【闘病】運動不足のせいだと思っていた不調・肩こりが難病だったとは《混合性結合組織病》(2/2ページ)

体力の低下と今後への不安

編集部
お仕事はどうなりましたか?
Kyuさん
発症当時のアパレル販売は、フルタイムだと体力的に難しいため、時短勤務にしてもらいました。日給月給だったので、収入が減ったのはかなりきつかったですね。現在は1年程前に転職し、デスクワークの仕事をしています。職場の理解があり、復職直後は週3回勤務からはじめ、徐々に出勤ペースを戻していきました。
編集部
現在の生活の様子はどうですか?
Kyuさん
日々の生活では細々不便を感じます。筋力がないので、料理で固い食材が切れない、体力が落ちたので長距離を歩けないなど、もどかしいことばかりです。入院中の、箸がやっと握れるレベルに比べればかなり回復していますが、まだまだ以前の自分に追い付いていないのを感じます。最近は疲れると動悸や頻脈があり、今までの疲れや脱力感などの症状に、更に症状が増えてしまいました。
編集部
現在の不安は何ですか?
Kyuさん
目下、一番の心配は仕事です。現在の職場は3年契約なので、その先の就職活動を考えるととても不安です。正社員希望ですが、この病気を抱えながら運良く就職できても、フルタイムはかなり難しいでしょう。しかし、収入がないと生活に影響が出てしまいます。この先、難病患者への理解が進み、色々な働き方が増え、就職の間口が広くなってほしいと切に願っています。
編集部
あなたの病気を知らない方へ、一言お願いします。
Kyuさん
世の中には様々な病気があります。最近は「ヘルプマーク」がだいぶ浸透していますが、見た目ではわからないこと、伝えても理解されないことが多いのです。駅で階段を上るのが遅いと舌打ちされたり、優先席に座っていると白い眼で見られたりします。病気に甘えるわけではないのですが、周りに病気を抱えている方がいたら、ほんの少し、優しさを分けてくださると嬉しい限りです。
編集部まとめ
最近は病気に悩まされていることが見た目だけではわからない、という世の中になってきました。しかし、裏では病気そして治療そのものにより、想像できないくらい大変な思いをされていることにも目を向けていくことが求められます。少しの心の余裕と優しさが大切だと思います。