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負担の大きい治療を、負担の小さい予防で回避する【兵庫県西宮市 丸山歯科クリニック】

 公開日:2026/02/24

負担の大きい治療を、負担の小さい予防で回避する
負担の大きい治療を、負担の小さい予防で回避する

人生100年時代を迎え、健康寿命をいかに長く保つかという点が注視されている。それには食事・栄養・社会性などと深く関わりのある口腔内の健康維持、つまり予防治療への取り組みが重要になってくる。ただ、歯磨きをはじめとするセルフケアに力を入れてはいても、症状のないうちから定期的に歯科医院に通う人はまだまだ少ないようだ。兵庫県西宮市の「丸山歯科クリニック」では、この予防治療を重視。患者さんのライフスタイルに配慮した無理のない定期検診のプランを提案している。歯の健康維持にはセルフケアだけでは不十分なのか、予防を効率的に進めるにはどうすればいいのか、同クリニックの丸山忠隆院長に話を伺った。

Doctor’s Profile
丸山 忠隆(まるやま ただたか)
丸山歯科クリニック 院長

2005年大阪大学歯学部卒業後、医療法人高栄会足高歯科、上本町プラザ歯科・新町プラザ歯科勤務を経て、神戸中山手歯科副院長を務める。2016年、幼少期より30年近く過ごした西宮で「丸山歯科クリニック」を開業。「地域の皆さまに愛される歯科医院でありたい」という想いを胸に、カウンセリングを重視した歯科診療を行っている。

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歯を失ってわかる予防の重要性。悪くなる・失う前に伝えたい

むし歯や歯周病の予防意識は特に若い世代で高まっているように感じますが、実際はいかがですか?

特にお子さんがいるご家庭では、ご家族で予防に取り組んでいるケースが多いように感じます。また、過去にむし歯や歯周病で苦労した、歯を失ったという経験のある中高年の世代でも、予防への意識が高まっています。

歯を失ってわかる予防の重要性。悪くなる・失う前に伝えたい

治療のつらさや歯を失って困ったという経験が、健康意識のアップデートにつながっているのかもしれませんね

重度のむし歯では、歯の神経を取る根管治療が、重度の歯周病では外科的な治療が必要になります。すると、侵襲の増大・治療回数の増加・治療期間の長期化・治療費の増大など、さまざまな面で患者さんの負担が大きくなるんです。歯を失った場合には、インプラント入れ歯・ブリッジといった治療も必要になります。

まだ歯や歯ぐきが健康な人は、予防の重要性をどのように理解すればよいでしょうか?

当院では、カウンセリングをとても大切にしています。一般的な予防の重要性に加えて、お口を拝見したりライフスタイルを伺ったりしながら、どのようなリスクがあるか、どのような予防を行っていけばいいかを、患者さんに個別にお伝えしています。また患者さんが気付いていない場合でも病気が進行している場合もあります。歯を失った場合の苦労、大変さを知っている私たちだからこそ、伝えられることがあると思います。

予防というと、まず歯磨きが思い浮かびますが、それだけでは不十分ですか?

丁寧に歯磨きをしていても、どうしてもプラークが残ります。プラークはやがて歯石となりますが、歯石は歯磨きでは取り除けません。そこで必要になるのが、定期検診で行う歯石取りです。
スケーラーという器具を用いて、歯間・歯の裏側・歯茎との境目を含めて、口内の歯石をきれいに除去します。

歯石が溜まると、どのような悪影響が生じるのでしょうか?

歯石自体が悪さをするわけではありませんが、歯石にはプラークが付着しやすいため、むし歯菌・歯周病菌の温床となってしまいます。定期的に歯石を取ること、歯磨き指導を受けることが、プラークの少ないお口を維持するプラークコントロール、そしてむし歯・歯周病予防につながります。

歯を失ってわかる予防の重要性。悪くなる・失う前に伝えたい

歯磨きの方法は、一度身につければ問題ないようにも思えますが、毎回指導が必要ですか?

毎日磨いているうちに、どうしてもその人の癖が出てくるので、毎回似たような内容であっても指導が必要です。また、お口の状態によっても「正しい歯磨き」は違ってきます。
たとえば、むし歯治療をした箇所、炎症のある箇所などは特に丁寧に磨く必要があります。顎が発達したり、食べるものが変わったり、生え替わりを迎えたりと目まぐるしく変化するお子さんのお口にも、同じことがいえますね。

目標はプロレベルの歯磨きの習得。セルフケアの質を上げ確かな予防を目指す

目標はプロレベルの歯磨きの習得。セルフケアの質を上げ確かな予防を目指す

改めて定期検診の内容について教えてください

主にむし歯・歯周病チェック、歯石取り・クリーニング、歯磨き指導を行います。むし歯・歯周病の予防と早期発見を目的とした内容になっています。お子さんの場合には、必要に応じて矯正治療の案内もしています。

定期検診で、貴クリニックが特に力を入れていることは何でしょうか?

当クリニックでは、特に歯磨き指導に力を入れています。目標は、私たち歯科医師・歯科衛生士が行うのと変わらないプロレベルの歯磨きを身につけてもらうことです。

自宅でプロレベルの歯磨きが毎日できればそれに越したことはありませんね。ただ、本当に可能なのでしょうか?

特別な知識はいりませんので、十分に可能だと思います。実際に当クリニックに通ってくださる患者さんの中にも、プロレベルの歯磨きを習得されている方がいらっしゃいます。丁寧に指導いたしますので、少しずつ身につけていってください。

歯磨き指導の内容を詳しく教えていただけますか?

歯や歯肉の状態に合わせた歯ブラシの選び方、持ち方から指導します。どこをどう磨くかはお口の状態、詰め物・被せ物の有無などによって異なりますが、その人の磨き方の癖を少しずつ修正していくことが大切になります。また、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方も指導します。

どちらも主に歯間の汚れを取るものですね

歯間の狭い方はデンタルフロスを、歯間の広い方には歯間ブラシの使用をおすすめしています。プラークの残存を最小限に抑えるプロレベルの歯磨きには、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスまたは歯間ブラシが必須です。

歯石取りの際の痛みを気にされる方もいらっしゃるようです

歯肉との境目、歯周ポケットの歯石を取るとき、歯肉に炎症があると痛みを感じます。ただ、歯肉の炎症を引き起こしている原因のひとつが歯石なので、その歯石を除去し、炎症が落ち着いていくにつれて痛みも少なくなります。歯肉が健康であれば、基本的に歯石取りで痛みは感じません。

PMTCなども、定期検診の際に受けられますか?

はい。当クリニックの定期検診では専用の道具を用いた歯のクリーニング「PMTC」を行っています。また、その際に使用するペーストにはフッ素が配合されています。フッ素には歯の再石灰化を促進し、歯質を強化する作用があるため、特にむし歯予防に効果的です。

お子さんのむし歯を予防したいという親御さんも多いようです。定期検診は何歳から通えますか?

0歳から通っていただけます。乳歯が生え始める生後6カ月くらいからのスタートが理想です。基本的なメニューは大人と変わりませんが、お子さんの場合には仕上げ磨きが必要ですので保護者の方に対する歯磨き指導も行っています。

親御さんがお子さんと一緒のチェアであるいは別のチェアで検診や治療を受ける、などといったことも可能ですか?

可能です。予約を取るときに希望を伝えてください。また、よく親御さんが心配されるのが「泣いてしまったら…」「迷惑をかけたら…」という点ですが、私はいつも「子どもは初めは泣いてしまうものなので心配ないですよ」とお伝えしています。何度か通っているうちに必ず慣れてくれるので大丈夫です。

早くから歯科医院に慣れておくのも、お子さんにとっては大切になりそうですね

定期検診では基本的に痛みを伴う処置はありませんので、慣れるという意味でもよい機会になります。もしも、むし歯になってしまったときにも、スムーズに治療へと進めます。

目標はプロレベルの歯磨きの習得。セルフケアの質を上げ確かな予防を目指す

むし歯・歯周病に強い口腔環境づくりのためにできること

むし歯・歯周病に強い口腔環境づくりのためにできること

定期検診とセルフケア以外で、むし歯や歯周病のリスクを下げる方法はありますか?

むし歯治療の際、詰め物・被せ物にはできればセラミックを選択されることをおすすめします。自費ですのでやや高額ですが、プラークが付着しにくく劣化もしにくいため、むし歯の再発、そして歯周病予防に有効です。

セラミックは金属やレジンよりも長持ちすると聞きました。これは事実なのでしょうか?

まったく同じ環境のお口の同じ部位に取り付けて比較すれば、セラミックの方が長持ちします。ただ、セラミックであっても定期検診に通わない・歯磨きが不足するといったことがあれば、どちらも頑張った人の銀歯のほうが長持ちするということもあります。

なるほど、患者さんがどれくらい頑張れるかによるところが大きいんですね

もちろん患者さんまかせではダメで、しっかりとした内容の定期検診を提供すること、定期検診に通っていただくためにその重要性をお伝えすることにも、当クリニックは注力しています。
また、奥歯にはより耐久性の高いセラミックを使用したり、歯ぎしりのある方にはナイトガードをおすすめするなどして、少しでも修復物が長持ちするよう努めています。

矯正治療による歯並びの改善も、むし歯・歯周病予防につながりますか?

つながりますね。正しい歯並びは見た目がきれいというだけでなく、汚れが溜まりにくく歯を磨きやすいため、プラークが残存しにくくなります。
また、噛む力が適切に分散することから、歯の擦り減りや歯肉の炎症、顎の骨の吸収などを防ぐことになります。当クリニックでは、ワイヤー矯正・マウスピース型矯正(インビザライン※1)に対応しています。

むし歯・歯周病を予防するためにできることはたくさんあるんですね

ただ、あれもこれもと最初から頑張るのは大変です。費用のこともありますし、通院も必要になります。まずは定期検診と丁寧なセルフケアに取り組んで、余裕があればセラミック治療矯正治療を検討いただきたいというのが当クリニックのスタンスです。

定期検診には保険が適用されますが、費用の目安を教えていただけますか?

3割負担の方の場合、初回であれば4,000円前後、2回目以降は3,000円前後というのが目安となります。フッ素入りのペーストを用いたPMTCも保険内で実施し、上記の料金に含まれています。

セラミック治療の費用も教えてください

すべて税込みで、オールセラミックインレーが55,000円、オールセラミッククラウンが前歯110,000円・臼歯66,000円となっています。また歯の表側に薄く加工したセラミックを貼り付けるラミネートベニアにも対応しており、こちらが110,000円となっています。治療期間は1~3ヶ月で、治療回数は2~6回です。

むし歯・歯周病に強い口腔環境づくりのためにできること

矯正治療の費用はいかがでしょうか?

費用は税込みで、ワイヤー矯正は660,000円~1,320,000円、マウスピース型矯正は495,000円~1,100,000円となります。治療期間は、ワイヤー矯正は6ヶ月~5年で、治療回数は10~70回、マウスピース型矯正は6ヶ月~3年で、治療回数は10~36回となります。治療費や期間に幅がありますが、初回の無料相談時により詳しくご提示します。

ありがとうございます。最後に読者の方にメッセージをお願いします

当クリニックでは、45~60分という比較的長い時間をかけて定期検診を行っています。また、丁寧な施術と清潔な器材を使用しており安心して通っていただけます。来られるまでは面倒でも、スッキリとしたお口・お気持ちでお帰りいただける診療と接遇を心がけておりますので、どうぞお気軽にお越しください。

(※1)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

編集部まとめ

定期検診がむし歯・歯周病の早期発見だけでなく、予防という意味でも重要であることがよくわかりました。こちらの質問に一つひとつ丁寧に答えてくださる丸山院長の姿も印象的でした。院内の環境・雰囲気にもとても気を遣われており、楽しく、明るい気持ちで通うことができそうです。西宮市やその周辺にお住まいで、むし歯・歯周病の予防をしたい、また再発させたくないという方は、一度丸山歯科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

丸山歯科クリニック

医院名

丸山歯科クリニック

診療内容

予防治療 むし歯治療 矯正治療 など

所在地

兵庫県西宮市甲東園3丁目2-22
パークハイム甲東園1F

アクセス

阪急今津線「甲東園」駅より徒歩1分

この記事の監修歯科医師