FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. 薬に関するコラム
  4. 「薄毛予防の正しいシャンプーの仕方」は?誤ったシャンプーの仕方や改善方法も解説!

「薄毛予防の正しいシャンプーの仕方」は?誤ったシャンプーの仕方や改善方法も解説!

 更新日:2024/07/10
「薄毛予防の正しいシャンプーの仕方」は?誤ったシャンプーの仕方や改善方法も解説!

薄毛や抜け毛に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。また、そのような悩みを解決するには、どうすれば良いでしょうか。

解決策の一つとしてシャンプーの見直しがあげられます。

頭皮の汚れや皮脂のつまりをきれいにすることで、薄毛・抜け毛・かゆみ・フケといったトラブルを防ぐことができるのです。

頭皮と髪を健康に保つことが薄毛や抜け毛の対策になります。

この記事はシャンプーの正しい使い方や、自分の頭皮に合うシャンプーを知ることを目的に書いています。

この記事を読むことで、薄毛や抜け毛に合ったシャンプーを選ぶことができ、薄毛の改善が図れるようになるでしょう。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

プロフィールをもっと見る
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

薄毛予防の正しいシャンプーの仕方は?

バスルーム
ただ漠然とシャンプーをしていませんか。シャンプーの仕方で髪への影響が大きく変わるのです。ここでは、正しいシャンプーの仕方について説明します。

ブラッシングをする

髪を濡らす前に次の順に従って、軽くブラッシングをします。生え際から頭頂部に向かってクシを通すのがコツです。髪の絡まりをほどき頭皮の汚れを浮かせます。

  • 前髪
  • 側頭部
  • 後頭部

ポイントは、目の粗いクッション性のあるクシを使い、頭皮や髪を傷めないようやさしくすることです。

ぬるま湯で予洗いする

36度〜38度のぬるま湯で頭皮を洗います。シャワーヘッドを頭皮に近づけて全体をしっかりと濡らすことです。洗い方は、弧を描くように頭皮に指の腹を当て2〜3分かけてマッサージしながら洗います。ポイントは、ぬるま湯でしっかりと頭皮まで濡らすことです。

シャンプーをよく泡立ててから、洗う

手のひらでシャンプーをしっかり泡立ててから髪と頭皮にのせます。髪や頭皮に皮脂がベッタリとついていると、余分な油分が水をはじき、シャンプーとお湯が混ざりにくく十分に泡立ちません。シャンプーをしっかり泡立たせるには、予洗いは丁寧に行いましょう。
そして、泡を全体に広げて、指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗うのです。大事なことは、髪と頭皮の全体に泡をしっかり行き渡らせ、頭皮をこすりすぎないようにすることです。

しっかりと洗い流す

ヌメリがなくなるまですすぎましょう。2〜3分ほど時間をかけてしっかり洗い流します。実際に時間を図ってみると長く感じるかもしれませんが、しっかりと洗い流さないと頭皮の老廃物として残ってしまいます。
洗い残しは頭皮のトラブルに繋がるのです。洗いすぎかなと感じるくらい、しっかりすすぐことが大事になります。

必要な場合はトリートメントをする

トリートメントとは、髪の内側に浸透して髪の補修をすることです。そもそもトリートメントはなぜ必要なのでしょうか。
髪は爪などと同じく死細胞といわれ、自己回復力を持ちません。髪は毛根が生まれた時にもっている成分のみで過ごすのです。
一度痛むと元通り直らないのでこれ以上髪が痛まないように保護したり、失われた成分を補います。いつまでも健康で丈夫な髪を保つために補給という役割をしているので、できればトリートメントもしましょう。

よく乾かす

よく乾かすのも薄毛予防には大切です。ドライヤーで乾かす時間を短縮するために、タオルでしっかりと水分をふき取ることが重要です。髪に水分が少ないと、ドライヤーによる熱の痛みを最小限にすることができます。
風呂上りにバスタオルで頭を包むときは、そのままにせず早めに乾かしましょう。ドライヤーは、髪から20センチほど離した状態で、髪の根元から毛先の順番に乾かすのが良いです。最後は、冷風によって髪にツヤがでて、髪のまとまりがよくなります。

薄毛の原因にもなる誤ったシャンプーの仕方

シャンプー
薄毛予防の正しいシャンプーについて説明しましたが、誤ったシャンプーの仕方はどのようなものでしょうか。誤ったシャンプーの仕方では髪を傷めてしまい、薄毛に逆効果です。
ここでは、誤ったシャンプーについて説明します。

熱いお湯を使用する

洗髪に熱いお湯を使うことはおすすめできません。なぜなら熱いお湯で頭皮をすすぐと一瞬気持ち良いのですが、大切な皮脂まで洗ってしまうからです。
体内でさらに皮脂を分泌しなければ、と体が反応します。皮脂が必要以上に洗い流された頭皮は乾燥しがちになります。乾燥した頭皮はバリア機能が低下するのです。
シャンプーをする時に使うお湯は、36℃から38℃を目安にしましょう。

強い力で頭皮を洗う

強く頭皮を刺激すると気持ち良く感じることがあります。しかし、シャンプーのときに指に力を入れて頭皮を強くこすると、頭皮表面の角質が剥がれ頭皮を守るバリア機能が衰えることがあります。
また、爪を立てて洗うと頭皮が損傷し、そこで炎症が起きて雑菌が侵入することがあるのです。頭皮環境を大事にするなら、マッサージ感覚での強い力でシャンプーするのはさけましょう。

すすぎ残しがある

洗髪後のすすぎが不十分の場合、髪や頭皮にシャンプーが残ります。これらのシャンプーの残りが頭皮に刺激を与え、地肌にフケや痒みといった問題を引き起こすことがありますので注意する必要があるのです。
しかも、残ったシャンプーを養分として雑菌が増殖し、髪・頭皮が酸化することがあります。シャンプーはすすぎの時間目安を説明欄でしっかりと事前に確認し、2~3分は流すようにしましょう。

薄毛予防のシャンプーの選び方

髪を洗う男性
シャンプー選びは成分が大事です。成分としては、アミノ酸系界面活性剤が適しています。なぜなら、アミノ酸系界面活性剤は頭皮への負担が非常に少ないためです。
髪の毛の約95%はケラチンと呼ばれるたんぱく質でできています。ケラチンは18種類のアミノ酸で構成されています。ですからシャンプーを選ぶ場合は、頭皮・髪に負担をかけない皮膚・髪と同じ成分由来のアミノ酸系の洗浄成分が適しているのです。
具体的には育毛効果のある成分 ・植物由来の成分 ・無添加(100%天然由来)、このような成分が配合されたシャンプーなら頭皮に優しいシャンプーといえるでしょう。中でも頭皮のアンチエイジング成分としては馬油(バーユ)が含まれているシャンプーがおすすめです。
特徴は、次のとおりです。

  • 動物性油脂なので、化学的に生成されたものではなく安全である
  • 高度不飽和脂肪酸を含み体内では作ることが出来ない脂肪酸である
  • 皮膚の酸化を防ぎ、炎症を予防する
  • 殺菌作用もある

また、頭皮を保護する成分としてはツバキ油 が含まれているシャンプーがおすすめといえます。特徴は次のとおりです。

  • ツバキ油は頭皮に直接塗り込んで頭皮クレンジングも出来るほど肌に優しい
  • ツバキ油が髪の毛を1本ずつコーティングする
  • 1本1本が太くなっているように見える
  • どのような方でも安心して使用できる

薄毛の改善方法は?

ストレッチ
薄毛の改善方法には食生活・睡眠・適度の運動があります。ここではこれらについて説明します。

食生活を見直す

髪は、皮膚や血液などと同じ体の一部なので、基本的に食事からの栄養が髪を作るのです。普段の食事が重要なのはいうまでもありません。バランスの良い食事は、血管を強くし栄養の充実など髪質の改善にも繋がるのです。髪に良いとされる栄養素を食事で積極的に取得しましょう。
薄毛予防に必要な栄養素は、髪の3大栄養素と呼ばれる、タンパク質・亜鉛・ビタミンB群です。髪の毛が生えるためには、髪の元となる栄養素ケラチンが必要です。ケラチンの元となるアミノ酸はタンパク質に多く含まれています。
そのほかケラチンの結合に必要な亜鉛や、髪の成長を促すビタミンB群もなくてはならない栄養素です。それぞれの要素・働き・具体的な食材については次のようになります。

  • タンパク質(アミノ酸)
  • 働き:髪の毛の元となるケラチンを生成。ケラチンを生成するアミノ酸にはシスチン・アルギニン・セリン・メチオニンなど18種類
    食材:肉・魚介・豆類・乳製品

  • 亜鉛
  • 働き:ケラチンの結合を補助
    食材:牡蠣・煮干し・いかなご・ナッツ・レバー・牛肉

  • ビタミン類
  • 働き:抗酸化作用・血行促進・頭皮環境の改善などの働き。ビタミンA・B群・C・Eなど
    食材:レモン・緑黄色野菜・うなぎ・レバー・ナッツ

  • 鉄分
  • 働き:亜鉛の吸収をサポート
    食材:レンズ豆・小豆・ほうれん草・レバー

  • イソフラボン
  • 働き:ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える働き。
    食材:納豆・豆乳・豆腐

これらの栄養素は、普段の食事の中で摂取するように心がけてください。また、外食が多くなると、脂質や糖質がどうしても多くなりがちです。栄養バランスが崩れる原因になるので意識して食事をしましょう。

質の良い睡眠をとる

薄毛にとっては、睡眠の質を高めることで良い効果が期待できます。睡眠が質の良い睡眠とは、入眠がスムーズ・眠りが深い・寝起きが良いといわれています。
最近では、深い睡眠のとき、髪の成長ホルモンが分泌されていることがわかりました。睡眠は髪にとって基本が重要だということなのです。眠る前の準備が睡眠の質を高めることになります。
睡眠の準備として、次のことを行ってみましょう。

  • ストレッチ
  • ぬるめのお湯に入浴
  • 入眠直前のスマホやテレビは見ない
  • 仕事や不安な事を考えない
  • 寝る前にカフェインを摂らない
  • 寝る3時間前までに食事を終える

質の高い睡眠にはリラックスが必要ですが、ついついスマホやTVなどで夜更かしをすることが増えています。脳や体が刺激により興奮状態になっており、リラックスできていないのです。
自然にリラックスし、入眠しやすい状態にするためには、気になるものを遠ざけましょう。

適度に運動をする

適度な運動を行うことで血行が良くなり体全体の毛細血管に栄養分が行き渡るようになり、髪にも良い影響を与えます。さらに、毛細血管への血流が良くなることで頭皮に溜まった老廃物が排出され、薄毛の予防に期待できます。適度な運動は食欲の促進や質の良い睡眠にも繋がるため習慣にしましょう。
適度な運動としては、ウォーキング・ジョギング・ヨガ・サイクリング・踏み台昇降・筋トレ等になります。自宅でも出来る筋トレとして、おすすめなのがスクワットになります。スクワットは、体の中でも大きな筋肉のふとももやお尻・背筋・腹筋など、鍛えられる筋肉の量が多く効率的です。
これらの運動は特別な物は必要なく日常生活の中に取り入れられるものばかりです。適度な運動をすることで血行が良くなり、髪にも良い影響を与えるので是非日常生活に取り入れましょう。

編集部まとめ

ポイント
薄毛予防の正しいシャンプーの仕方・薄毛の改善方法について解説しました。

薄毛に悩んでいる方も正しくシャンプーを使い、日常生活での栄養素を意識した食事・良い睡眠・適度な運動を改善することで薄毛を防ぐことができます。

この記事の監修医師