ブリッジとインプラント、どちらを選ぶべき?歯科医師が語るインプラント治療【柏市 柏クレイン総合歯科】
虫歯や歯周病など、何らかの理由で歯を抜くことになった場合、ブリッジ・入れ歯・インプラントと3種類の治療方法があります。
ただし、それぞれの治療にはメリットとデメリットが存在します。そのなかでもインプラントは、それらのデメリットをフォローできることから、近年、入れ歯やブリッジだった人がインプラント治療に移行するケースも少なくないようです。では、その理由を探るべく、今回は柏クレイン総合歯科の鶴田正先生に、ブリッジとインプラントの違いについてお話を伺いましょう。
・入れ歯やブリッジからインプラントへ移行する理由は?
・インプラント治療の痛みや費用に対する不安について
・インプラント治療後の不安を解決するためのアドバイス
柏クレイン総合歯科 理事長
歯科医師であった叔父の影響を受けて医師を志す。99年に日本大学歯学部を卒業したのち、日本大学歯学部附属歯科医院に勤務。2007年に柏クレイン総合歯科を開院。「患者様に落ち着いて通院していただける医院」がモットー。
柏クレイン総合歯科には、入れ歯の調整やブリッジの調整で受診をし、その後インプラントに移行するというケースも多いとのことです。
なぜ、患者がインプラントに移行したいと思ったのでしょうか。これについて鶴田先生にご意見を伺いました。
見栄えの問題だけでなく、多くは食生活での不便、入れ歯やブリッジの痛みが原因とのことでした。そこで次は、入れ歯とブリッジについても解説します。
目次 -INDEX-
入れ歯やブリッジの問題点
入れ歯やブリッジにもメリット・デメリットが存在します。まずは、それぞれの基本的なポイントを紹介しましょう。
入れ歯とは
隣の歯にフックをかけて人工の歯を補う治療です。隣の歯または、他の歯を少し削り型をとって入れ歯を作ります。
比較的治療費が安価
通院回数少なく、治療期間が短い
取り外しが面倒
噛む力が弱い
フックを掛けた歯に負担がかかる
ブリッジとは
欠損した歯の両隣の歯を削り、繋がった人工の歯を入れる治療です。
取り外さなくても済む
短期間で治療が終わる
治療費が比較的安価
噛む感触が自分の歯と近い
隣の歯をたくさん削る
支える歯の負担が大きい
両隣の歯が無い、奥に支える歯が無いとできない
ここまで、入れ歯とブリッジのメリットとデメリットを紹介しました。
入れ歯やブリッジの問題は調整で解決するのか
入れ歯やブリッジの問題点は、調整で解決できるのでしょうか?それともこれは受け入れるしかないものなのでしょうか?これについて鶴田先生にご意見を伺いました。
噛めなかった物が噛めるようになる、といった根本的な変化は調整では難しく、不自然さを取り除く微調整ならば可能なようですね。
インプラントに移行した人は満足している?
鶴田先生がおっしゃるように、入れ歯やブリッジになった場合、噛む力に合わせて食事を選ぶ必要が発生あります。しかし、それが苦手でインプラントに移行したいという気持ちになるのも珍しいことではないでしょう。
では、実際にインプラントに移行した方々の満足度はどのようなものなのでしょうか?
鶴田先生はご自身の経験から、満足度は高いものだとおっしゃっています。
【インプラント治療の痛みや費用に対する不安について】
次に、インプラント治療の痛みや費用に対する不安について見てみましょう。
ブリッジや入れ歯と比較してインプラント治療に興味を持ったものの、「痛そう、怖い」「費用が高そう」などの印象を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、具体的に痛みの程度や費用を知ることで、他の治療方法と冷静に比較ができることもあるでしょう。そこで、よくあるインプラントの不安点について、確認していきます。
インプラント治療の痛みは、ほとんどない
インプラント治療は、歯を失った顎の骨に人工の歯根を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付けるものです。
顎の骨に人工の歯根を埋め込むためには手術が必要になりますので、痛みに対する不安を感じる方も少なくないことでしょう。しかし、実際のインプラント治療では麻酔や鎮痛薬で治療中の痛みを抑制するため、痛みを感じることはほとんどないといいます。
この点について、鶴田先生の見解を伺ってみましょう。
また当院では治療費に睡眠麻酔が含まれているという点も、不安解消につながるポイントといえるでしょう。さらに当院では、事前のカウンセリングでもこの点の不安が解消できるよう、取り組んでいます。
ただし術後は、稀ではありますが、腫れる、痛むといった症状が発生する可能性も0ではありません。万が一、術後の症状が気になった場合には、かかりつけ歯科医院まですぐにご連絡ください。
手術という言葉から「痛い」「怖い」というイメージを持ってしまいますが、実際には睡眠麻酔や事前のカウンセリングなどがあるとのことなので、そこまでネガティブに捉える必要はないのではないでしょうか。
インプラント治療の費用は高額な分、メリットが大きい
正直なところ、入れ歯やブリッジと比較すると、インプラント治療はやはり高額なのは事実です。では実際にインプラント治療はどの程度高額なのか、それぞれの費用の目安を確認してみましょう。
【入れ歯・ブリッジ・インプラント】費用の目安
※以下の目安費用は、1本の歯をそれぞれの人工歯にした場合の数値です。
・入れ歯:88,000円(税込)
・インプラント:187,000~330,000円(税込)
(柏クレイン総合歯科「料金表」 調べ)
このように、インプラント治療はイメージだけでなく、実際の価格をみても高額だということがよくわかりますね。その理由は、インプラント治療の多くが、虫歯や歯周病の治療とは違い、健康保険が適用されない「自由診療」という扱いだからです。このため、歯科医院によって、インプラント治療の費用はそれぞれに異なるものだといえます。
では、このように高額な費用がかかってでも、インプラントに移行するメリットとは、一体どのようなものなのでしょうか。またそれと合わせて、費用に対する不安に向けて、柏クレイン総合歯科では、どのように対策をとっているのか、鶴田先生に次のようなご意見を伺いました。
当院では10年保証、また1本18.7万円から33万円(税込)まで対応できることもあり金額に関しても患者様のニーズに応えやすい体制を整えています。
※QOL(クオリティ オブ ライフ):生活の質
インプラント治療後の不安を解決するためのアドバイス
インプラント治療前の痛みや費用についての不安を確認したところで、次に治療後の不安についても確認していきましょう。
インプラント治療後のトラブルはあるのか
インプラント治療が終わったあとで起こりうるトラブル、さらにはトラブルを避けるために気をつけるべきポイントについて、鶴田先生から次のような見解を伺いしました。
インプラントが外れてしまう以外にも、インプラント治療後には、次のようなトラブルが発生するケースもあるといわれています。
・インプラントの一部が欠けてしまう
・アパットメントと呼ばれるインプラントと義歯の間の部品(スクリュー)が緩む
・インプラント周囲の感染症 など
このようなリスクを防ぐ意味でも、鶴田先生のおっしゃる通り、定期的なメンテナンスを受診するというのが、患者側でできる予防対策となるのではないでしょうか。
インプラントを長持ちさせるためには
「せっかくインプラント治療を行ったのだから、出来るかぎり長持ちさせたい」と治療を受けた人なら考えるはずです。どうすればインプラントを長持ちさせることができるのでしょうか?鶴田先生に伺いました。
また、口の中の環境は絶えず変化するため、状況を確認するという意味でも、インプラント治療を行った歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることで、何か問題が発生していても最小限の手間と負担でリカバリーができます。
インプラントは、天然の歯と比較すると粘膜との結合が弱く、感染しやすいという注意点もあります。そのため自身で行う毎日の口腔清掃が、非常に重要だとされているのです。またそれに加えて、リスク回避、長持ちをさせる意味でも、歯科医院での定期的なチェックが欠かせませんね。
【歯科医院の選び方】インプラント治療を長持ちする治療のために
「より正確なインプラント治療」「より長持ちするインプラントを」と考えたとき、どのような基準で歯科医院を選んだほうがいいか、悩んでしまいますよね。そこで鶴田先生に、そのポイントについてお話を伺いました。
歯科医院での治療において、歯科医師や衛生士などのスタッフとのやり取りはとても重要ですよね。だからこそ、カウンセリングでそれを見極めるのは、とても大切なプロセスなのではないでしょうか。
ここまで、インプラント治療にまつわる様々な不安について紹介してきました。
1.事前の診査・診断でインプラント治療のトラブルは避けられる
2.定期的なメンテナンスを行うことでインプラントは長持ちする
3.治療前に、実績や信頼出来る先生かを総合的にチェックする。
インプラント治療にトラブルがないわけではありませんが、丁寧なカウンセリングはもちろん、様々な症状にも対応できるよう新しい医療機器を導入するなど、歯科医院それぞれにリスクを下げる取り組みがされているようです。そのため、どのような医療機器や治療法を導入しているか、治療後のケアなどを事前に確認して、信頼できる歯科医院を選ぶことがもっとも大切であるといえるでしょう。
インプラントには費用がかかるが大きなメリットもある
入れ歯やブリッジからインプラントへの移行には費用がかかりますが、しっかり噛める、長く使用出来る、見栄えが良い、などそれだけの価値はあるといえます。
入れ歯やブリッジに譲れないデメリットを感じるのであれば、インプラント治療への移行を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、インプラント治療が最も優れているというわけではありません。インプラント治療後にトラブルが発生する可能性や、そもそもインプラント治療よりも他の選択肢の方が合っている可能性もあります。
だからこそ、自分に合った治療方針を見極めてくれる、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切になってくるのですね。
医院情報
所在地 | 〒277-0855 千葉県柏市南柏1-12-3 |
アクセス | JR常磐線 南柏駅 徒歩3分 |
診療内容 | インプラント治療 歯科口腔外科 矯正歯科 小児歯科 予防治療 訪問治療 口臭治療 |
※下記の治療費(税込)には相談、パノラマ写真、CT写真、口腔内写真が含まれます。
血液検査 | 5,500円 |
インプラント埋入(Z-Systemジルコニアインプラント・スイス) | 330,000円 |
インプラント埋入(ストローマンSLActive・スイス) | 242,000円 |
インプラント埋入(ストローマン・スイス) | 220,000円 |
インプラント埋入(オステム・韓国) | 187,000円 |
二次手術(2本目からは1本につき+5,000円) | 11,000円 |
アバットメント(メタル) | 44,000円 |
アバットメント(ジルコニア) | 60,500円 |
上部構造物(3年)前歯クラウン、臼歯クラウン | +11,000円 |
GBR手術 | 55,000円 |
ソケットリフト | 55,000円 |
サイナスリフト | 110,000円 |
円静脈内鎮静法 | 66,000円 |