「左腰が痛む」原因はご存知ですか?【医師解説】

左腰が痛む時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?メディカルドック監修医が解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「左腰が痛む」原因は?おしりも痛む・しびれる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
塚原 聡(医師)
目次 -INDEX-
「左腰の痛み」で考えられる病気と対処法
腰の痛みを感じたことがある方は多いのではないでしょうか。腰痛は、筋肉や背骨が原因となる軽症のものが多いといわれます。一方で、脊椎や股関節の疾患、心因性、炎症性、血管が原因となる重症な病態(病状)も存在します。
特に、左側の腰が痛くなる場合には、炎症性、筋肉性、脊椎、神経、内臓疾患が関わっていることも考えられます。どんな場合に病院を受診する必要があるのか解説していきます。
左腰の痛みで考えられる原因と治し方
疲れたあと、重いものを持ったあと、起きてすぐに、深いソファから立ち上がった時、草むしりをしたあとなど、腰の負担が大きいときに、腰に鈍痛を感じたり、動かすとズキズキと痛く感じたりすることがあります。
このような場合、頻度が高い原因として、筋膜性腰痛や腰椎分離すべり症、変形性腰椎症などが考えられます。
左腰が痛いときの対処法・応急処置
左腰の痛みを自覚したら、まずは焦らず、平らな場所に横になりましょう。リラックスすると楽になることが多いです。次に、胸痛や腹痛がないか、熱がないか、息苦しくないか確認しましょう。
痛いところに湿布を貼り、もし手持ちにあったら腰にコルセットを巻きましょう。前かがみになったり、体をねじったり、重いものをもったりすることは避けてください。
胸痛も腹痛もなく、息苦しさや熱もなければ、平らな場所に横になる時間を長くして、痛みが少しずつ軽減するか様子を見ましょう。
左腰が痛い症状別の病院受診の目安
発熱、嘔吐、腹痛、下血のいずれか伴う場合には炎症性の病気、内臓の病気が疑われます。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に内科、整形外科を受診しましょう。
下肢まで痛みが拡がり、力が入らない場合は脊椎の病気が疑われます。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に整形外科を受診しましょう。
なお、健康診断で関連して指摘されていることはないか、最近体重が減っていないか、別な病気で検査中か、新しい薬を飲み始めて間もないかも確認しましょう。
健康診断で関連して指摘されていることがあり、最近体重が減っていれば、1週間以内に内科受診しましょう。
別な病気で検査中、もしくは新しい薬を飲み始めて間もない場合には、次の受診日を待たずにいつも相談している担当医に相談しましょう。
左腰からおしりにかけて痛む、しびれる症状で考えられる原因と治し方
座っていても動いても痛みが持続する、しゃがむと痛みが強くなる、重くなったり鈍痛が続いたり焼けるような痛みを感じたりするなど痛みの感覚が変わることがあります。また、痛みの場所が移動することもあります。
このような場合、頻度が高い原因として、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎変性すべり症、腰部脊柱管狭窄症などが考えられます。
対処法や受診の目安については、前述と同様ですのでご参考にしてください。
突然左腰が痛む症状で考えられる原因と治し方
痛みのきっかけは思い当たらないけれども、突然左腰が痛むことがあります。また、動いたり、転んでぶつけたりはしていないのに、急に鋭い痛みがあって動けなることもあります。痛みの感覚が周期的にくることや、重く鈍い痛みが同じ感覚で続くこともあるかもしれません。
このような場合、頻度が高い原因として、尿管結石(尿路結石)や腹部大動脈瘤、女性の場合には子宮内膜症などが考えられます。
対処法や受診の目安については、前述と同様ですのでご参考にしてください。
ただし、普段血圧を測定している場合には、血圧測定も忘れずに行いましょう。
発熱、嘔吐、腹痛、胸痛、下血のいずれかを伴う場合には炎症性の病気、内臓の病気が疑われます。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に内科、泌尿器科、外科、整形外科、婦人科を受診しましょう。
下肢まで痛みが拡がり、力が入らない場合は脊椎の病気が疑われます。数日様子を見ることはせず、1〜2日以内に整形外科を受診しましょう。
すぐに病院へ行くべき「左腰の痛み」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
左腰が痛み足が動かしにくい症状の場合は、整形外科へ
腰痛だけではなく、足が動かしにくい症状を伴う場合は要注意です。腰椎の中の神経を圧迫しているために、足の麻痺が出現していることが疑われますので、なるべく早く整形外科を受診しましょう。痛みがなくなったと感じても、実は神経麻痺しているので感じていないだけかも知れません。楽観視はしないようにしましょう。
「左腰の痛み」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「左腰の痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
腰から背中にかけて左側がピリピリ痛むとき何科を受診すべきですか?
塚原 聡 医師
痛みの部位に皮疹(発疹)があったら皮膚科。それ以外は、迷ったらまず整形外科を受診しましょう。
左腰の痛みが腎臓など内臓の疾患が原因ということは考えられますか?
塚原 聡 医師
あります。腎結石、尿管結石、腎盂腎炎の診断に至ることも少なくありません。
左腰の痛みが運動後に発症した場合の原因と対処法を教えてください。
塚原 聡 医師
鎮痛剤を服用し、コルセットを装着してリラックスしましょう。前述の日常で気をつけるべき姿勢を継続しましょう。すぐに冷やしたり、温めたりしても効果的ではないことが多いです。
突然、腰の左側に激痛が走る症状はぎっくり腰でしょうか?
塚原 聡 医師
「ぎっくり腰」という呼び名は、急に腰が痛くなる症状に対し一般的に使われる呼称です。筋肉性あるいは軽度の背骨に起因する腰痛が多いのですが、内臓疾患由来のもの、軽症なものから重症なものまで含まれます。
左側がズキズキする腰痛にはどのような治療方法がありますか?
塚原 聡 医師
筋肉性の痛みではない可能性があります。なるべく早めに医療機関を受診することをお勧めします。
まとめ
腰痛は、ズキズキ、ピリピリ、焼けるよう、移動する、動きで誘発される、夜間にとくに感じる、周期性にくるなど多彩な症状を呈します。腰は、内臓、脊椎、皮膚の表面に位置するため多くの疾患の症状として現れる場所でもあります。そのため腰の痛みには、軽症ではない脊椎の疾患、股関節疾患、心因性、炎症性、血管が原因となる病気もたくさん存在します。日常的に健診を受け、自分の健康管理をし、腰痛予防のための運動を意識し、自分の体に投資しましょう。
「左腰の痛み」で考えられる病気と特徴
「左腰の痛み」から医師が考えられる病気は31個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
整形外科の病気
産婦人科の病気
- 子宮内膜症
- 妊娠
精神科の病気
腰痛には、軽症ではない脊椎の疾患、股関節疾患、心因性、炎症性、血管が原因となって腰が痛くなる病気も存在します。
「左腰の痛み」と関連のある症状
「左腰の痛み」と関連している、似ている症状は9個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
「左腰の痛み」の他に、これらの症状が見られる際は、「化膿性脊椎炎」「急性大動脈解離」「尿路結石」「筋膜性腰痛」などの病気と「妊娠」の存在が疑われます。
痛みがひどい場合やなかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。
・腰痛診療ガイドライン2019(日本整形外科学会・日本腰痛学会)




