目次 -INDEX-

  1. Medical DOC TOP
  2. ドクターインタビュー
  3. 「痛い・苦しい」のイメージを変える内視鏡検査。専門性の高い技術と配慮で、自覚症状のないがんを早期発見【名張市 たなかファミリークリニック】

「痛い・苦しい」のイメージを変える内視鏡検査。専門性の高い技術と配慮で、自覚症状のないがんを早期発見【名張市 たなかファミリークリニック】

 公開日:2026/04/20

「痛い・苦しい」のイメージを変える内視鏡検査。専門性の高い技術と配慮で、自覚症状のないがんを早期発見
「痛い・苦しい」のイメージを変える内視鏡検査。専門性の高い技術と配慮で、自覚症状のないがんを早期発見

胃がんや大腸がんは、日本人の罹患率が非常に高いにもかかわらず、初期段階では自覚症状がほとんどないことから「沈黙の病気」とも呼ばれています。命を守る早期発見のためには、粘膜を直接観察できる内視鏡カメラによる検査が不可欠です。しかしながら「痛そう」「苦しいのでは」「下剤を飲むのが辛い」という不安から、健康診断で異常を指摘されても受診を後回しにしてしまう方が決して少なくありません。三重県名張市つつじが丘の「たなかファミリークリニック」は、内科から小児科まで幅広く対応する地域の「ホームドクター」として、誰もがリラックスして内視鏡検査を受けられる環境を整えているクリニックです。2023年7月の開院以来、日本消化器内視鏡学会の「内視鏡専門医」である田中翔太院長が、地域の中核病院で内視鏡センター長を務めた豊富な経験を活かし診療にあたっています。嘔吐反射の起こりにくい鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)や、鎮静剤を用いた苦痛に配慮した検査体制、そしてわずかな病変も見逃さない専門医ならではの鋭い観察眼を両立し、地域の人々の健康を守り続けています。今回は、自覚症状がないうちに検査を受ける重要性や、大腸ポリープの日帰り切除、そして痛みを抑える具体的な工夫について、田中院長にじっくりとお話を伺いました。

Doctor’s Profile
田中 翔太(たなか しょうた)
たなかファミリークリニック 院長

愛知医科大学医学部を卒業後、大垣市民病院や鈴鹿回生病院、松阪市民病院などの地域中核病院にて消化器疾患を中心に幅広い診療経験を積む。日本消化器内視鏡学会専門医として、若手ながら内視鏡センター長も歴任。2023年7月に名張市にて同クリニックを開院。豊富な臨床経験を活かし、苦痛が少なく精度の高い検査を提供することで、地域医療に大きく貢献している。

目次 -INDEX-

胃カメラと大腸カメラ。がん予防の要となる内視鏡検査

まずは、内視鏡検査がどのようなものか、改めて教えてください。

内視鏡検査とは、先端に高性能な小型カメラのついた細いスコープを体内に挿入し、胃や腸の粘膜を直接観察する検査です。大きく分けて「上部内視鏡(胃カメラ)」と「下部内視鏡(大腸カメラ)」の2種類があります。胃カメラでは食道・胃・十二指腸を観察し、胃がんや胃潰瘍、逆流性食道炎などの診断を行います。一方の大腸カメラでは大腸全体をくまなく観察し、大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患などを見つけ出します。粘膜の色や形状のわずかな変化をリアルタイムで直接見ることができるため、バリウム検査などほかの画像検査では発見が難しい、ミリ単位の小さな初期病変を捉えることが可能です。

胃カメラと大腸カメラ。がん予防の要となる内視鏡検査

胃がんや大腸がんが増加している背景には、どのような要因があるのでしょうか?

食生活の欧米化や運動不足、ストレスなど様々な要因がありますが、胃がんに関して言えば「ピロリ菌」の存在が非常に大きく関わっています。ピロリ菌に感染していると慢性的な胃炎を引き起こし、それが長年続くことで胃がんのリスクが跳ね上がります。胃カメラ検査で胃炎の状態を確認し、ピロリ菌が見つかった場合は飲み薬による除菌治療を行うことで、将来の胃がんリスクを大幅に下げることができます。また、大腸がんについては年齢とともにリスクが上昇するため、50歳を過ぎたら一度は大腸カメラ検査を受けて、ご自身の腸内環境を把握しておくことを推奨していますね。

「自覚症状がないから大丈夫」という大きな誤解とリスク

「自覚症状がないから大丈夫」という大きな誤解とリスク

「どこかお腹が痛くなってから検査を受ければいい」と考えている方も多いようですが、症状がない段階での検査は必要なのでしょうか。

はい、非常に重要です。「自覚症状がないから大丈夫」と考え、検査を受けずに過ごされる方は非常に多いのですが、実は胃がんや大腸がんは、初期段階では痛みなどの症状がほとんど出ません。胃や腸の粘膜の表面には痛みを感じる神経がないためです。 血便や激しい腹痛、急激な体重減少といった明らかな症状が出てから慌てて受診した場合、すでに病状がかなり進行してしまっているケースが少なくないのです。早期に発見できれば、お腹を大きく切ることなく内視鏡の治療だけで完治を目指せる可能性が高く、仕事や日常生活への影響も抑えられます。だからこそ、症状がない段階での検査が命を左右します。

健康診断の「便潜血検査」で陰性なら安心、というわけではないのでしょうか?

便潜血検査(検便)は非常に有用なスクリーニング検査ですが、それだけで大腸がんを完全に否定できるわけではありません。がんやポリープが腸内に存在していても、便が通過する際にたまたま出血していなければ「陰性」と判定されてしまうことがあるからです。 逆に、便潜血検査で陽性(異常あり)と指摘されても、「たまたま痔から血が出ただけだろう」「忙しいからまた今度でいいや」と放置してしまう方がいらっしゃいます。内視鏡検査は、異常を指摘されたタイミング、あるいは何も症状がないうちに受けることが、将来の健康を守る上で重要な選択となります。

内視鏡センター長経験で培った専門性と、日帰りポリープ切除

内視鏡センター長経験で培った専門性と、日帰りポリープ切除

内視鏡検査において、医師の技術や経験はどのように影響するのでしょうか?

内視鏡検査は、ただ単にカメラを入れて抜くだけの単純な作業ではありません。画面に映し出されるわずかな色調の変化や粘膜の凹凸から異常を見逃さない鋭い観察力と、それを判断する深い医学的知識、そしてスコープを安全かつスムーズに操作する技術など、高い専門性が求められます。

先生ご自身も、地域の中核病院で内視鏡センター長を務められたご経験がありますね。

はい。これまで消化器領域を中心に、数え切れないほどの内視鏡検査や治療に携わってきました。中核病院では、すでに病状が進行してしまった厳しい状態のがんの患者さんも数多く診てきました。そうした現実を目の当たりにしてきたからこそ、「もっと早く見つけていれば」という思いが人一倍強く、早期発見の入り口となる地域の窓口としての役割をしっかりと果たしたいと考えています。専門的な知見を用いることで、小さな病変の段階で発見し、早期の治療につなげていくことが重要と考えております。

大腸カメラでポリープが見つかった場合、その場で切除できるのでしょうか?

はい、検査中に切除可能な大きさの大腸ポリープが見つかった場合は、その場で切除を行っています(※術前・術後に通院が必要になる場合があります)。大腸ポリープは放置すると数年後に大腸がんへと進行するリスクがあるため、芽のうちに摘み取ってしまうことが有効ながん予防になります。後日改めて切除のためだけに来院していただく必要がないため、患者さんの時間的な負担や、下剤を二度飲むといった身体的な負担を軽減できます。

細径内視鏡と鎮静剤の活用で「苦痛の少ない検査」へ

細径内視鏡と鎮静剤の活用で「苦痛の少ない検査」へ

やはり「胃カメラはオエッとなる」「大腸カメラはお腹が痛い」というイメージが強く、検査をためらう理由になっています。何か対策はされていますか?

私どものクリニックでは、検査に対する恐怖心や身体的な苦痛をできる限り和らげるため、機器の選定や鎮静剤(静脈麻酔)の積極的な活用を行っています。 まず胃カメラにおいては、細く柔らかい「細径内視鏡」を導入しており、患者さんのご希望に合わせて経鼻(鼻から)と経口(口から)をお選びいただけます。特に鼻からの胃カメラは、舌の根元にスコープが触れないため、特有の「オエッ」となる嘔吐反射が起こりにくいのが大きな特徴です。

鎮静剤を使った場合は、どのような状態になるのでしょうか?

ご希望の方に鎮静剤を投与することで、ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査を受けていただけます。大腸カメラでお腹が張る不快感も大幅に軽減され、中には検査中の記憶がほとんど残らない方もいらっしゃいます。ただ、検査後もしばらくふらつきや眠気が残る場合がありますので、ご自身の安全と事故防止のため、当日はご自身での車やバイクの運転はお控えいただいております。

大腸カメラ前の「下剤(腸管洗浄剤)」を飲むのが辛いという声も聞きます。

大腸の中を綺麗にするための下剤ですが、以前に比べて飲みやすい味のものが開発されており、当院でも患者さんが少しでも飲みやすいよう工夫しています。また、検査への不安を取り除くために、事前の診察で飲み方や注意点をスタッフから丁寧にご説明し、安心して検査当日を迎えられるようサポート体制を整えています。

地域の「ホームドクター」として。まずは一歩踏み出す勇気を

地域の「ホームドクター」として。まずは一歩踏み出す勇気を

内視鏡検査だけでなく、一般内科や小児科も標榜されていますね。地域でどのような役割を担っていきたいとお考えですか?

名張市つつじが丘の皆さんにとって、お子さんからご高齢の方まで、ご家族全員で安心して通っていただける身近な「ホームドクター」でありたいと思っています。風邪や高血圧・糖尿病といった生活習慣病の治療、お子さんの体調不良など、日常的な診療の中で患者さんとの信頼関係を築くことを何よりも大切にしています。「いつも診てもらっている身近な先生だから、敷居の高い内視鏡検査も任せてみようかな」と、検査に対する心理的なハードルを少しでも下げることができれば本望です。

最後に、検査を受けるか迷っている読者の方へメッセージをお願いします。

内視鏡検査は、決して「特別な人だけが受けるもの」ではありません。健康診断で異常を指摘された方はもちろん、胃や腸に不安がある方、ご家族に胃がんや大腸がんを経験された方がいる方、そして将来の病気を予防したいと考えているすべての方に、症状がない今だからこそ受けていただきたい検査です。 検査への不安や疑問があれば、どんな些細なことでも構いません。一人ひとりのペースに合わせて丁寧にご説明し、不安を取り除くサポートをさせていただきます。「検査を受けるべきか迷っている」という段階でも、ぜひ一度、気軽に相談にいらしてください。

編集部まとめ

がんの早期発見において極めて大きな役割を果たす内視鏡検査ですが、「苦しい」「怖い」という先入観が受診のハードルになっている現状があります。たなかファミリークリニックの田中院長は、内科から小児科まで幅広く診る地域の頼れるホームドクターでありながら、内視鏡センター長まで務めた専門医としての豊富な経験値で精密な診断を行っています。嘔吐反射の起こりにくい鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)の導入や、鎮静剤を活用して「ウトウトしている間に終わる」負担の少ない検査環境は、初めて検査を受ける方にとって大きな安心材料となるでしょう。 また、大腸ポリープをその場で日帰り切除できる体制など、患者の負担を抑える配慮が随所に光ります。「自覚症状がないから大丈夫」と過信せず、自分の体と向き合うきっかけとして、専門的な知見を持つ医師の扉を叩いてみることは有意義であるといえます。健康診断で異常を指摘されたまま放置している方や、苦痛の少ない内視鏡検査を探している方は、患者の不安を丁寧に取り除いてくれるこちらのクリニックへ、まずは一歩を踏み出して相談してみてはいかがでしょうか。

たなかファミリークリニック

医院名

たなかファミリークリニック

診療内容

内視鏡検査 消化器内科 内科 小児科 など

所在地

三重県名張市つつじが丘北5番町30

アクセス

三重交通バス「つつじが丘口」バス停留所より徒歩7分
近鉄大阪線「名張」駅より車で10分

この記事の監修医師