長い目で見るほど大きくなるセラミックのメリット。健康と美の両立を叶える選択を【大阪市中央区 日野歯科医院】

歯科医院でむし歯治療を行うとき、通常は保険の材料である金属の詰め物や被せ物、いわゆる「銀歯」が使用される。しかし近年、自費診療として陶製の白い材料「セラミック」を選択する人が増えている。見た目の美しさという点で歴然の差があり、加えて口腔・身体の健康のことを考えても、セラミックにはさまざまな優位性があるという。「銀歯を選ぶ・銀歯のままでいる」ということのリスク、セラミックのメリット・デメリット、歯科医院の選び方などについて、大阪・心斎橋にある「日野歯科医院」の日野 年澄院長に詳しく話を伺った。
目次 -INDEX-
- 口元の見た目だけでなく健康にも寄与するセラミック治療
- HPの症例写真を拝見しました。セラミックで治した歯は、治療したかどうかがわからないほどきれいになるんですね
- 対する銀歯はどうしても目立ちます。見た目以外でも、銀歯にはデメリットがあるのでしょうか?
- 二次むし歯になった場合は、どのような治療が行われますか?
- 二次むし歯の早期発見は難しいのでしょうか?
- すると、おすすめはやはりセラミック治療ということになりますか?
- セラミック治療は自費診療で、どうしても金銭的な負担が大きくなります。その点について先生はどのようにお考えでしょうか?
- お口・身体の健康にもかかわってくることですから、そもそも論として、「高い・安い」という基準だけで選ぶものではないのかもしれませんね
- CAD/CAMインレー、CAD/CAM冠とはどのようなものでしょうか?
- 多くの人に、多くの場面で「当たり前の選択肢」のひとつに
- 歯科医院選びでは、治療後のフォロー体制も重要
口元の見た目だけでなく健康にも寄与するセラミック治療
HPの症例写真を拝見しました。セラミックで治した歯は、治療したかどうかがわからないほどきれいになるんですね
セラミック治療では、単に白い材料を使うというだけでなく、まわりの歯と合わせてその色合いを調整できますし、支台歯との境目、歯茎との境目も自然に仕上がるため、見た目が天然歯とほとんど変わりません。 治療期間:約1~3か月 治療回数:約5回

対する銀歯はどうしても目立ちます。見た目以外でも、銀歯にはデメリットがあるのでしょうか?
銀歯は長く唾液と触れることで、セメントの溶け出しや腐食が起こります。これが、金属アレルギーや歯茎の黒ずみの原因となります。また、溶け出しによる隙間が生じやすいこと、プラークが付着しやすいことから、二次むし歯のリスクが高くなります。
二次むし歯になった場合は、どのような治療が行われますか?
詰め物や被せ物を取り外した後は、普通の一次むし歯の治療と変わりません。むし歯部分を削り、詰め物・被せ物を取り付けます。ただ、詰め物・被せ物はつくり直す必要があります。また、何度も同じ歯の治療を繰り返していると、当然ながらその歯はどんどん小さくなり、最後には残すことができなくなります。
二次むし歯の早期発見は難しいのでしょうか?
二次むし歯は詰め物や被せ物の下で発生・進行するので、肉眼で直接観察できる一次むし歯と比べて発見が困難です。特に神経を取っている場合、むし歯になっても痛みを感じないので、詰め物・被せ物を外してみると予想以上に深くまで進行しているというケースが少なくありません。
すると、おすすめはやはりセラミック治療ということになりますか?
はい。セラミック治療であれば、詰め物・被せ物を原因とした金属アレルギーや歯茎の黒ずみは起こりません。また、ほとんど経年劣化せず、プラークも付着しにくいことから、二次むし歯のリスクも抑えられます。
セラミック治療は自費診療で、どうしても金銭的な負担が大きくなります。その点について先生はどのようにお考えでしょうか?

CAD/CAMインレー、CAD/CAM冠とはどのようなものでしょうか?
プラスチックとセラミックを混合した「ハイブリッドセラミック」という材料でつくる詰め物・被せ物のことです。条件を満たせば保険の治療としてご利用いただけますので、選択肢のひとつとしてご検討ください。ただし、対応していない歯科医院もありますので、その点はご注意ください。
多くの人に、多くの場面で「当たり前の選択肢」のひとつに

最近、銀歯を目にする機会が減ったように感じますが、いかがでしょうか?
実際に減っていると思います。理由としてはまず、むし歯になる人が減っているということが挙げられます。以前と比べて、予防への意識は明らかに高くなっています。また、むし歯治療の際に銀歯ではなく、セラミックの詰め物・被せ物を選択される人が増えていることも影響していると思います。
使用している銀歯をセラミックに交換するのは可能でしょうか?
セラミック治療をご希望される患者さんの性別・年齢層の傾向はありますか?
年齢は20~70代と幅広くなっています。最近ではご年配の方でも歯の美と健康に対する意識は高く、90代の方でもセラミック治療のために来院されます。全体的に女性が多いものの、最近は男性患者さんも増えていますね。
特に年齢の上限はないと考えてよいのでしょうか?
セラミックは「割れることがある」と聞いています。患者さんも気になると思いますが、いかがでしょうか?
ちなみに、「セラミック」にはさまざまな種類があるようですね

歯科医院選びでは、治療後のフォロー体制も重要

治療以外では、どのようなことが歯科医院選びのポイントになりそうですか?
治療が終わった後も、健康できれいな状態を維持するために4カ月に一度くらい、定期メンテナンスが必要になります。そういった意味では、通いやすい場所にあること、安心して通える雰囲気であることなども大切になるのではないでしょうか。
治療後も数カ月に一度とはいえ、基本的には歯科医院に通うわけですから、利便性や快適性も確かに大切ですね
貴院では、「セレック」を導入されています。このセレックを使ったセラミック治療について教えてください
セレックだと治療期間が短くなるのでしょうか?
はい、条件を満たした場合には、最短1日で治療が完了します(1Dayトリートメント)(※治療前・治療後に通院が必要になる場合があります)。また、3D口腔内スキャナーをお口に入れ印象を採得するため、粘土のような印象材を使った型取りも不要です。通常のセラミック治療と比べて効率的に治療を進められるため、その分、費用も多少抑えられます。

編集部まとめ
良質な治療を、その患者さんに合った形で提供したいという強いお気持ちが伝わってくるインタビューでした。日野先生は、長きにわたりセラミック治療の臨床・研究に携わっています。終始、明るく穏やかな語り口で質問に答えてくださいました。セラミック治療が初めてという方、まだ少し不安があるという方も、日野歯科医院なら安心してご相談いただけることと思います。




