「心電図検査の再検査」は何科で受診？正確な結果が出るためのコツも医師が徹底解説！

心電図検査とは？

心臓には常に微弱な電気が発生しています。その電気信号が心臓全体に伝わり、心筋が収縮することで、心臓は血液を肺や心臓に送り出すポンプとしての役割を果たしています。
心臓に流れる電気信号を記録したものが心電図検査です。

心電図検査とは何を調べる検査？何がわかる？

心電図検査では、まずベッドで横になってもらった後、胸部と手足に電極を貼り、記録を開始します。2～3分程度安静にしている間に電気信号の記録を行い、検査は終了です。
胸と手足に付けた電極で、心臓の電気の流れを記録できます。主に不整脈の鑑別に役立ちます。

心電図検査の前日・当日の注意点とは？

通常の心電図検査のみである場合、前日・当日の注意点はありません。
運動負荷心電図（心電図を付けたまま運動を行い、心臓に負荷をかけた状態で心電図を記録する検査）などの特殊な心電図検査の場合、検査1時間前からの食事を控えましょう。

心電図検査前日に食事を摂っても大丈夫？

検査前日に食事を行っても問題ありません。

心電図検査の何時間前から食事は控えた方がいい？

検査前の食事は控える必要はありません。運動負荷心電図の場合は、検査1時間前からの食事を控えましょう。

心電図検査前に食事をしてしまった場合はどうしたらいい？

通常の心電図であれば検査前に食事をしても問題ありません。そのまま検査可能です。

心電図検査の何時間後に食事はできるの？

検査後はいつでも食事が可能です。

心電図検査前後に薬の服用や喫煙はしてもいいの？

検査前後で薬の服用や喫煙しても問題ありません。

心電図検査の再検査は何科で受診できる？

心電図検査で再検査を指摘された場合は、循環器科を受診しましょう。
内科でも診察可能ですが、精査が必要な場合は循環器科の受診が必要となります。

「心電図検査」で発見できる病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「心電図検査」に関する病気を紹介します。どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

不整脈

不整脈は脈が乱れる病気を言います。徐脈と言われる脈が遅くなる病気や、頻脈と言われる脈が速くなる病気などがあります。病気によって対処法はさまざまに異なりますが、一般的には徐脈の場合にはペースメーカーが必要となり、頻脈の場合は薬物療法やカテーテルアブレーション（入院して行う、不整脈のカテーテル治療）が必要となります。
徐脈の場合は、めまい、ふらつき、失神などの症状が多く、頻脈の場合は動悸などがあります。そのような症状があれば、循環器科を受診しましょう。

狭心症

冠動脈（心臓に酸素や栄養を供給している動脈）が狭くなることで、心臓の筋肉に必要な血液が流れなくなり、運動や重いものをもったときに胸の痛みや圧迫感を感じる病気です。安静時にも症状が出ることがあります。
薬物療法を行い、必要に応じて経皮的冠動脈インターベンション（PCI）を行います。PCIとは、冠動脈をバルーン（風船）で広げたり、ステントという金属の網を入れたりすることで、心臓の血管の血流を改善する治療です。入院して行います。胸痛、胸の圧迫感がある場合には循環器科を受診することが必要ですが、15分以上胸の痛みを感じる場合、胸の症状を繰り返す場合、症状の間隔が短くなっている場合には速やかに救急外来、循環器科を受診しましょう。

心筋梗塞

狭心症と似ていますが、心筋梗塞の場合は冠動脈（心臓に酸素や栄養を供給している動脈）が詰まることで、心臓の筋肉に必要な血液が流れなくなり、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。一度詰まると胸痛、胸部圧迫感などの症状が持続し改善せず、筋肉の壊死が進んでしまうため、早急な治療を必要とします。
治療は狭心症と同じように薬物療法、PCIを行います。胸痛が改善しない場合は、速やかに救急外来、医療機関を受診しましょう。