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歯科医が語るインプラント治療における痛み、抜歯が必要な状態【横浜市港北区 和田デンタルクリニック】

 更新日:2023/03/27

和田デンタルクリニック
和田デンタルクリニック

口腔内の状況によっては抜歯を提案されることもあるインプラント治療。しかし、本当に歯を抜かなければならないのかどうか、疑問を持つ人も少なくない。抜歯後すぐにインプラント治療を行う「抜歯即時埋入」のメリット・デメリットをはじめ、痛みに関することなど不安は一つでも解消しておきたいもの。そこで今回は、インプラントに詳しい和田デンタルクリニックの和田晃院長に、インプラント治療における痛みや抜歯が必要な状態について詳しくお話を伺った。

Doctor’s Profile
和田 晃
和田デンタルクリニック 院長

昭和大学歯学部卒業後、医療法人春光会横浜インプラントセンター岩本歯科医院にて、インプラントを中心とした診療に7年間従事。2013年、同医療法人THE IMPLANT TOKYO 分院長となり、年間数百件の難症例の根管治療や、インプラント審美歯科治療を多数手がける。2017年、和田デンタルクリニックを開院。

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インプラント治療は手術後に痛みが出るケースもある

インプラント治療にはさまざまな方法があるそうですが、方法によって痛みや腫れの出方は違うのでしょうか?

インプラント治療には1回法と2回法の2つの方法があります。抜歯後すぐにインプラント治療を行う「抜歯即時埋入」にも1回法と2回法があります。どの方法が一番痛みや腫れを少なくできるかということは患者さんにとって気になるポイントだと思いますが、痛みや腫れに関しては、どの治療法を選択するかということよりも個人差が大きいんです。
インプラント治療は普通の歯科治療とは違い、手術が必要になるので、全身状態や服薬状態の状況によっては治療を受けることが難しい場合もあります。ですから、まずはご自身がインプラント治療を受けることが可能かどうかを把握することが大切だと思います。

インプラント治療は手術後に痛みが出るケースもある

条件を満たしていれば、患者さんが希望する方法で治療していただくことは可能なのでしょうか?

情報化社会の中、患者さんがさまざまなインプラント治療法をご覧になって、ご希望の治療法をお考えになることは悪いことではありません。しかし、その望まれる治療法が、本当にご自身の口腔内の改善に適するかどうかは別の話です。
当院では、本当にインプラント治療が必要なのかどうか、患者さんのお口の中だけでなく生活習慣などを含めて総合的に判断し、適切な治療法をご提案するようにしています。もちろん患者さんのご納得がなければ治療に入ることはありませんし、基本的にはそれぞれのケースに応じた治療に努めています。

インプラント手術中に痛みは感じるものなのでしょうか?

局所麻酔などを用いることによって、インプラント手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
インプラント治療への不安や痛みへの恐怖がある場合は、静脈注射で抗不安薬や静脈麻酔薬などを用い、持続的な鎮静状態にする静脈内鎮静法も取り入れています。緊張や不安といった大きなストレスを抱えたまま治療を受けられていては、患者さんに負担がかかるばかりですからね。少しでも快適な状態でインプラント治療を受けていただければと思っています。

インプラントの手術中に患者さんの体調が悪くなった場合はどのように対処されていますか?

手術前に、患者さんの体調に関するチェックは綿密に行いますし、インプラント治療に適応可能な方だけ手術いたしますので、手術中に体調が悪くなるケースはほぼ皆無と言っていいでしょう。当院でもこれまでそのような例はありません。もちろん100%のものはありませんから、何かあったときにすぐに対処できるよう、体制と設備は万全にしています。

インプラント治療は手術後に痛みが出るケースもある

インプラントの術後に痛みを感じる場合、痛みを和らげる方法などはありますか?

手術中の麻酔効果はある程度の時間しか持続しませんので、手術後は痛み止めを服用していただくことで対応しています。
術後の痛みについては症例によって異なるので一概には言えませんし、個人差による部分も大きいです。通常は、痛み止めを数回服用していただくだけで次第に痛みは治まっていきます。
また、インプラント埋入手術後はインプラント部に腫れが生じますが、こちらも通常は次第に腫れが引いていきます。もし、術後に長期間痛みや腫れが継続する場合は、速やかに担当医にお問い合わせください。

抜歯と同時にインプラント治療が行えるケースがある

抜歯と同時にインプラント治療が行えるケースがある

歯を抜かなければならないのであれば、抜歯後すぐにインプラント治療を行う「抜歯即時埋入」が一番いいような気がします。抜歯即時埋入のメリットについて詳しく教えてください。

一番のメリットは、抜歯とインプラント埋入を同日に行うことで、状態にもよりますがすぐに仮歯を入れることも可能ということです。治療期間が大幅に短縮されますし、手術の回数も減るため傷口の回復が早く、患者さんの体にかかる負担を軽減することができます。
これまでのインプラント治療は抜歯とインプラントの埋込を2回に分けて行う「2回法」でしたが、現在は抜歯即時埋入が普及し始めています。

では、デメリットについてはどうでしょうか?

ほとんどありませんが、2回法と比較すれば感染のリスクが少しあります。また、初期固定が得られない場合があるので、インプラント治療を希望される方が誰でも受けられるというわけではありません。顎の骨の状態が悪い、骨造成が必要な方には不向きな場合もあります。

抜歯即時埋入の適用条件とは何でしょうか?

インプラントを埋め込む顎の骨の骨量や、顎の骨の厚さが十分に足りていることがまず挙げられます。また抜歯する歯や周りの骨の感染の度合いが低いこと。さらに術後の感染のリスクが抜歯即時埋入によるメリットを上回らないことなどがあげられます。
特に骨量や骨格に関しては人それぞれ異なりますから、精密な検査と正確な診断のもとに適用可能かどうかを慎重に見極めていく必要があります。

インプラント治療と一口に言っても、それぞれの治療法に特徴があるのですね。

そうですね。2回法は抜歯後の炎症が治まってからインプラントの埋入を行うため、治療も即時埋入に比べて時間がかかります。でも、その分確実性があり、大きな骨造成や複雑な処置が可能になります。どちらがいい悪いではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
インプラント治療は、歯が入ればそれで終わりというものではありません。お口の中の環境を整え、食事を楽しんだり健やかな生活を送るために行うものですから、その後を見据えた治療に努めることが大切だと思っています。

抜歯と同時にインプラント治療が行えるケースがある

インプラント治療で抜歯を勧められた場合の注意点は

インプラント治療で抜歯を勧められた場合の注意点は

インプラント治療を受ける際、抜歯が求められる状態について教えてください。

状況にもよりますが、虫歯や歯周病が重度に進行している場合や歯が大きく割れている、治療効果が見られないといった場合は抜歯を行うことも一つの選択肢になってくると考えていただければと思います。

状態の悪い歯を抜歯せずに放置していると、どのようなリスクがあるのでしょうか?

たとえば、歯周病の場合だと、痛みはなくても慢性的な炎症で骨が溶けていってしまいます。ですから、歯周病を放置していると、抜歯した後にインプラントを希望されてもインプラントを埋めるための十分な骨がなく、骨移植が必要となってしまうケースがあります。すると、肉体的にも精神的にも、さらに経済的にも患者さんに大きな負担となってしまいますね。

抜歯が必要と判断された場合、注意したほうがいい点があったら教えていただけますか。

天然歯はかけがえのないものです。最近の流れはできるだけ自分の歯を残すことが大事となっていますが、歯科医師の経験や技量、考え方によって治療内容は大きく異なってきます。
一つの方法としては、抜歯が必要と判断された場合は、その判断に客観性を持たせるためにセカンドオピニオンを行うことです。場合によっては、他院で「抜歯しかない」と言われた患者さんでも、セカンドオピニオンで精密な根管治療を行うことで、抜歯を回避できる可能性があります。

貴院ではインプラントのほかに根管治療にも力を入れていらっしゃいますね?

「神経を取ったはずなのに歯が痛い」「何度も治療を繰り返している」という悩みをお持ちの患者さんが意外に多いんです。そこで、当院では根管治療専門外来を設けて、精密な根管治療を行っています。
こちらでは口の中を20倍に拡大できるマイクロスコープ(顕微鏡)を使用し、肉眼では見えることができなかった歯の根の部分も拡大しながら治療を行っています。また、悪い部分だけをピンポイントで除去したり、根管内部を確実に殺菌することも可能としています。歯を抜くことなく長持ちさせることも可能ですので、お困りの方は気軽にご相談ください。

インプラント治療で抜歯を勧められた場合の注意点は

セカンドオピニオンを活用することも大事ということがよくわかりました。

そうですね。しかし、自分が理想とする答えを求めすぎるあまりに、歯科医師を信用しなかったり、クリニックを転々としてしまうようなことは避けていただきたいと思います。インプラント治療では状態の悪い歯の抜歯が求められますが、セカンドオピニオンを活用することで、状況と治療次第で正常な歯に戻せる歯があるということです。あきらめる必要はありません。患者さん一人ひとりお口の中の状態は違いますので、安心して治療を受けていただけるよう、これからも診療に取り組んでいきます。

インプラント治療ではセカンドオピニオンの活用が大事

今回の取材で、インプラント治療では手術後に痛みや腫れが出る場合があり、手術が従来の2回法だけでなく、抜歯とインプラント埋入を同日に行う「抜歯即時埋入」が広まりつつあることがわかりました。インプラント治療中に抜歯を求められた場合は、その判断に客観性を持たせること、そして歯の状態によっては精密根管治療などで歯を残せる可能性もあることから、セカンドオピニオンを活用することがインプラント治療を成功させる鍵となるようです。
最近はホームページなどで、治療実績を写真付きでわかりやすく示している歯科医院も多くなりました。受診を検討される際は、そちらも事前にチェックしながらかかりつけの歯科医を持つことが、長く健康的に歯を保つ上で大切といえるのではないでしょうか。

和田デンタルクリニック

医院名

和田デンタルクリニック

診療内容

インプラント治療 根管治療 矯正歯科 入れ歯義歯

所在地

神奈川県横浜市港北区綱島西2-2-1

アクセス

東急東横線 綱島駅 徒歩30秒

この記事の監修歯科医師