肛門外科の初診の流れを徹底解説|診察内容・服装・恥ずかしさへの不安まで解消

「痔かもしれないけれど、受診するのが恥ずかしい」「どんな診察をされるのか不安で足が向かない」——そう感じて受診をためらっている方は少なくありません。しかし、おしりの症状は放置するほど悪化しやすく、早めの受診が症状の改善につながります。本記事では、肛門外科の初診の流れや診察内容、服装・費用・痛みへの疑問まで解説します。

監修医師:
白畑 敦(しらはた胃腸肛門クリニック横浜)
平成22年12月 昭和医科大学医学博士
平成24年10月 横浜旭中央総合病院 外科
平成24年10月 昭和医科大学藤が丘病院 消化器センター・外科兼任講師
平成29年11月 しらはた胃腸肛門クリニック横浜 開業 院長就任
令和2年11月 医療法人緑門会理事長就任
目次 -INDEX-
肛門外科を受診するべき症状とは

肛門に関わる症状は、「様子を見れば治るだろう」と自己判断してしまいがちです。しかし、受診のタイミングを逃すと症状が進行してしまうケースもあります。どのような場合に受診を検討すべきか、いくつかの観点から整理してみましょう。
出血・痛み・腫れは早めの受診が重要
排便のときにペーパーに血がつく、いぼのようなものができた、排便後もズキズキとした痛みが続く——このような症状は、肛門外科を受診する代表的なサインです。出血は「痔によるものだろう」と軽く考えがちですが、出血の原因を特定するためには専門的な診察が欠かせません。症状が軽いうちに診てもらうことで、治療の選択肢が広がります。
痛みや腫れについても同様です。肛門周囲が腫れて熱を持っていたり、座っているだけで痛みを感じたりするようであれば、膿が溜まっている状態(肛門周囲膿瘍)が疑われることもあります。こうしたケースでは、できるだけ早く受診することが勧められます。
痔だけではない可能性もある
肛門周辺の出血は、痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)が原因であることが多いですが、大腸ポリープや大腸がんなど、より深刻な疾患が原因となっている場合もあります。特に、血便が続く場合や体重が落ちてきた場合、便の形や回数が変わってきた場合は、消化器内科との連携のもとで精密検査が必要になることがあります。
「おしりの出血だから痔だ」と決めつけず、専門家に診てもらうことが大切です。問診や診察を通じて原因を適切に判断してもらうことで、必要であれば大腸内視鏡検査(大腸カメラ)などの検査へと進むことができます。
市販薬で改善しない場合の目安
ドラッグストアで購入できる痔の薬を使っても、一向に症状が改善しない場合は受診を検討するべきサインといえます。
市販の外用薬や座薬はある程度の症状緩和には役立ちますが、根本的な原因に対応できないこともあり、自己判断で市販薬を使い続けることで症状をさらに悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
肛門外科 初診の流れ

初めて肛門外科を訪れる方にとって、診察の流れを事前に把握しておくことは、不安の軽減に大きく役立ちます。一般的な初診の流れを順を追って確認しましょう。
受付・問診票の記入
クリニックに到着したら、まず受付で健康保険証を提示します。ほかの医療機関からの紹介状やお薬手帳、健診結果などがある場合は提出しましょう。受付が済んだら、問診票に記入します。問診票には「いつ頃から症状があるか」「どのような状況で症状が出るか」「現在服用中の薬はあるか」といった内容が含まれることが一般的です。近年では、スマートフォンやパソコンからWeb問診を事前に記入できるクリニックも増えています。待ち時間の短縮にもつながるため、対応しているクリニックでは積極的に活用するとよいでしょう。
医師による問診
問診票の記入が終わると、診察室に案内されます。問診では、記入内容をもとに医師が直接患者さんへ詳しく症状を確認します。「いつから」「どのようなときに」「どのような症状が」あるのかを、できるだけ具体的に伝えることが大切です。「恥ずかしくて詳しく話せない」と感じる方もいるかもしれませんが、医師は日常的にこうした症状を診ているプロです。正確な治療を受けるためにも、気になることは遠慮なく伝えるようにしましょう。
診察(視診・触診)
問診に続いて、身体的な診察が行われます。肛門の診察では、専用の診察台に左横向き(左側臥位)の姿勢で横になります。その後、視診(目で見て確認する診察)と肛門指診(指で触れて確認する診察)が行われます。さらに肛門鏡を使った診察や、肛門エコー検査によって肛門内部の状態を確認することもあります。痛いのではないかと不安に感じる方もいますが、診察自体は短時間で終わることが多く痛みへの配慮がなされています。ただし、症状の状態によっては多少の不快感を覚えることもあるでしょう。
必要に応じた検査
診察の結果によっては、追加の検査が提案されることがあります。肛門の症状だけでなく、大腸の状態を確認する必要があると判断された場合は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の案内を受けることがあります。また、消化器内科的な問題が疑われる場合は、胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けることもあるでしょう。検査の必要性や内容については、医師が丁寧に説明してくれます。疑問があれば、その場で質問しておくことが大切です。
診察時の不安を解消|服装・痛み・費用の目安

初めての肛門外科受診に際して、「どんな服装がよいか」「費用はどのくらいかかるか」「女性医師を選べるか」といった疑問を持つ方も多くいます。ここでは、よくある不安について解説していきます。
どのような服装で行けばよい?
肛門外科の診察では下半身の診察が行われるため、脱ぎ着しやすい服装が望ましいとされています。具体的には、ゆったりとしたズボンやスカートが適しています。タイトなパンツや脱ぎにくいボトムスは、診察室での着替えや診察の際に手間取ることがあるため、避けるのが無難です。特別な準備が必要なのではと心配する必要はありません。
診察は痛い?
肛門指診や肛門鏡を使った診察は、初めての方は不安に感じるでしょう。実際にはそれほど時間がかかるものではなく、医師が配慮しながら丁寧に進めることが一般的です。肛門の状態によっては、触診の際に多少の違和感や圧迫感を覚えることもありますが、強い痛みを伴うことはほとんどないでしょう。不安を感じたり、痛みがある場合は遠慮なく医師に伝えることで、患者さんの状態に応じて診察方法を調整してもらえることもあります。
初診費用の目安
肛門外科の初診は、一般的に健康保険が適用される保険診療となり、診察料や必要に応じた検査料などが自己負担(通常は1〜3割)で受けられます。費用は診察内容によって異なりますが、目安としては約2,000〜5,000円前後(3割負担の場合)となることが多く、処置や検査内容によってはこれより高くなる場合もあります。
受診の際は健康保険証を持参することが必要です。万が一、当日に持参できなかった場合でも、いったん自費で支払いを行い、後日(同月内が一般的)に保険証を提示することで差額が返金されるケースがあります。なお、対応方法は医療機関ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。また、特定疾患医療受給者証や各種医療証をお持ちの方は、自己負担額の軽減につながる場合があるため、忘れずに持参するとよいでしょう。
女性医師を希望できる?
肛門外科の受診において、「女性医師に診てもらいたい」と希望する方もいます。医師の性別については、クリニックによって対応が異なるため、事前に電話やWebで確認するとよいでしょう。クリニックによっては、複数の医師が勤務しており、担当医師の選択に対応している場合もあります。受診前に問い合わせておくことで、よりスムーズに受診の準備を進めることができます。
初診後の治療の流れと選択肢

初診を終えると、診察の結果に基づいて治療方針が決まります。どのような治療が選択されるかは、症状の種類や程度によって異なります。代表的な治療の選択肢を確認しておきましょう。
保存的治療
症状が軽度な場合や、初期段階の痔であれば、薬による治療(保存的治療)が選択されることがあります。外用薬(塗り薬や座薬)や内服薬を使って炎症を抑えたり、排便環境を整えたりすることで症状の改善を目指します。日常生活での食事改善や排便習慣の見直しも、治療の一環として重視されます。便秘や下痢が症状の悪化につながることが多いため、食生活の改善が求められる場合もあります。
日帰り手術という選択肢
保存的治療だけでは改善が難しい場合や症状の程度が進んでいる場合は、手術が選択肢に挙がります。現在では、日帰り手術(※)に対応しているクリニックも多く、身体への負担を抑えながら治療を受けることができます。日帰り手術は、入院を必要とせず、治療後は比較的早く日常生活に戻れる点が特徴です。早い方であれば、手術翌日から通常の生活を送ることができるケースもあります。医療費の負担を抑えられる点も、日帰り手術のメリットのひとつです。
(※)術前の検査、術後の経過観察が必要です。
入院が必要になるケース
症状が進行していたり、複雑な病態を抱えている場合は、入院治療が必要になることもあります。こうしたケースでは、クリニックから専門性の高い病院へ紹介状が発行され、適切な医療機関での治療につなげてもらうことができます。地域の医療機関との連携が整っているクリニックであれば、スムーズに紹介を受けることができるでしょう。
再発予防のために重要なこと
治療が終わっても、再発を防ぐためのケアが大切です。排便の際にいきまないようにする、長時間の座位を避ける、食物繊維や水分を積極的に摂るなど、日常生活の中での習慣が大きく影響します。
医師の指示に従いながら、定期的に状態を確認することで、再発リスクを下げることにつながります。
肛門外科はしらはた胃腸肛門クリニック横浜にご相談を

肛門に関わる症状は、専門的な知識と経験を持つ医師のもとで診てもらうことが大切です。神奈川県横浜市にあるしらはた胃腸肛門クリニック横浜は、肛門疾患をはじめとする消化器疾患の診療に力を入れており、地域の患者さんの健康を支えているクリニックです。ここからは、しらはた胃腸肛門クリニック横浜の特長を紹介します。
肛門疾患に特化した専門的診療体制
しらはた胃腸肛門クリニック横浜 院長の白畑敦医師は、昭和医科大学医学部を卒業後、昭和医科大学藤が丘病院や横浜旭中央総合病院などの地域中核病院で消化器外科(大腸肛門病)を中心に研鑽を積まれました。日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医として、豊富な技術と経験をお持ちで、質の高い大腸肛門病治療を提供できる体制を整えられています。
おしりの病気の多くは薬による治療、または日帰り手術で対応できるとされており、しらはた胃腸肛門クリニック横浜でも日帰り手術室を併設して毎日手術に対応しているそうです。患者さんの身体への負担をなるべく少なく抑えながら、効果的な治療を目指している点がしらはた胃腸肛門クリニック横浜の特長といえるでしょう。
消化器内科・内視鏡検査にも対応する総合的な診療力

しらはた胃腸肛門クリニック横浜では、肛門外科にとどまらず、内視鏡内科・胃腸内科・漢方内科など幅広い診療科目を設けています。また、便秘や便失禁に悩む方のための排便機能外来にも対応し、「整腸剤を使ってもなかなか改善しない」「市販薬を飲み続けているが症状が変わらない」といった方も相談しやすい環境が整っています。
内視鏡検査については、検査機器の導入にも工夫を重ね、検査の前処置から実際の内視鏡検査まで、患者さんが苦痛を感じにくいよう随所に配慮し、「過去に内視鏡検査で苦しかった」という経験をお持ちの方でも受診しやすいよう丁寧な対応を心がけているそうです。消化器内科的な問題が疑われる場合は、胃内視鏡検査(胃カメラ)や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の案内も行っており、肛門の症状にとどまらず消化管全体の健康を見据えた診療が受けられるでしょう。
プライバシーに配慮した受診環境
「肛門の病気を診てもらうのは恥ずかしい」——そう感じる方は決して少なくありません。そんな患者さんの気持ちに配慮し、しらはた胃腸肛門クリニック横浜ではスタッフが笑顔でお出迎えして、患者さんに親身に丁寧に寄り添うことを大切にされています。院長自身も「恥ずかしいと感じるのは当然のこと」として、精一杯治療にあたる姿勢を示しているといいます。
「症状が気になってはいるけれど、なかなか受診に踏み切れない」という方も、まずは電話やWeb予約から相談してみてはいかがでしょうか。
しらはた胃腸肛門クリニック横浜の基本情報
アクセス・住所・診療時間
JR横浜線 長津田駅 徒歩3分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:00~12:30 | ● | ● | ● | - | ● | ▲ | ★ | - |
| 14:00~17:30 | ● | ● | ● | - | ● | - | - | - |
▲:9:00~14:30
★:9:00〜12:00
※不定期のためHPのお知らせまたは電話で問い合わせください


