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スペシャリストによるインプラント治療【福岡市東区 ウェンディ歯科】

 更新日:2025/11/28

スペシャリストによるインプラント治療
スペシャリストによるインプラント治療

失ってしまった歯を補う治療方法として、入れ歯やブリッジとともに「インプラント」もポピュラーになってきた。自費診療であるため治療費が高額になること、外科手術が必要になることなどネックとなる要素はいくつかあるものの、天然歯に匹敵する噛み心地や自然な仕上がりなど、機能性においては入れ歯やブリッジをはるかに凌駕する。福岡の「ウェンディ歯科」は、このインプラント治療においてスペシャリストドクターによる質の高い医療を実践している歯科医院。そこで同院の上田将之院長に、インプラント治療の実際とメリットなどについてうかがった。

Doctor’s Profile
上田 将之(うえだ のぶゆき)
ウェンディ歯科 院長

1988年9月27日生まれ。福岡歯科大学を卒業後、九州大学大学院歯学府で研鑽を積み、インプラント義歯補綴分野で博士課程を修了。医療法人怜生会慶歯科医院副院長を経て2025年春に「ウェンディ歯科マキシロフェイシャルクリニック」を開院。「お口の健康から全身の健康へ繋げることで、患者さんの人生の幸せを広げたい」という思いから歯科医療に取り組んでいる。また、「感謝と誠実」という理念に沿って、医療スタッフとの連携、地域の方々とのコミュニケーションづくりに注力し、「出会えてよかった歯科医院」となれるよう常に成長すべく日々の治療活動に取り組んでいる。日本口腔インプラント学会専門医、日本歯周病学会認定医を取得し、日本補綴歯科学会、日本スポーツ歯科医学会に加盟するインプラントのスペシャリストである。

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審美性はもちろん術後の機能面でも優れるインプラント治療

インプラント治療を検討される患者さんは、どのような世代の方が多いですか?

当院では65歳前後の方が多いように思います。健康寿命が大幅に伸びてきている現在、ある程度お歳を召した方でも、しっかりと噛んで食事をしたいという方が増えているのが要因でしょう。もちろん若い方でも、インプラントのメリットをご存知の患者さんは治療を希望されるケースが増えていますね。

審美性はもちろん術後の機能面でも優れるインプラント治療

入れ歯やブリッジではなく、最初からインプラントを考える患者さんは増えていますか?

一般的な患者さんは最初に入れ歯やブリッジという保険診療を選ばれることが多いのですが、それらを行ったあとに使用感に不満が出たりして、インプラントで治療し直すというパターンが目立ちます。
また、入れ歯やブリッジだと清掃性を保つことが難しく、そのため虫歯になりやすかったり、支えている歯の不具合が出やすいこともあって、「次はインプラントで」と考えられる方も多いですね。

合わない入れ歯をそのままにしておくと、どのようなリスクが考えられるのですか?

入れ歯自体が破損してしまうケースもありますし、使用感がよくないということは噛み心地も悪いということなので、食事を美味しく感じられないといったケースも考えられるでしょう。
また、先ほどお話ししたように、合わない入れ歯だと歯周囲の凹凸に歯垢が付着しやすくなって、むし歯の原因となることもあります。

失った歯をそのままにしておいたら、どうなりますか?

歯列、つまり歯並びが悪くなってしまうことが考えられます。日本人の食習慣は歯で食物を「切り刻む」というよりは「すり潰す」ことが主体です。欠損を放置していると食物をしっかりと噛めないことになり、その結果消化不良に繋がることも考えられるでしょう。

比較的高額になるインプラント治療ですが、そのメリットについて教えてください

前提として、入れ歯やブリッジとは違って周囲の歯を削らなくて良い点やしっかりと噛むことができるという点が挙げられます。そして仕上がりが美しく審美性に長けている点です。
インプラント治療で代わりの歯となる上部構造の被せ物はセラミックジルコニアを選択でき、天然歯に近い色味を再現することができます。機能面についても、入れ歯やブリッジよりも強く噛むことができますし、治療部位に凹凸などが生じにくいため、歯磨きがしやすいこともメリットといえるでしょう。

手術に痛みはないのでしょうか?

当院では「静脈内鎮静」という方法を行っています。インプラントは外科手術なので、局所麻酔はしっかりとかけますが、術中に発生する機材の音や圧迫感などは、患者さんにとってはストレスとなるものです。「静脈内鎮静」は、点滴から薬剤を入れて眠ったような状態でリラックスして手術を受けられる手法です。
ただし、全身麻酔とは異なります。当院ではインプラント以外にも親知らずの抜歯など、比較的侵襲の大きめな治療に用いています。なお、大豆アレルギーの方や妊娠中の方については、適用できないケースがあります。
術中・術後の痛みを心配される方はとても多いのですが、麻酔管理によって術中の痛みはほとんどありませんし、術後も痛み止めの投薬、万一痛くなってしまったときの緊急コールなど、フォロー体制を整えていますので、安心いただきたいと思います。

インプラント治療を行うことが難しい症例などはありますか?

悪性腫瘍などで闘病中の方などは難しい場合があります。また糖尿病についてはリスク因子ではありますが、治療コントロールがなされていればほとんどのケースで適用できます。なお、当院では喫煙される方についてはインプラントの成功率が下がるため、原則的に禁煙をしていただいてから手術を行っています。

骨造成(GBR)について教えてください

インプラント治療を行うことが難しいケースとして、もうひとつ挙げられるのが「顎の骨が薄い、あるいは細い」といった場合です。顎の骨が小さくなってしまう原因には、歯周病の悪化もあります。
骨造成はこのような患者さんに対して、顎の骨を造成してからインプラント治療を行うもので、「骨再生誘導法」とも呼ばれます。骨を増やしたい部分を「メンブレン」という人工膜で覆い、その中に自家骨や人工の骨補填材を詰めて骨芽細胞の増殖を促します。

審美性はもちろん術後の機能面でも優れるインプラント治療

メリットがとても多いインプラント治療ですが、あえてデメリットを挙げるとしたら、どんなことでしょうか?

術後のケアが不十分だと「インプラント周囲炎」になる可能性があります。これはインプラントの歯周病のようなもので、病状が進行するとインプラントを撤去しなければならない場合があります。
インプラント入れ歯やブリッジよりも口内の衛生状態を良好に保ちやすいのですが、やはり正しい歯磨きによるセルフケアはとても大切です。もちろん、当院でもセルフケア指導には力を入れています。

スペシャリストによる質の高い治療の実践

スペシャリストによる質の高い治療の実践

貴院でのインプラント治療には、どのような特色がありますか?

CT撮影で得られた3D画像で骨の状態をしっかり確認し、ミリ単位の精度で安全性を確保すること。また患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイド感覚の治療計画をお示ししていること。まるで自分の歯のように自然な見た目と、しっかり噛める機能を実現することなどが挙げられます。術中管理については、歯科麻酔医が常駐しており、麻酔なども万全を期しています。

貴院でのインプラント治療の流れを教えてください

最初からインプラントを希望されている方については、まず歯周病などの検査を行うのが前提です。初回来院時はさまざまな事前検査をして、検査結果をもとに治療計画を提示し、必要であれば歯科治療や歯周病の治療を行い、インプラント手術に向けお口の中の環境を整えてから、手術へと進みます。手術が終わったら1週間後に消毒、さらに1週間後に抜糸となります。

インプラント治療で使う設備には、どのようなものがありますか?

軟組織を傷つけずに超音波で骨を切削する「ピエゾサージェリー」を活用しているほか、軟組織移植ではマイクロスコープも使用しています。

一般的な手術時間について教えてください

1本だけなら30~45分程度ですが、8本一度にインプラントを埋入し仮歯まで作成したケースでは最長で半日要したこともあります。手術なので短時間に終わらせることは大切ですが、緻密な作業を決して慌てずに丁寧に進めることも欠かせないと思っています。

先生は日本口腔インプラント学会 専門医とのことですが、これはどのような資格なのでしょうか?

国内においてインプラント治療を行う専門医および指導医を輩出している学会は2つあり、「日本口腔インプラント学会」はそのひとつです。
「専門医」は学会が定める厳しい基準をクリアした、インプラント治療のプロフェッショナルであると言えます。難症例に対しても、豊富な知識と技術で対応できます。また、患者さんにとっては、口腔インプラント専門医というスペシャリストが行う治療ということで安心感があるでしょう。

治療後のメンテナンスについて教えてください。また、手術後しばらくの過ごし方について教えてください

術後、軟部組織が治癒するまでに1カ月ほどかかりますので、その間は周囲のメンテナンスを行います。術後1週間は、柔らかい歯ブラシを使っていただきますが、その使用方法なども指導しています。
なお、手術翌日に痛みなどがなければ、お仕事や通学など普段の生活でかまいません。食事についても、特別硬いものを避けていただければ、通常に食事して問題ありません。

スペシャリストによる質の高い治療の実践

どうしても高額になるインプラント治療にはデンタルローンという選択肢も

どうしても高額になるインプラント治療にはデンタルローンという選択肢も

過去の治療例で困難だったケースはありますか?

上顎で6本のインプラント埋入という症例がありました。顎の骨がかなり薄い患者さんで、骨造成を行ってから実際のインプラント治療という流れでしたので、足掛け2年ほど治療期間がかかりました。
この患者さんの場合、通院のペースをしっかり守っていただけなかったこともあり、治療管理には少々苦労したことを覚えています。同時に患者さんにとっても治療期間が長くなればなるほど心労も重なりますし、お仕事などの都合もあるので、ドクターとしてどんなフォローができるか改めて考えさせられたのも事実です。

費用や保証について教えてください。またローンなども使えるのですか?

診断料が22,000円、手術費用が242,000円、インプラントを埋入するときにガイドを使用する場合は作製料が44,000円、上部構造は1本あたり143,000~187,000円となります。骨造成を行う場合は別途55,000~220,000円、静脈内鎮静について33,000円の費用がかかります。費用はすべて税込みです。
なお、当院ではエポスやアプラスのデンタルローンを取り扱っております。分割払いについては96回まで可能で、サブスク感覚でお支払いを進めていただくこともできます。保証については、治療から10年間の保証が治療費に含まれています。

貴院では無料カウンセリングを実施されているとお聞きしました

はい。インプラント治療をご検討の方に向けて、無料カウンセリングを実施しています。丁寧にご説明し、適切な治療プランをご提案しています。

どうしても高額になるインプラント治療にはデンタルローンという選択肢も

先生がインプラント治療を行う上で、一番気をつけていることは何でしょう?

やはり、患者さんにとってできるだけ負担の少ない治療を心がけることでしょうか。それと、患者さんそれぞれの事情にしっかりと寄り添った治療を行うことですね。
歯を失う理由は人それぞれです。歯周病やむし歯が原因の場合もあれば、交通事故などの外傷が理由というケースもあるでしょう。それぞれの状況に合った治療計画をしっかりと立てることはとても重要です。
もちろん、そういったことを実践するためにも常に新しい情報に関心を持ち、技術を更新していきたいと思います。

最後に、本記事の読者へメッセージをお願いします

現在のインプラント治療は、埋入のためのデジタルシミュレーションをはじめ、常に進化していますので、安心して治療に臨んでいただけるようになりました。また高齢化社会の中、同時に健康寿命も延びていますので、インプラントによって食事の楽しみを長く味わっていただきたいと考えています。

編集部まとめ

インプラントのスペシャリストとしての取り組みや、治療に対する真摯な姿勢が伝ってくるお話でした。実際にインプラント治療を検討している方にとって、経験豊富な専門医による治療を受けられるのは大きな安心材料になりますね。また、ウェンディ歯科では手術中の麻酔管理に「静脈内鎮静」も導入しており、これも患者さんにとってのメリットになりそうです。

ウェンディ歯科

医院名

ウェンディ歯科

診療内容

インプラント治療 審美治療 口腔外科 マウスピース矯正 小児矯正 など

所在地

福岡県 福岡市東区八田1丁目4-52-1F

アクセス

JR香椎線「土井」駅より徒歩14分

この記事の監修歯科医師