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後戻りの原因は「癖」にある? 日本矯正歯科学会認定医が教える歯科矯正成功のヒント【宮崎県宮崎市 そえじま矯正歯科】

 公開日:2026/02/26

後戻りの原因は「癖」にある? 日本矯正歯科学会認定医が教える歯科矯正成功のヒント
後戻りの原因は「癖」にある? 日本矯正歯科学会認定医が教える歯科矯正成功のヒント

歯並びが与える影響は、見た目だけの問題ではない。咬み合わせは肩こりや頭痛、消化不良など身体の健康に関わり、子どもの場合は成長や脳の発達に影響が及ぶこともある。歯科矯正治療はこうしたトラブルを未然に防ぎ、健やかな心身を育んでいく。費用や期間への不安、子どもの負担を懸念し、矯正治療に一歩踏み出せない人も多いが、宮崎市の「そえじま矯正歯科」では、日本矯正歯科学会認定医の院長が丁寧なカウンセリングによって一人ひとりの歯並びに寄り添う。精密なシミュレーションに基づき、人生のイベント時には装置を外すなど柔軟な対応も行っている。同院が考える、一生の健康を守るための矯正治療の役割や医院選びのポイントについて、院長の副島和久先生に話を伺った。

Doctor’s Profile
副島 和久(そえじま かずひさ)
そえじま矯正歯科 院長

1995年に鹿児島大学を卒業。同大の歯科矯正学講座で研鑽を積み、2007年から3年間宮崎大学医学部附属病院に勤務するなど15年にわたり大学で矯正治療に携わる。2010年5月に矯正専門歯科医院「そえじま矯正歯科」を開院。日本矯正歯科学会認定医として豊富な経験に基づき、地域の矯正医療の発展に全力を尽くしている。九州矯正歯科学会、日本顎変形症学会日本口蓋裂学会などに所属。

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咬み合わせの問題は、口だけでなく全身にも関わってくる

まず、よい歯並びとはどのようなものなのかを教えてください

理想的な歯並びとは、見た目の美しさはもちろん、機能面が整っている状態を指します。具体的には、前歯から奥歯まで左右対称で上下の中心が合っていること、上下がしっかり咬み合っていること、そしてどの歯にも負担がかかりすぎずバランスよく咀嚼(そしゃく)できる状態です。

咬み合わせの問題は、口だけでなく全身にも関わってくる

咬み合わせに問題のある人は、正常な咬み合わせの人と比べてどれくらい噛めていないのでしょうか?

噛めていない程度は人によってバラバラで、なかには奥歯一カ所しか当たっていない方もいらっしゃいます。
その弊害としては、食材が偏り何でも美味しく食べられなくなることや、特定の歯だけに負担がかかり、その歯から順に寿命が縮まってしまうことが挙げられます。

咬み合わせが悪いと口臭の原因になるということですが、どういう仕組みで口臭の原因になるのですか?

それには大きく2つの理由があります。ひとつは咬み合わせが悪く口が閉じにくい方は口内が乾燥し、細菌が繁殖して臭いが発生しやすくなるためです。もうひとつは、よく噛む行為自体が自浄作用となり口内を清潔に保ちますが、噛めていないとその効果が得られず汚れが停滞しやすくなるためです。

見た目ばかりでなく、機能的に悪影響があると考えられる歯並びにはどのようなものがありますか?

ガタガタな歯並びは感染症リスクを高め、出っ歯や受け口は発音障害の原因となります。また、咬み合わせが深すぎたり浅すぎたりする場合も、機能面から矯正が必要となります。出っ歯は、スポーツ、特に接触の多いコンタクトスポーツをする方は注意が必要です。
上の歯が出ていると転倒時に前歯を怪我するリスクが格段に高く、10mm以上の歯が前に出ている方の3~4割の方に怪我の経験があるというデータもあります。安全のためにも、早めの矯正を検討しましょう。

咬み合わせの問題は、口だけでなく全身にも関わってくる

矯正しても歯の根は骨に固定されているため、後戻りしませんか?

歯の元の位置は、それぞれの人にとってバランスが取れた位置であるため、大きく動かせば確かに後戻りの可能性は高まります。
しかし、後戻りの多くは、舌、くちびる、頬などで歯を押すなどの「癖」によるものです。装置による保定に加え、癖を改善するトレーニングを行うことで安定した歯並びを維持することができます。

正しい歯並びと健康な口内環境を守るためには食事の姿勢も重要

正しい歯並びと健康な口内環境を守るためには食事の姿勢も重要

子どもの頃の矯正と、大人になってからの矯正では矯正期間が異なりますか? それぞれおおよその矯正期間を教えてください

子どもの矯正は、骨格の成長を利用する前準備(1期治療)を含めると長期になる場合があります。大人の矯正は骨格が完成しているため、歯を動かす期間を平均2年前後とコンパクトに計画できます。どちらも保定期間中のケアと癖の改善が重要であることに変わりはありません。

子どもの矯正は何歳くらいから行うのが適切ですか?

骨格のズレが原因で顎が左右にずれていたり、反対に噛んでいたりする場合は、3歳頃からでも早期治療を行うことで正常な発育へ戻すことができます。一方で、単なるガタガタであれば少し成長を待つことも可能なため、一度専門の歯科医師に相談して開始時期を見極めるのがいいでしょう。

子どもの歯並びですが、乳歯が生えた時点で永久歯をきれいに生えさせていくことはできないのでしょうか?

乳歯の段階で歯と歯の間に隙間がない場合は、将来的に永久歯が並ぶスペースが不足し、ガタガタの歯並びになると予測できます。
乳歯期から顎を広げるなどの準備(1期治療)を行うことで、永久歯がきれいに生え揃うための土台づくりが可能となることもあります。まずは一度専門の歯科医師に相談し、骨格のズレの有無や、成長を利用した早期治療が必要なケースかどうかを見極めることが重要です。

子どもの歯並びが悪くなる原因にはどのようなことがありますか?

歯並びが悪くなる原因としては、指しゃぶり、口呼吸、頬杖、猫背といった日常の癖が大きく影響します。また、あまり知られていないかもしれませんが、食事中にテレビを見るために首を横に向けて噛み続けるといった習慣も、顎の成長が左右でずれてしまう原因となります。

そうなんですね。子どもの歯並びについて、口を閉じて噛むとか、椅子に座ったときにしっかり足が床に付くようにするというのはどういう理由からなのでしょうか?

口を閉じて噛むことは、頬や唇が外にこぼれようとする食べ物を歯の上に戻すため、咀嚼の効率を高める効果があります。
その反対に、口が開いたままだと前歯が前に出やすくなりますし、乾燥による歯周病や着色の原因にもなります。足については、床にしっかりつけることで咀嚼時に使う筋力が格段に働きやすくなるというデータがあります。これら食事の姿勢を整えることは、正しい歯並びと健康な口内環境を守るために重要なことですね。

貴院では矯正治療のバリエーションが豊富に用意されています。それぞれの矯正方法の特徴や使い分けについて教えてください

当院の成人矯正では、主に3つの装置を採用しています。オーソドックスで費用を抑えやすい「外側ワイヤー」、目立たたない「裏側ワイヤー」、そして取り外し可能で審美性に優れた「マウスピース(インビザライン※1)」です。
小児矯正では、骨格のズレや土台の大きさを整えるため、上顎前方牽引装置、拡大装置や取り外しが可能な機能的矯正装置をメインに使用します。患者さんの症状やライフスタイルに合わせて、適した装置を選択しています。
(※1)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
マウスピース型矯正
メリット:取り外しが可能。食事や歯磨きがしやすく、むし歯リスクを抑えられる。
デメリット:途中で被せ物や詰め物の治療を行うと、マウスピースの形の修正が必要。
治療期間/回数:約2~3年間/24~36回
裏側矯正
メリット:歯の裏側に装置を装着するため、表側からはほとんど見えず、周囲に気づかれずに矯正治療が可能。
デメリット:舌側に装置があるので、はじめは違和感が大きい。
治療期間/回数:約2~3年間/24~36回
部分矯正
メリット:ごくわずかな歯並びや噛み合わせの異常を効率的に治療が可能。
デメリット:全体矯正よりも短縮されるが、症例により異なるので、カウンセリングにて適用可能かの判断が行われる。
治療期間/回数:約半年~1年/月に1回

人によって矯正が難しいケースもあるそうですが、それはどんな場合でしょうか?

重度の歯周病がある方や、骨格のズレが大きく手術が必要な顎変形症の方は、通常の矯正だけでは困難となります。
また、治療に対するご本人の協力が得られない場合も、よい結果を出すのが難しいため、残念ですがお断りすることもあります。

正しい歯並びと健康な口内環境を守るためには食事の姿勢も重要

矯正治療の成功は、患者と歯科医師の相互の信頼関係から

矯正治療の成功は、患者と歯科医師の相互の信頼関係から

貴院での矯正治療の流れを教えてください

まずは事前のヒアリングを重視し、患者さんのご希望やお悩みを詳しく伺うことから始めます。その後、精密な検査・診断、シミュレーションを行い、無理のない歯の移動計画を立案します。
装置を装着して歯を動かす「動的治療」を経て、最終的に美しく並んだ歯を定着させるための「保定期間」へと進み、長期的に歯並びの安定をサポートする流れとなります。

貴院では、どのような機器を備えていらっしゃいますか?

当院では、歯科用CTに加え、お口の中を直接スキャンする光学スキャナーを導入しています。また、院内に3Dプリンターやプレス機も備えており、簡単なマウスピースであれば外注せず自院で作製することが可能です。

それは安心ですね。先生は日本矯正歯科学会認定医でいらっしゃいますが、これはどのような資格なのでしょうか?

日本矯正歯科学会認定医とは、矯正歯科において専門的なトレーニングを積み、学会の審査を経て認められた歯科医師のことです。高度な知識と技術の習得に努めている指標の一つとして、歯科医院選びの参考にされる患者さんも多くいらっしゃいます。

治療を始める前に、患者側で準備しておくことは何かありますか?

準備していただくことは特にありませんが、強いて言えば、他院からの紹介状があればご持参ください。
治療を開始してから気をつけていただきたいのは、何よりも歯磨きです。装置のまわりに汚れがたまらないよう丁寧な歯磨きを心がけ、むし歯や歯周病を予防することが矯正治療の要となります。

矯正後に患者さんが気をつけたほうがよいことはありますか?

矯正後に最も大切なことは、指定されたとおりに保定装置(リテーナー)を使用することです。また当院では、後戻りの原因となる「舌の癖」などのトレーニングを実施しています。長くきれいな環境を維持していただくようサポートいたします。

貴院の矯正治療の費用について教えてください

相談料は無料で、検査診断料は35,000円です。幼児矯正は93,000円、こどもの矯正は451,000円、大人のブラケット矯正は647,000円から承ります。
マウスピース型矯正は843,000円、裏側矯正は1,132,000円、部分矯正は139,000円で、費用はすべて税込みです。
幼児矯正・こどもの矯正
メリット:骨格的に不正がある場合、早期に治療することで改善が見込める。
デメリット:治療開始時期により異なるが、一般的に顎の成長に合わせて長期的に経過を見る必要がある。
治療期間/回数:約1年~8年(※顎の成長終了まで継続するため個人差があります)/月に1回の来院を推奨。
大人のブラケット矯正
メリット:ワイヤーの弾性を利用して確実に歯を動かし、噛み合わせの改善を目指す。
デメリット:歯の動き方には個人差があり、予想された期間を延長する可能性がある。
治療期間/回数:約2~3年間/24~36回

先生は数多くの矯正治療をされてきています。その経験を通して矯正治療で一番大切なことは何だとお感じになっていますか?

やはり、患者さんとドクターとの「信頼関係」ですね。私たちが正直に患者さんに寄り添い、患者さんにも治療にご協力いただく。私は、この相互の信頼があってこそ、よい結果が生まれると考えています。

矯正治療の成功は、患者と医師の相互の信頼関係から

先生がお考えになる「よい矯正歯科の条件」とは何でしょうか?

歯科矯正治療で一番重要なのは、患者さんが何を求めているのかをしっかりと聞くことだと思っています。
矯正歯科医が考える一番よい治療を行うことは大切ですが、必ずしもその治療と患者さんが求める歯列・咬合が一致するとは限りません。矯正歯科医と患者さんの考えをしっかりとすり合わせて治療を行うことが重要だと思います。話を聞いてくれて、質問に適切に回答してくれる矯正歯科医院をお選びください。

最後に、これから矯正を受けようと考えている方、Medical DOCのサイトを訪問している読者にメッセージをお願いします

歯科矯正治療は費用も期間もかかり、患者さんの負担も少なくありません 。だからこそ、後で後悔することがないようご自身の希望に寄り添い、適切な治療ができる歯科医院選びがとても大切です。
特に初めての方は不安だらけで、一歩が踏み出せない方も多いと思います。矯正を検討されている方は、ぜひ相談だけでも歯科医院をご利用ください。

編集部まとめ

取材を通じて、矯正治療が単なる審美的な改善ではなく、一生自分の歯で噛むための「予防医療」としての側面を強く持っていることを感じることができました。特に、そえじま矯正歯科は、日本矯正歯科学会認定医としての確かな技術と、患者との信頼関係を重んじる誠実な姿勢で、多くの患者さんに支持されています。宮崎市とその周辺にお住まいで矯正を考えている方は、そえじま矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。

そえじま矯正歯科

医院名

そえじま矯正歯科

診療内容

矯正治療 小児矯正 審美治療 など

所在地

宮崎県宮崎市船塚2丁目6番地2
ソリッドグリーン1F

アクセス

JR日豊本線「宮崎神宮」駅より車で5分

この記事の監修歯科医師