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新型コロナワクチン「無料接種」継続決定 高齢者は5月以降に追加接種も

 公開日:2023/03/03
新型コロナワクチン無料接種継続へ

2023年4月以降の新型コロナウイルスワクチンについて、無料接種は継続して、高齢者などは5月からと9月からの2回の接種をおこなう方針が2月22日に開かれた厚生労働省の専門家による分科会で了承されました。このニュースについて竹内医師に伺いました。

竹内 想 医師

監修医師
竹内 想(医師)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。専門領域は皮膚科、美容皮膚科。

新型コロナウイルスワクチンの接種について了承された方針とは?

厚生労働省の専門家による分科会が了承した新型コロナウイルスワクチンの接種をめぐる方針について教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

新型コロナウイルスのワクチン接種について、現在は特例臨時接種という位置付けで無料接種となっていますが、その期限である2023年3月末が近づいてきています。こうした状況について、2月22日に開かれた厚生労働省の専門家による分科会で議論がおこなわれ、2024年3月まで特例臨時接種を継続することが決まりました。

接種の時期や回数については、高齢者や基礎疾患がある人などの重症化リスクの高い人や医療従事者などは、希望すれば5月から8月にかけてオミクロン株対応の2価ワクチンで接種をおこなうことができます。さらに接種可能な全ての人に対して、希望する場合は9月から12月にかけて接種をおこなう方針です。

接種の対象年齢は5歳以上とする方針で、5~11歳の子どもにはオミクロン株対応の2価ワクチンを使用する承認の手続きが今後おこなわれる予定になっています。接種の呼びかけについて、「重症化リスクが高くない人に対しては、自治体を通じて接種を呼びかける接種勧奨や接種を受けるよう努めなければならないとする努力義務を適用しない」とすることも了承されました。

了承された方針への受け止めは?

厚生労働省の専門家による分科会が了承した新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐる方針について、受け止めを教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

新型コロナウイルスのワクチン接種が有料化されるのではないかという声もありましたが、結果として1年間は無料接種が継続されることが決定しました。金銭負担が増えることで接種を控える動きが進み、感染拡大が懸念されるため、こうした対応が取られたと考えられます。

ワクチン接種の重要性は?

今回了承された方針では、「重症化リスクが高くない人には自治体を通じて接種を呼びかける接種勧奨や接種を受けるよう努めなければならないとする努力義務を適用しない」とされていますが、ワクチン接種の重要性について改めて教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

新型コロナウイルスの感染や後遺症の予防として、ワクチン接種の有効性が既に示されています。可能であればワクチン接種を検討いただくことが、感染拡大を防ぐために重要であると考えられます。

まとめ

2月22日に開かれた厚生労働省の専門家による分科会で、2023年4月以降の新型コロナウイルスワクチンの無料接種を継続し、高齢者などは5月からと9月からの2回の接種をおこなう方針が了承されましたことがわかりました。厚生労働省は、3月上旬にも正式に決定したうえで必要な法令改正をするほか、秋以降に使用するワクチンについて4月以降の早い時期に決定するとしています。

この記事の監修医師