生涯の健康の土台を築く矯正治療!乳児の頃からしっかり口内チェックを【熊本県荒尾市 圭介歯科】

むし歯や歯周病などに対応する一般的な歯科治療とは異なり、矯正治療は歯並びや噛み合わせを根本的に改善していくことが目的。しかし、そのメリットはある程度理解していても、長期にわたる治療期間や矯正装置を着ける必要があることから、治療をためらう人は多い。特に小児矯正に対しては、開始する年齢や子どもの自主性などについて、疑問や不安の声が多々あるという。しかし、乱れた歯並びや噛み合わせは、将来的に全身の健康にも影響を及ぼす可能性がある。熊本県荒尾市の「圭介歯科」は、矯正治療において幅広い年代に対応し、豊富な治療経験を持つ。矯正治療の重要性を再確認するとともに、小児矯正のポイントについて、同院院長の中村圭介先生にお話を伺った。
生涯にわたる健康へ貢献する矯正治療
まず、「よい歯並び」とはどのようなものなのか教えてください
やはり「見映えが整っていること」や「きちんとした噛み合わせ」などが重要なポイントです。さらに、「自分が好きかどうか」「自分の個性に合っているかどうか」といった、その人の感覚にも左右されると考えます。“正しい・正しくない”や、人の意見・一般的な見方などを基準にするというより、まず食べること、話すことなどが気持ちよくできているかどうかが大切です。 そのうえで、歯科医師として診たときに咀嚼や発音など機能的な問題が大きく、それが健康面にも悪影響を与えている場合、患者さんとお話しして矯正もおすすめしています。

矯正治療を検討したほうがよいとされる歯並びとは、具体的にどのようなものでしょうか?
近年“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という「8020(ハチマルニイマル)運動」が知られるようになりましたが、次のような症状のまま年を重ねていくと、その実現はかなり困難になってきます。 「出っ歯」(上あご前突)や「受け口」(反対咬合)、「すきっ歯」(正中離開)、歯が重なり合っている「叢生」、上の歯列が下の歯列を深く覆っていて噛み合わせが深くなっている「過蓋咬合」、そして奥歯はしっかり噛んでいても前の上下に隙間ができている「開咬」などです。 こういった「不正咬合」と呼ばれる症状は、むし歯や歯周病になったときにケアしにくく、歪みがあることで1本1本の歯に余計な負担がかかっています。もし歯周病などで歯を失うことがあると、さらに全体的なバランスが崩れてしまい、連鎖的に歯を失っていくことになりかねません。8020が叶う確率はゼロと言っても過言ではないかもしれません。

小児矯正への取り組みがもたらす、健全な成長

小児矯正について、詳細をお教えください
乳歯の頃は、定期的に歯科医院でチェックすることで顎の成長の確認や癖(指しゃぶりや口呼吸など)の改善に取り組みます。場合によっては、それらを促すエクササイズを行っていただくことがあります。 乳歯が永久歯に生え変わっていく6歳から11歳ぐらいまでの混合歯列期では、「第一期治療」と呼ばれる対応を行います。歯列の乱れが将来的に重症化するのを防ぎ、永久歯の正常な萌出を促す治療となります。 さらに、12歳以降中学生の頃・永久歯が生えそろった後に行う「第二期治療」では、装置を用いて、歯の位置の調整や噛み合わせの完成など目指します。 タイミングは成長スピードや体格などお子さんによって異なりますが、小児矯正はほとんどが高校に入学するまでに終わっていることを想定して、段階的に取り組んでいただきます。高校生以上になると、大人と同様の矯正方法になります。
子どもの矯正治療ではどのような装置を使っているのでしょうか?
小児矯正ならではの矯正装置として、まず「床矯正(拡大床)」が挙げられます。主に出っ歯や叢生に対する治療で用いられる取り外し可能な装置で、ネジで調整しながら顎を広げていくというものです。歯がきれいに生えるスペースが足りない場合に、歯を外側に移動させることでその確保を目指します。デメリットとしては、装着初期の違和感・不快感がでることがあります。 FKO(機能的矯正装置)は、お子さんの顎の成長を利用して噛み合わせを整える取り外し式の装置です。無理に歯を動かさず、成長を正しい方向へ導くことで将来の歯並びを改善します。取り外しができ衛生的なのがメリットですが、毎日の使用時間が短いと十分な効果が出にくい点がデメリットです。
大人の場合の矯正はどんな装置を用いるのですか?
まず、代表的なのは「ラビアル矯正」です。一般に「ワイヤー矯正」「ブラケット矯正」「表側矯正」などとも呼ばれる方法で、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を移動するというものです。歴史が長く、さまざまな症例に対応できるうえ、比較的費用が抑えられます。ただし、装置が目立ちやすいというデメリットがあります。 次に、「クリアブラケット矯正」です。これは仕組みと効果はラビアル矯正と同じですが、透明のブラケットや白くコーティングされたワイヤーを使用します。これが、ラビアルの“目立ちやすい”という欠点を軽減しています。 近年注目されるようになった「マウスピース型矯正」は、デジタル技術で歯形をスキャンして作製された透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)で、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。目立ちにくく取り外し可能なので、食事や歯磨きが通常どおり行えます。ただ、費用が高くなることがデメリットとして挙げられます。
小さいお子さんは矯正を続けることが大変ではないでしょうか。貴院ではどのような対応をされていますか?
お子さんの性格や性質によっては、確かに装置を着け続けるのが難しいケースはあります。ですから、あまりにも幼い場合は「1年後ぐらいからにしましょうか」と提案して定期的に様子を見たり、ある程度年齢が上がってきても矯正が困難な場合はほかの方法を模索したりしています。 ただ、やはり保護者の方々、ご家族の方々が協力的で、ご自宅でも装着などをしっかり管理してあげることが特に重要です。なかにはさまざまな理由から、わが子に小児矯正をさせるのに向いていないという方もいらっしゃるので、そういう状況をしっかり見極め、適切にアドバイスすることを心がけています。

少しでも早く矯正の大切さを知り、注意点を守って効果を高めよう

貴院での治療の流れや費用などをお教えください
電話またはネットから予約を取っていただき、初診時はまずカウンセリングやレントゲン写真、口腔内写真の撮影などの検査を行います。ちなみに、マウスピースの場合は高性能な口腔内スキャナーで迅速に形状を把握するため、従来のような型取りは不要であり、患者さんの負担が大きく軽減されています。ご本人(小さなお子さんの場合は保護者の方)が、矯正についてご理解・ご納得いただいた後に治療を開始します。 費用は税込みで、小児矯正が495,000円、大人のラビアル矯正が880,000円、マウスピース型矯正が930,000円です。お支払方法は、現金のほかにクレジットカードがあり、分割払いをご希望の方にはデンタルローンをご案内します。現金一括払いをしていただける場合は、最大10%の割引を適用させていただいております。 「治療期間/回数」 小児矯正:約1〜3年/月1回程度 大人のラビアル矯正:約1年〜3年/月1回程度 マウスピース型矯正:約半年〜2年/月1回程度
矯正治療の効果を高めるために注意すべきはどのようなことでしょうか?
基本的に、着脱可能な装置は「装着時間を守る」こと、口内を清潔に保つために「歯磨きをしっかり継続する」、そして「定期検診も足を運ぶ」ことが大切です。 また、矯正治療中も「しっかり噛む」ということを行っていただきたいですね。装置が入っている・いないにかかわらず、“モノをしっかり噛む”ということをやらないと、歯並びが整っても正常な状態と比較して噛み合わせが浅いという状態が起きてしまいます。 さらに、10代など若い方には、炭酸飲料をよく飲む人が多いのですが、これもできるだけ控えていただきたいと思います。糖分が多く、炭酸の影響もあるため、歯に悪い影響が出てしまいます。過去に炭酸飲料を飲みすぎて、気づいたらブラケットの横が溶けてしまっていた……という人もいたくらいです。ぜひ「炭酸飲料は控える」ことも意識していただきたいと思います。 矯正装置を着けている期間は、ラビアルの場合は約1年〜3年、マウスピース型の場合は約半年〜2年程度が基準ですが、その後、後戻りを防ぐための保定にもしっかり取り組んでいただきたいと思います。

最後に、このサイトをご覧になっている読者の方にメッセージをお願いします
もし矯正治療をお考えなら、少しでも早く歯科医院へ足を運んでください。小児矯正が可能という場合は、できるだけ幼い頃から始めることを強くおすすめいたします。 確かに通院したり費用がかかったりということを心配される人もいるでしょう。でも、多くの方はブランド物や車などが欲しいと思ったら、ローンを組んででも購入されるのではないでしょうか。矯正治療は、かけがえのない健康や年を重ねても快適な暮らしを可能にするものです。早くから「投資をする」という感覚で、ぜひ検討していただければと考えます。 なお、本格的に矯正に取り組もうという場合は、できるだけ日本矯正歯科学会の認定医や専門医が在籍しているところを推奨いたします。より安全で効果の高い矯正治療を受けられる、一つのバロメーターといえます。参考になさってください。 歯並びや噛み合わせで気になることがある場合は、まずはお気軽にご相談ください。
編集部まとめ
熊本県荒尾市の「圭介歯科」では、日本矯正歯科学会・認定医の中村院長が、高度な矯正治療と患者さん一人ひとりに寄り添う厚い対応を行っていました。中村院長は小さなお子さんへの矯正治療にも豊富な経験をお持ちのため、特に若いパパ・ママ世代に訪ねていただきたい歯科医院だと実感しました。お子さんから矯正治療をご検討の方は、ぜひ「圭介歯科」に足をお運びください。




