたね。僕は小学生の時から童顔で、可愛いキャラとして扱われてきたので、そんな自分がハゲ始めたという事実を飲み込めなかったですね。
増岡先生
ギャップで悩んだということですね。それはすぐに解消されましたか?
斎藤さん
200万が現実的な値段じゃなかったので、「もう無理だな」というのが正直な心境でした。仕事では、「すみません。ちょっと髪の毛、早退しちゃいました」みたいなネタにして心理的な部分を保っていた部分もありましたね。親父からは、「お前、ハゲちゃってんな!!」と面と向かって言われたこともあって、逆に楽になったことを覚えています。
増岡先生
芸人のネタとして使い始めたのは、いつぐらいからですか?
斎藤さん
25〜26歳ぐらいです。ネタにしたほうが、当時はウケていました。
増岡先生
現在の心境はいかがですか?
斎藤さん
かつらを作ってもらったんですが、それを被ると僕自身も違和感がありますね。子どもへのサプライズで使うこともあるのですが、髪があることに対する違和感が僕以上にあるみたいで、その時は泣きますね。だから、このまま何もしないつもりです。
増岡先生
ありのままを受け入れるということですね。
斎藤さん
はい。逆に髪が生えたら困りますね。薄毛に悩んでいる方々からすると、真逆の価値観ですが、もう頼むから生やさないでっていう感じです。