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なぜ「胸にチクチクと刺すような痛み」が起こるのは?医師が解説!

 公開日:2026/04/15
なぜ「胸にチクチクと刺すような痛み」が起こるのは?医師が解説!

胸がチクチクする原因と対処法とは?メディカルドック監修医が、痛みを感じる場所による違いや女性特有の要因、ストレスとの関係について詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「胸がチクチクする」原因はご存知ですか?女性でチクチクする原因も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

「胸がチクチクする」原因と対処法

胸がチクチクすると表現されるような、刺すような痛みを感じる場合、いろいろな原因が考えられます。どのような原因が考えられるか、またその場合の対処方法について解説いたします。

胸がチクチクする原因と対処法

胸がチクチクする痛みがある場合、この痛みが表面に近い痛みか、内部からの痛みなのかを区別して考えます。表面に近い場所での痛みであれば、皮膚や神経、筋肉の痛みである可能性が高いです。これらの痛みで考えられる病気としては、肋間神経痛や帯状疱疹、筋肉などの損傷です。神経痛や筋肉の損傷であれば鎮痛剤を内服し、症状が強ければそれぞれ神経内科、整形外科を受診するのが良いでしょう。帯状疱疹は痛みに気がついたときにはまだ水疱がないこともあります。痛みの少し後に水疱がみられるのが特徴です。この場合には早めに皮膚科を受診して治療をしましょう。帯状疱疹後に神経痛が残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」がみられることがあります。なるべくPHNとならないためには、できるだけ早期に抗ウイルス薬を投与して皮膚の炎症を抑えることが大切と言われています。帯状疱疹を疑ったら、なるべく早期に治療を始めることが大切です。
内部の痛みが考えられる場合には、肺や心臓、食道や胃などの病気が考えられます。内部の痛みが強い場合や、長引く、繰り返す場合には内科の受診をお勧めします。

胸の左側がチクチクする原因と対処法

胸の左側がチクチクする場合、前述のような原因がまず考えられます。また、表面ではなく内部からの痛みの場合、肺の病気も考えられます。左の肺の胸膜炎や肺がんなどです。肺の内部には、神経がなく痛みが起こりにくいです。しかし、炎症やがんなどが広がり肺を覆っている胸膜まで炎症が及んだ場合には痛みが生じることがあります。
このほかに、心臓から起こっている痛みの可能性も考えられます。心臓は胸の真ん中から左にかけて位置しているため、狭心症や心筋梗塞の際にはこの部位で痛みが発生しやすいです。しかし、心臓の痛みは左胸の下の方だけではなく、左の肩や歯などにかけて痛みが放散することも少なくありません。
心臓や肺からの痛みの可能性が考えられる場合には、内科、呼吸器内科や循環器内科を受診しましょう。痛みが強く持続する場合には、救急外来を受診することも検討してください。

胸の右側がチクチクする原因と対処法

胸の右側がチクチクと痛む場合、前述の左胸の場合と同様にいろいろな病気の可能性が考えられます。肋間神経痛や帯状疱疹のほか、右の胸膜炎や肺がんなどの可能性もあります。また心臓の位置が左よりにあるため、右胸では少ないですが、狭心症や心筋梗塞などの放散痛の可能性も否定できません。いずれの場合にも強い痛みが生じたり、痛みが持続する場合には医療機関を受診しましょう。何が原因かわからずどの診療科が良いかわからない場合には、まず内科で相談するのが良いでしょう。

胸の真ん中がチクチクする原因と対処法

胸の真ん中がチクチクする場合には、前述したような原因も同様に考えられます。そのほかに、食道が胸の真ん中あたりに位置しているため、食道炎の痛みということも考えられます。胃食道逆流症では胸の真ん中の辺りが痛むことが多いです。また、胃炎や胃潰瘍の痛みが胸の辺りまで痛むことも考えられます。痛みの他に胸やけや嘔気、食欲不振などを伴う場合には、消化器内科を受診して相談をしましょう。

女性で胸がチクチクする原因と対処法

女性では、生理前や排卵期などのホルモンの変化で乳腺が張り、チクチクとした痛みを感じることも少なくありません。また、乳腺症や乳腺線維腫、乳腺炎なども考えられます。これらは良性の病気ですが、痛みが続く場合には乳腺外科で相談をしましょう。
一方、乳がんでは痛みを感じることは少ないと言われています。しかし、乳がんでも場合により痛みを伴うこともあります。胸の痛みが持続する場合には、乳腺外科で相談をしましょう。乳がん検診などを利用するのも良いでしょう。

生理前になると胸がチクチクする原因と対処法

生理前には女性ホルモンが変動します。これに従い、乳腺組織が増殖し、張って痛みが出ることがあります。このような場合の胸の痛みは、乳房全体が痛むことが多いです。生理などの周期により胸の痛みが出る場合には、ホルモンのバランスによる変化である可能性が高いです。経過をみても良いでしょう。しかし、部分的に痛みが出ている場合には乳房の病気の可能性も考えられます。乳腺外科で相談をしてみましょう。

ストレスで胸がチクチクする原因と対処法

ストレスで胸の痛みが起こる場合、肋間神経痛の可能性が考えられます。また、ストレスなどの原因で心臓の冠動脈にけいれんが起こる冠攣縮性狭心症という病気も考えられます。しかし、ストレスで胸の痛みの症状がおこっているのか、別の理由であるのかは区別がつきにくいです。胸の痛みが何度も出現したり、持続する場合、痛みが強い場合にはまず内科を受診して相談をしてみましょう。

「胸がチクチクする」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「胸がチクチクする」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

胸がチクチクするのはがんという可能性はありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

胸がチクチクするというだけでは、何の病気であるのかわかりません。しかし、肺がんが胸膜まで達して痛みが生じる事も考えられます。チクチクする痛みが持続する場合には、内科を受診して相談をしてみましょう。

胸がチクチクするのは自律神経が原因ですか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

自律神経とは、呼吸や心拍、体温、消化機能など生命を維持する上で必要な活動を自分の意思とは関係なく調整をしている神経です。このため、痛みと直接関係しているわけではありません。しかし、過労やストレスなどがかかることで、自律神経のバランスが崩れているときには、帯状疱疹が発症しやすくなったり、肋間神経痛が起こりやすくなると言われています。普段より、体調を整え、生活リズムを整えることが大切です。

まとめ 胸がチクチクするのは、肺や心臓の病気の可能性も

胸がチクチクする症状は、日常生活でよくおこります。しかし、原因によっては早めの治療が必要です。例えば、帯状疱疹では後遺症が残ることもあり、早めの治療をすることをお勧めします。また、肺や心臓から起こる痛みの場合には、精査が必要なこともあります。痛みが何度も生じたり、強い痛みが生じる場合には内科を受診しましょう。

「胸がチクチクする」で考えられる病気

「胸がチクチクする」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

呼吸器科の病気

皮膚科の病気

神経科の病気

「胸がチクチクする」に似ている症状・関連する症状

「胸がチクチクする」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 皮膚に水疱ができる
  • 咳が出る
  • 胸やけがする
  • 酸が上がってくる
  • 冷や汗が出る

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