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「花粉症による頭痛やだるさ」の特徴はご存知ですか?対処法も解説!【医師監修】

 公開日:2026/04/24
花粉症で頭痛やだるさが出ることはある?

春先などの花粉シーズンになると、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった鼻や目の症状だけでなく、頭が重くて痛い、身体がだるくてやる気が出ないといった全身の不調を感じる方もいらっしゃるでしょう。花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、鼻粘膜の炎症が副鼻腔など周囲にも影響し、頭痛や顔面痛につながることがあります。
また、鼻詰まりによる睡眠の質の低下や、アレルギー反応による身体への負担、治療薬の副作用などが重なることで、強いだるさや集中力の低下がみられることも珍しくありません。こうした症状は花粉症に伴う不調として見過ごされやすい一方で、仕事や学業、家事など日常生活の質を大きく下げることがあります。

この記事では、花粉症に伴って頭痛やだるさが起こる仕組みや特徴、風邪との違い、対処法を解説します。

林 良典

監修医師
林 良典(医師)

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【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科

花粉症による頭痛やだるさの特徴

花粉症による頭痛やだるさの特徴

花粉症で頭が痛くなることはありますか?

花粉症は、頭痛や頭重感、顔面痛が生じることがあります。国際頭痛分類第3版でも、二次性頭痛のひとつとして鼻・副鼻腔疾患による頭痛が位置づけられています。花粉の飛散時期に鼻症状の悪化とあわせて、頭全体が重く感じたり、おでこや頬の奥が痛んだりする場合は、アレルギー性炎症に関連した頭痛の可能性があります。
参照:『国際頭痛分類第3版(ICHD-3)』(日本頭痛学会)

花粉症でだるさを感じることはありますか?

花粉症では、くしゃみや鼻水、鼻詰まり、目のかゆみといった症状に加えて、だるさや疲れやすさを感じることがあります。鼻の炎症が続くことや、鼻詰まりで眠りが浅くなることなどが関係し、日中の倦怠感や集中しにくさにつながることがあります。

花粉症による頭痛と風邪の頭痛の違いを教えてください

花粉症による頭痛は、鼻詰まりや鼻水などの鼻症状と連動しやすいこと鼻の通り方で痛みが変化しやすいことが特徴です。目や鼻のかゆみがあり、透明でさらさらした鼻水が続くことも判断の手がかりです。
一方、風邪は発熱や強い喉の痛み、全身の筋肉痛を伴うことがあり、鼻水も数日で黄色や緑色の粘り気のあるものに変わることがあります。風邪は一般に1週間から10日ほどで軽くなりますが、花粉症は花粉の飛散期間中に症状が続きやすい点も違いです。

花粉症で頭痛やだるさが起こる原因

花粉症で頭痛やだるさが起こる原因

なぜ花粉症で頭痛が起きるのですか?

花粉症で頭痛が起きる主な理由は、鼻粘膜のアレルギー性炎症によって、副鼻腔の出口が狭くなったり詰まったりするためです。出口がふさがると副鼻腔の空気の通りが悪くなり、内部の圧の変化が痛みを伝える神経を刺激して、頭痛や顔面痛として感じられます。
また、炎症によって血管が広がり、組織のむくみが起こることや、鼻詰まりによる長時間の口呼吸も、頭が重く感じる一因です。

花粉症でだるくなる原因を教えてください

だるさの主な原因は、アレルギー性炎症による身体への負担と、鼻詰まりによる睡眠の質の低下です。鼻が詰まると口呼吸になりやすく、眠りが浅くなることで翌日の強い疲労感や倦怠感につながります。
さらに、治療薬の影響も考えられます。特に第1世代の抗ヒスタミン薬は脳へ移行しやすく、眠気だけでなく、自覚しにくい集中力や判断力、作業効率の低下を起こし、日中のだるさを強めることがあります。

花粉症によって片頭痛や緊張性頭痛が誘発されることはありますか?

花粉症に伴うストレスや鼻詰まりによる睡眠不足、首や肩のこりなどをきっかけに、もともとある片頭痛緊張型頭痛が誘発されたり悪化したりすることはあります。
片頭痛でも、自律神経症状として鼻水や鼻詰まりを伴うことがあり、花粉症と見分けにくい場合があります。ただし、鼻・副鼻腔の病変と頭痛が同じ側にあり、顔面を圧迫すると痛みが強くなる場合は、ほかの頭痛よりも鼻・副鼻腔疾患に由来する頭痛が疑われます。

睡眠不足や疲労、ストレスなどで花粉症による頭痛やだるさは強くなりますか?

睡眠不足や肉体的な疲労、精神的なストレスは、自律神経免疫のバランスを乱し、アレルギー反応を強めて症状を悪化させる要因です。
また、睡眠不足そのものが日中のだるさや集中力低下を直接引き起こします。ストレスがかかると鼻粘膜の血管調整がうまくいかず、鼻閉が強まりやすくなります。
その結果、副鼻腔の換気障害が進み、頭痛が強くなる悪循環に入りやすくなります。花粉症の時期は、花粉回避に加えて、休息やストレスの調整も欠かせません。

花粉症による頭痛やだるさへの対処法

花粉症による頭痛やだるさへの対処法

花粉症による頭痛にはどのように対処すればよいですか?

まずは、花粉をできるだけ避けることと、鼻詰まりを悪化させないことが基本です。花粉症による頭痛は、鼻の炎症や副鼻腔の換気の悪化が関係していることがあるため、鼻症状を整える治療が中心です。
つらいときは、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬で一時的に痛みをやわらげる方法もあります。ただし、解熱鎮痛薬だけでは原因そのものは改善しないため、頭痛を繰り返す場合は花粉症の治療もあわせて行うことが大切です。

花粉症によるだるさを軽減する方法を教えてください

だるさを軽くするには、睡眠の質を整えることが大切です。外出時のマスクや帰宅後の洗顔などで花粉をできるだけ避け、鼻詰まりが強い日は就寝前に鼻洗浄や点鼻薬を使って、眠りやすい状態を整えましょう。
また、だるさには薬の影響が関わることもあります。服用後に眠気や集中しにくさが気になる場合は、薬の種類の見直しを医師や薬剤師に相談することも方法のひとつです。

花粉症の薬で頭痛やだるさは改善しますか?

はい、花粉症そのものを治療することで、頭痛やだるさが軽くなることがあります。鼻の炎症や腫れが落ち着いて鼻の通りがよくなると、頭の重さや痛みが和らぎやすくなります。また、鼻詰まりが改善して眠りやすくなることで、日中の倦怠感や疲労感が軽くなることもあります。花粉が本格的に飛び始める前から治療を始める初期療法も、症状の悪化を抑える方法として行われます。

病院では花粉症による頭痛やだるさを治療できますか?

はい、病院で治療できます。花粉症による頭痛やだるさは、背景にあるアレルギー性鼻炎を治療することで軽くなることがあります。病院では鼻の状態や症状の強さを確認し、飲み薬や点鼻薬などを使って鼻の炎症や鼻詰まりの改善を目指します。
また、黄色い鼻水が続く、顔の痛みが強い、発熱を伴うといった場合には、急性副鼻腔炎など花粉症以外の原因がないかも確認できます。頭痛やだるさが長引くときや、いつもの花粉症と違う症状があるときは、耳鼻咽喉科で相談するとよいでしょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

 花粉症は、くしゃみや鼻水、目のかゆみだけでなく、頭痛やだるさが出ることがあります。頭痛には鼻の炎症や副鼻腔の空気の通りにくさが関わり、だるさにはアレルギー反応による身体への負担に加えて、鼻詰まりによる睡眠の質の低下や、薬の影響などが関係します。風邪との違いをみるときは、鼻症状との連動、鼻水の性状、症状が続く期間をあわせて確認しましょう。

つらいときは鎮痛薬だけで済ませず、花粉を避ける工夫をしながら、原因となる鼻の炎症を整えていくことが大切です。症状が続くときや日常生活に支障が出ているときは、早めに治療を始めることで悪化を抑えやすくなります。発熱がある、黄色い鼻水が続く、顔の痛みが強いといった場合は、花粉症以外の病気が隠れていることもあるため、耳鼻咽喉科で相談しましょう。

この記事の監修医師