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「精密検査」にかかる時間や費用はご存知ですか?前日・当日の注意点も医師が解説!

 公開日:2024/03/26
「精密検査」にかかる時間や費用はご存知ですか?前日・当日の注意点も医師が解説!

精密検査とは?Medical DOC監修医が健診で要精密検査と診断されたらどんな検査をするのか、再検査との違いや費用・注意点を詳しく解説。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

精密検査とは?

精密検査とは、健康診断や人間ドックを受け、その結果が正常とされる値の範囲を超えていた場合に、異常な数値を示した原因となる疾患や、治療を要するかどうかを判断するために行う検査です。
異常が出た項目や数値によって実施される検査は異なり、再検査の結果、経過観察で様子を見る場合もあれば、必要に応じて原因となる病気の治療へ進むこともあります。
健康診断の結果で要治療や要精密検査と言われたら、放置せずに受診しましょう。

健康診断・人間ドックの後の精密検査とは?

それでは、ここからは健康診断や人間ドック後の精密検査について解説していきます。

要精密検査の精密検査とはどんな検査?

精密検査の内容は異常値が見つかった項目によって異なります。一般的には血液、尿、便を採取して成分や細胞の状態を調べたり、内視鏡を用いて胃や大腸の内部を観察します。また、X線や磁気、放射性物質を用いるX線(レントゲン)検査、CT検査、MRI検査、PET検査なども行われます。
検査の流れとしては、検査内容に対応した診療科を選び、健康診断や人間ドックの検査報告書を持参して受診する形が一般的です。
検査を受けるには準備が必要ですので、事前に医療機関へ予約を入れてから伺ってください。また、総合病院で検査を受ける場合は紹介状も必要となります。
当日は健康保険証と、可能ならお薬手帳も持参してください。

精密検査で体の何がわかる?

精密検査では検査項目ごとにさまざまな病気やその兆候がわかります。
血液検査では貧血、臓器の異常、高脂血症、糖尿病や感染症の有無、尿検査では腎臓や泌尿器系の異常の有無がわかります。また、内視鏡検査では胃や腸の異変がないか、胸部や腹部のX線検査では結核、肺炎、肺がん、大動脈瘤、便やガスの溜まり具合、また骨の変形や骨折の有無がわかります。

精密検査の費用は?

精密検査は保険の適用なのか?おおよその費用
健康診断や人間ドックは基本的には自己負担で受けることになります。一方、精密検査は検査で見つかった異常の原因や治療の必要性を確認するために行うもので、一般的に保険適用となります。
費用は検査によってまちまちですが、血液検査であれば1,000円~3,000円、MRIやCTは5,000円~10,000円くらいがおおよその目安です。

精密検査前日や当日の注意点

精密検査の前日や当日は、いくつか注意事項があります。
まず前日ですが、激しい運動は避けてください。これは検査当日も同様です。
前日の食事は消化の良いものを選び、アルコールや乳製品は控えてください。また、夕食は20時までに済ませるようにしてください。それ以降の時間帯は水やお茶であれば摂取しても良いですが、固形物は摂らないようにしてください。
検査当日は食事を摂らないでください。飲水は検査2時間前であれば可能です。その際もコーヒー、ジュース、牛乳などは控えるようにしてください。また、喫煙もNGです。
検査当日の車の運転も控えてください。検査によっては鎮静剤などを使用する場合があり、正常な運転能力を損なう可能性があるためです。
また、持病や服用中の薬がある場合は、精密検査の予約時に相談するようにしてください。服用中の薬が検査に影響する場合、一時的に服用を中止する必要があるかもしれません。

精密検査にかかる時間

精密検査にかかる時間は検査内容によって異なるため一概に言えませんが、ひとつの検査に対して診察も含めて数分~数十分くらいが目安となります。
検査の項目数や待ち時間も考慮して、余裕を見ておくと良いでしょう。
また、精密検査の結果が出るまでの期間も医療機関や受けた検査によって異なります。当日わかるものもあれば、数日~数週間、場合によっては2ヵ月ほどかかることもあります。詳しくは精密検査を受けた医療機関に確認するようにしてください。

精密検査の結果の見方と診断結果・所見

ここまで精密検査の流れや費用・検査時間を紹介しました。
再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。
以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

胃の精密検査の結果の見方と主な所見

胃の精密検査には、通称胃カメラと呼ばれる胃内視鏡検査を行います。検査で異常な病変が見つかった場合は生検(組織を採取しての病理細胞検査)を行います。
色調異常や粘膜の凹凸、萎縮や癌化の所見があると胃内部の炎症やポリープ、潰瘍、腫瘍の存在が疑われます。
画像によって診断するため、特に数値で表されるものではありません。結果の見方については医師の説明を受けてください。

肺の精密検査の結果の見方と主な所見

肺の精密検査で実施される検査は、胸部CT検査による肺断面の検査、病変を直接観察するための気管支鏡検査があります。
所見としては胸部の癒着、肥厚、結節影、空洞影、線維化などが挙げられます。
こちらも胃の精密検査と同様に、画像による診断のために具体的な数値の基準はなく、放射線科医や呼吸器内科医師などによる画像診断によって検査結果が評価されていきます。

脳の精密検査の結果の見方と主な所見

脳の精密検査で行う検査としてはMRI、MRA、CT、脳波検査などがあり、得られる所見には虚血性変化、出血、脳梗塞、脳動脈瘤、頸部や脳主幹の動脈の狭窄や閉塞、正常変位などがあります。
画像による診断のため、特に基準となる数値はありません。具体的な検査結果の見方は医師に確認してください。

子宮の精密検査の結果の見方と主な所見

子宮の精密検査では子宮頸がんの疑いを詳しく調べることとなり、炎症、軽度~高度の病変、HPV感染、軽度~高度の異形成、がんなどの所見が得られます。
子宮頸がん細胞診の分類としてはベセスダ分類という方法があり、深刻度の順に、扁平上皮系ではNILM、ASC-US、ASC-H、LSIL、HSIL、SCCとなり、腺細胞系ではAGC、AIS、Adenocarcinoma、other maligという段階に分けられます。
ベセスダ分類でNILMのみであれば定期健診で問題ないとされますが、それ以外に該当している場合はコルポスコープというカメラと生検での精密検査に進みます。
精密検査の結果は異常なしから慢性炎症、子宮頸部上皮内病変(子宮頸部異形成、子宮頸部上皮内がん)CIN1、CIN2、CIN3、浸潤がんまでの幅があり、特にCIN3以上の場合は速やかな治療が必要となります。また、先述のベセスダ分類でAGC、AIS、Adenocarcinoma、other maligは子宮頸部腺がんやその他の悪性腫瘍で治療が必要となることも多いので、精密検査の段階で治療へと進むことになります。
この他、子宮頸がんのように特化した検診はありませんが、子宮体がんにも注意が必要です。
不正出血などがあると細胞診などの検査を行いますが、そこで診断される子宮体がんにはG1~G3までのグレードがあり、がんの広がり具合と合わせて診断されます。

心臓の精密検査の結果の見方と主な所見

心臓の精密検査にはホルター心電図での24時間の心電図検査、超音波検査、CT、シンチグラフィーなどがあります。心臓に関する異常な所見としては、不整脈、虚血性心疾患、心室肥大、弁膜症、心筋梗塞、冠動脈の石灰化や狭窄、虚血、壊死などが挙げられます。心電図の数値としては拍動が1分間に60回以下だと徐脈、反対に100回を超えると頻脈と定義されます。徐脈・頻脈いずれの場合も、胸痛や呼吸困難感などの症状があったり、脈の異状以外にも危険な不整脈が心電図で認められたりしている場合には、早急な治療が必要となります。
超音波やCTなどは画像での診断となり、一律の数値基準は特にありません。結果の見方は医師に確認してください。

健康診断・人間ドックの再検査と精密検査の違いとは?

ここでは再検査と精密検査の違いについて解説します。

再検査と精密検査の違いについて

再検査と精密検査、一見何が違うのかわかりにくいですよね。ですが、両者は明確な定義の違いがあります。
まず再検査ですが、これは健康診断や人間ドックで異常な数値が出たときに、それが一時的な変動だったのかどうかをもう一度検査して確認するものです。
再検査の結果、異常がなければ「一時的な異常」と判断されますが、異常が続く場合は精密検査が必要になります。
これに対し精密検査とは、健康診断や人間ドックで検出された異常値が、どのような原因疾患によって引き起こされたのか、治療が必要なのかを調べるためにより詳しく行う検査です。
ですので、一般的に段階としては検査→再検査→精密検査という流れをたどることになります。

精密検査でわかる病気・疾患は?

ここではMedical DOC監修医が精密検査でわかる病気・疾患について解説します。

胃がん

胃がんとは、胃の粘膜の細胞ががん化して増殖し、胃の壁や周囲の臓器に浸潤したり、リンパ節や肝臓などに転移したりする病気です。
胃がんの発症の原因としては、ヘリコバクターピロリ菌の感染や食習慣、飲酒、喫煙、ストレスなどが考えられています。
胃がんの対処法としては、早期発見が重要です。胃がんは初期の段階では自覚症状が少ないので、定期的に胃がん検診を受けることが有効な対策となります。
胃がんの治療法には、手術、化学療法、放射線療法などがあります。手術では、がんの部分や周囲の組織を切除します。化学療法では、がん細胞を殺す薬を投与します。放射線療法では、がん細胞に高エネルギーの放射線を照射します。これらの治療法は、がんの進行度や患者の状態に応じて、単独で行ったり、組み合わせて行ったりします。
病院へ行くべき目安ですが、胃の痛みや不快感、胸やけ、吐き気、食欲不振、貧血、黒い便などの症状が長期間続く場合や、体重の減少が見られる場合です。
胃がんの診断や治療は、消化器内科や外科などの専門医が行います。上記の症状に思い当たる際は、まず身近な内科や消化器内科などで受診し、状態によっては紹介された専門医の下で治療を進めることになります。

肺がん

肺がんとは、肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞ががん化したものです。
進行するにつれてまわりの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れにのって転移することもあります。
ちなみに転移しやすい場所はリンパ節、反対側の肺、骨、脳、肝臓、副腎です。
肺がんの発症の原因で代表的なものが喫煙です。喫煙者は非喫煙者と比べて男性で4.4倍、女性で2.8肺がんになりやすいと言われています。 その他、空気汚染や職業的曝露、遺伝的要因などが関係していると考えられています。
肺がんは自覚しやすい初期症状は少ないですが、風邪でもないのに咳や痰が2週間以上続いていたり、血の混じった痰が出たり、胸や背中の痛み、発熱が続くなどの症状がある場合は医療機関を受診してください。
肺がんの治療法としては、手術、化学療法、放射線療法、分子標的療法、免疫療法などがあります。 これらの治療法は、がんの進行度や組織型、患者の状態に応じて、単独で行ったり、組み合わせて行ったりします。
診断や治療の際は呼吸器内科もしくは呼吸器外科を受診してください。

大腸がん

大腸がんは、大腸(結腸・直腸)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。
原因の多くに生活習慣があります。喫煙、飲酒、肥満により大腸がんが発生する危険性が高くなり、また女性では加工肉や赤肉の摂取により大腸がんリスクが高くなる可能性があるとの報告もあります。
また、家族の病歴との関わりも少なくなく、特に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群といった遺伝性の病気がある家系では、近親者に大腸がんの発生が多くみられます。
初期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行するに従って症状が出ることが多くなります。
代表的なものに血便や下血、便の表面に血液が付着する、などがあります。
がんが進行すると、慢性的な出血による貧血の症状があらわれたり、腸が狭くなることで便秘や下痢、便が細くなる、残便感がある、おなかが張るといった症状が起こったりします。
さらに進行すると腸閉塞となり、便が出ず、腹痛や嘔吐などの症状が出現します。がんの進行に伴い、栄養の吸収が障害されたり食欲が低下したりすることなどによって体重の減少もみられます。
最も頻度が高い症状である、便に血が混じる、血が付着するなどは痔などの良性の病気でも起こるため、つい軽く考えて放置してしまいがちです。しかしながら、がんであった場合、そのままにしておくと病気が進行してしまいます。
できるだけ早くがんを発見するため、このような症状がある場合は、早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診するようにしましょう。

脳梗塞

脳梗塞とは、脳内の血管が細くなったり、血栓により血管が詰まってしまったりすることによって起こる病気です。一度死んでしまった脳細胞は蘇りません。
脳梗塞の主な原因は、動脈硬化による血管の狭窄や血栓によるものです。動脈硬化は悪玉コレステロールが増加することで発症のリスクが高まります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がリスク因子となり、中性脂肪が多いと悪玉コレステロールが増加しますので、対処法としては食事や飲酒、喫煙、運動習慣の見直しを図ることが効果的です。
ひとたび発症した脳梗塞の治療は、一刻も早く始める必要があります。迷わずに救急車を呼び、すぐに病院へ行ってください。
治療法は脳梗塞のタイプによって異なりますが、基本的には点滴や飲み薬による薬物治療が中心となります。
症状が出た直後から4~5時間以内であれば、血栓溶解薬によって詰まった血栓を溶かし、発症初期の段階に血流が戻ることで、症状の改善が期待できます。また一定の基準にあてはまれば、カテーテルを用いて血栓を取り除く血管内治療も有効となります。この他、脳を保護するための薬や、脳のむくみを抑制する抗脳浮腫薬、血液の流れを促す薬剤などを用いる場合があります。
脳梗塞の結果、身体的なまひや言語障害が生じた場合は、それぞれの症状に応じてリハビリテーションを行います。また、再発予防のために、頸動脈内膜剥離術(CEA)や頸動脈ステント留置術(CAS)などの外科手術を行うケースもあります。
脳梗塞の診断や治療は、脳神経内科や脳外科などの専門医が行います。救急車で運ばれた場合は、救急科での対応となります。
治療が安定した場合には、早期にリハビリテーション病院へ転院することもあります。

糖尿病

糖尿病とは、膵臓から出るホルモンであるインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
インスリンは血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断など、より重い病気を招きます。また、血糖が著しく高くなると、それだけで昏睡などをおこすことがあります
糖尿病には主に1型と2型の2種類があり、1型糖尿病は膵臓の細胞が破壊されてインスリンがほとんど分泌されなくなる病気で、ウイルス感染や免疫異常が原因と考えられています。
2型糖尿病は、肥満や運動不足、遺伝などが原因と考えられており、インスリンの分泌が低下したり、インスリンの効果が弱くなったりする病気です。
糖尿病の対処法としては、血糖値を正常に保つことが重要です。
1型糖尿病の場合は、インスリン注射を行ってインスリンの不足を補うことになります。
2型糖尿病の場合は、食事療法や運動療法で生活習慣を改善することが基本です。必要に応じて、血糖値を下げる薬やインスリン注射なども用いられます。
また、糖尿病の合併症を防ぐためには、定期的に眼科や歯科などの検査を受けることも大切です。
糖尿病は初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
喉の渇き、尿の回数の増加、体重の減少、疲れやすいといった症状が現れる頃には、かなり糖が高くなっています。
目や腎臓の症状が現れて初めて糖尿病に気付くケースもあります。
定期的に健康診断を受けて、血糖値やHbA1c(ヘモグロビンA1c)を測定し、日頃から食事に気を付け、生活に運動を取り入れるなどして血糖のコントロールを意識しましょう。
糖尿病の受診は、内科や糖尿病専門医へ行ってください。
合併症によっては、眼科や腎臓内科、心臓血管内科、神経内科などの受診が必要になることもあります。

「精密検査」についてよくある質問

ここまで精密検査について紹介しました。ここでは「精密検査」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

健診結果が要精密検査の状態を放置すると体にどんな影響がありますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

要精密検査とは、病気の有無や特定のために精密検査を受ける必要がある状態を指します。放置すると病気の進行や合併症のリスクが高まる可能性があります。

精密検査の結果はいつ出ますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

精密検査の結果にかかる時間は、行う検査の種類、内容によっても異なります。
30分ほどで検査結果が出るものもあれば、1週間程度かかる場合や、忙しい医療機関だと1か月かかることもあります。
検査結果が後日になる場合は、目安として1~3週間ほどかかると考えておくと良いかもしれません。

健康診断で要精密検査と診断されても異常がない可能性はありますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

要精密検査との結果が出た場合でも、精密検査を受けてみたら異常なしとわかることも珍しくありません。

健診後に精密検査を受けるにはどの病院に行けばよいですか?

木村 香菜木村 香菜 医師

健康診断を受けた医療機関、かかりつけ医、総合病院・大学病院などが候補に上がります。
健康診断を受けた医療機関であれば紹介状が不要ですが、総合病院などの大きな病院ですと紹介状が必要となります。
対応する診療科や通いやすさなどを考慮して決めると良いでしょう。
また、勤務先の会社が指定する病院がある場合、会社が費用の一部を負担してくれることもあります。一度、勤務先に確認してみてください。

病院で精密検査の結果が経過観察の場合、治療は必要ないでしょうか?

木村 香菜木村 香菜 医師

経過観察とは、病気の変化や進行を見るために定期的な診察や検査が必要と医師が判断した場合に指示するものであり、決して治療の必要がないわけではありません。
経過観察の間に症状が悪化したり、異常が見つかったりした場合は治療が必要になることもあります。

まとめ 健康診断で精密検査が必要と診断されたら早めに病院へ

健康診断や人間ドックで「要精密検査」と判定されると、なんだか怖いと感じるかもしれません。
ですが、要精密検査、即要治療というわけではなく、健康診断時に一時的な異常が現れ、精密検査の結果で異常なしと判定されるケースも少なくないです。
万が一病気が見つかっても、早い段階で発見できればその後の治療がスムーズに進むことが期待できます。
あなたの健康を守るためにも、精密検査が必要と診断されたらできるだけ早く病院で検査を受けるようにしてください。

「精密検査」の異常で考えられる病気

「精密検査」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

内科系の病気

呼吸器系の病気

病気の種類や症状によっては、他の診療科の受診が必要になる場合もあります。また、一般内科から専門科への紹介が必要になる場合もあります。その場合は、一般内科の医師に相談してください。

この記事の監修医師