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「大人で寝ている時の咳が止まらない」4つの原因をご存じですか?受診の目安も医師が解説!

 公開日:2026/04/03
「大人で寝ている時の咳が止まらない」4つの原因をご存じですか?受診の目安も医師が解説!

寝ている間に咳が出る原因とは?メディカルドック監修医が、喘息や胃食道逆流症、副鼻腔炎、心不全などの可能性や、夜間に咳が止まらなくなるメカニズムを詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「大人の寝ている時の咳」は何が原因かご存知ですか?考えられる病気を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

「大人の寝ている時の咳」症状で考えられる病気と対処法

咳の症状は風邪をひいているときなどによくみられる症状です。しかし、昼間に比べて寝ている時に咳が出る場合、単なる風邪ではなく他の病気の可能性があります。今回の記事では、寝ている時の咳について詳しく解説いたします。

大人が寝ている時の咳で気づかない症状で考えられる原因と治し方

寝ているときに咳の症状が出ていても、咳の症状がそれほど強くない場合、本人は気づかず寝ていることもあります。寝ているときに、咳が出る場合、喘息や胃食道逆流症、副鼻腔炎などが考えられます。このような場合、寝ながら無意識に咳をしていることも少なくありません。喘息の症状であれば、病院を受診して吸入薬などの治療を開始することで改善するでしょう。胃食道逆流症であれば、寝る前3時間程度は食事をしないようにしたり、食事は八分目程度と多く食べ過ぎないことも大切です。副鼻腔炎に伴う咳の場合には、鼻汁がのどにたれこむことにより起こるため、耳鼻科を受診して相談をすると良いでしょう。

大人の寝ている時の咳が止まらない症状で考えられる原因と治し方

寝ているときに咳が止まらない症状がある場合、多くみられるのは気管支喘息です。喘息の発作は夜間から早朝にかけて悪化しやすく発作が起こりやすいことが知られています。発作が起こりやすい理由はいくつか考えられます。
・夜間は自律神経の中でリラックスしているときに優位となる副交感神経が強く働いています。副交感神経は気管を収縮させます。そのため、夜間は気道が狭くなりやすく、喘息発作がおこりやすくなるのです。
・明け方の冷え込みにより、冷気が気道を刺激し発作が起こりやすくなります。
・喘息発作の原因の一つであるダニ・ホコリ・ハウスダストなどが寝具に付着しているため、就寝中に吸い込みやすく発作の原因となります。
これらの原因が重なることで喘息の患者さんが夜間から早朝に発作が起きやすくなり、咳が止まらなくなります。

大人の寝ている時に咳が出て起きる症状で考えられる原因と治し方

寝ているときに咳が出て起きる場合、咳の症状が強いことが考えられます。この場合、いくつかの病気が考えられます。
・気管支喘息の発作:ヒューヒュー、ゼーゼーといった音が伴う場合、喘息の症状が考えられます。
・胃食道逆流症:胸やけを伴う咳の場合、胃液が食道に逆流することが刺激になり咳が出ていることが考えられます。横になると胃液が逆流しやすくなるため、就寝中に咳が出やすくなります。
・副鼻腔炎に伴う咳:鼻汁や副鼻腔からの膿がのど元に流れ込み、仰向けに寝ると気管が刺激され咳や痰が引き起こされます。
・心不全による咳:心不全が悪化すると横になると苦しくなり咳や息苦しさを起こすことがあります。心不全に伴い、下肢の浮腫などを伴うことも多いです。
これらの症状が強い場合には、夜中に起きるほどせき込むこともあります。夜中に激しい咳で起きてしまうほどであれば、呼吸器内科を受診しましょう。

乾燥していて寝ている時に咳が出る症状で考えられる原因と治し方

乾燥していて寝ているときに咳が出る場合、乾燥した冷たい空気が刺激になり、発作を起こす気管支喘息が考えられます。また、ゼーゼーする喘鳴はあまりなく、咳だけ続く咳喘息という病気も少なくありません。夜から早朝に咳や喘鳴が悪化しやすいです。
咳喘息は約3割が気管支喘息に移行します。両方の病気とも、治療は吸入ステロイド薬が基本ですが、アレルギーを抑える内服薬などを併用することもあります。気管支喘息は、大人になってからでも発症する方も少なくありません。咳や喘鳴が持続する場合には呼吸器内科を受診しましょう。

すぐに病院へ行くべき「大人の寝ている時の咳」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

ゼーゼーして息苦しい症状の場合は、呼吸器内科へ

夜間から早朝にかけてゼーゼー、ヒューヒューするような喘鳴を伴う息苦しさがある咳がみられる場合には、気管支喘息の可能性があります。息苦しい症状がみられる場合、喘息発作が重度である可能性もあります。早急に呼吸器内科を受診しましょう。

受診・予防の目安となる「大人の寝ている時の咳」ときのセルフチェック法

・強い息苦しさがある場合
・ヒューヒュー、ゼーゼーする喘鳴の症状がある場合
・横になって寝れない症状がある場合

「大人の寝ている時の咳」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「大人の寝ている時の咳」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

大人で咳が出ない寝方などはありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

咳が出ない寝方は原因により異なります。心不全での咳では、上半身を少し起こして寝る事で咳や息苦しさが軽くなることがあります。また、胃食道逆流症に伴う咳の場合にも上半身を少し起こすことで咳込みが軽減する可能性があります。喘息による咳の場合には、冬場であれば室温を暖かくし、加湿をすることも大切です。寝る部屋の、環境を整えることから始めましょう。また、せき込みが強い時には上半身を少し起こして寝ることで咳が出にくくなります。

寝ている時に咳き込んでしまうのはなぜですか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

寝ているときにせき込む原因は、さまざまです。寝ているときには、副交感神経が優位となり気道が狭くなります、このため喘息発作が起こりやすくなります。また、夜の寒い冷気や、寝具についているダニやハウスダストがアレルゲンとなり気道を刺激し咳が出ることもあります。別の原因として、胃の中の胃酸が横になることで逆流し、気道を刺激することも咳の原因です。心不全の場合には、横になることで肺うっ血をきたすためせき込みやすくなります。

寝ている時に咳が止まらなくなり起きてしまう時はどうしたらいいでしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

寝ていると咳が止まらなくなり、起きてしまう時は少し上体を起こしてみましょう。また、のどが乾燥している場合には、少量水を飲むことで落ち着く場合もあります。

まとめ 寝ているときに咳が出るときは呼吸器内科を受診しよう

寝ているときに咳が出る場合、気管支喘息の可能性が高いです。気管支喘息は夜間から早朝にかけて咳や喘鳴などの発作が起こりやすいからです。しかし、そのほかにも胃食道逆流症や心不全などの病気により夜間の咳の症状が出ることもあります。いずれにしても、肺や心臓などの病気の可能性があり、治療により改善する可能性があります。そのまま放置せずに、内科、呼吸器科の外来を受診しましょう。

「大人の寝ている時の咳」症状で考えられる病気

「大人の寝ている時の咳」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

消化器系の病気

呼吸器科の病気

耳鼻科系の病気

「大人の寝ている時の咳」に似ている症状・関連する症状

「大人の寝ている時の咳」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • ヒューヒュー、ゼーゼーする喘鳴
  • 胃酸が逆流する、すっぱいものが上がる感じがする
  • 足がむくむ

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