目次 -INDEX-

  1. Medical DOC TOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「大動脈解離」を防ぐ”血圧の数値”とは?今日からできる予防法を医師が解説

「大動脈解離」を防ぐ”血圧の数値”とは?今日からできる予防法を医師が解説

 公開日:2026/03/29
「大動脈解離」を防ぐ"血圧の数値"とは?今日からできる予防法を医師が解説

大動脈解離を予防するための理想的な血圧とは?メディカルドック監修医が、目標とすべき血圧の数値や、減塩、禁煙、節酒などの生活習慣改善の重要性を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「血圧の左右差」がどれくらいあると「大動脈解離」を発症しやすくなる?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

プロフィールをもっと見る
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「大動脈解離」とは?

大動脈解離とは、大動脈の壁が裂けて血液が壁の内側へ入り込み、壁が二層に裂けてしまう、命に関わる疾患です。胸や背中の急激な激痛で発症します。血流が遮断されることがあるため、病変場所によって、さまざまな臓器に障害を起こす可能性があります。

大動脈解離を予防するには血圧の数値をどれくらいに保つべきか?

血圧高値は大動脈解離の最大のリスク因子となるので適切な血圧管理が重要です。具体的には、130/80 mmHg未満を目標に厳格な血圧管理が望まれます。

大動脈解離の予防法

血圧の管理

大動脈解離の最大の原因は高血圧です。血圧が高値の状態が継続すると、大動脈に負荷がかかり、血管壁が脆くなり裂けやすくなります。適切な血圧管理が重要です。目標血圧は130/80 mmHg未満です。そのためには、減塩(1日6g未満)や有酸素運動が重要です、生活習慣を見直してみましょう。

禁煙

喫煙も最も重要な危険因子の一つです。タバコに含まれる有害物質は、血管壁の弾力を失わせ、脆い状態にしてしまいます。また、喫煙は交感神経を活性化するため、血圧が急上昇し、急激な血圧変動が大動脈解離の引き金となり得ます。禁煙が難しい方は、禁煙外来の利用もお勧めです。

適切なアルコール摂取

長期的な過度のアルコール摂取は高血圧や動脈硬化を進行させ、血管自体が脆くなるため、大動脈解離のリスクとなります。予防には適量を守ることが不可欠で、ビール中瓶1本、または日本酒1合程度が目安となります。

「大動脈解離と血圧の左右差」についてよくある質問

ここまで大動脈解離と血圧の左右差について紹介しました。ここでは「大動脈解離と血圧の左右差」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

血圧に左右差が生じる原因について教えてください。

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

代表的な原因は、動脈硬化による鎖骨下動棟や腕頭動脈の狭窄、血管炎による炎症性の狭窄、先天的な血管の曲がりや細さ、胸郭出口症候群による動脈圧迫などがあげられます。血圧の左右差が持続する場合は、血管の異常がある可能性があるため、循環器科を受診ください。

まとめ

血圧の左右差はそれ自体が大動脈解離を直接起こすわけではありませんが、動脈硬化、血管炎、先天的血管異常、高血圧など、血管を弱くする疾患のサインです。加えて、大動脈解離のリスク上昇につながる重要な手がかりともいえるでしょう。日頃から血圧管理、禁煙、適度な飲酒、無理のない運動を心がけ、左右差に気づいたら循環器科での診察を受けることが重要です。

「大動脈解離」と関連する病気

「大動脈解離」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳神経系

大動脈解離に関連する疾患は多く、いずれも重症化すると命に関わる危険性が高いものです。しかしながら、高血圧をはじめとする生活習慣病の予防や適切な管理によって、大動脈解離の発症リスクを大きく下げることができます。日頃から血圧管理や生活習慣改善に取り組むことが重要です。

「大動脈解離」と関連する症状

「大動脈解離」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

大動脈解離が発症すると、全身にさまざまな症状が起こります。鑑別が難しいこともたびたびあります。これらの症状が継続する場合は、ためらわずに病院を受診しましょう。

この記事の監修医師