「心筋梗塞」を「予防」するにはどんなことが大切?医師がポイントを3つ解説!

心筋梗塞を予防する方法とは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「心筋梗塞」発症後の「寿命」はどれくらいかご存知ですか?発症後の注意点も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
目次 -INDEX-
「心筋梗塞」とは?
急性心筋梗塞とは、心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を送る冠動脈が閉塞し、心筋に血液が途絶える疾患です。そのため、心筋が壊死してさまざまな合併症を起こします。死に至ることもある危険な病気です。
心筋梗塞を予防する方法
心筋梗塞は突然発症することが多い疾患ですが、日常生活を見直すことで予防が可能です。以下に重要なポイントをご紹介いたします。
生活習慣の改善
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、肥満、高血圧、脂質異常、糖尿病を防ぐことが基本です。禁煙と節酒も重要です。バランスの良い食事とは、主食・主菜・副菜をそろえ、野菜・魚・大豆製品を中心に、塩分や脂肪、糖分を控えめにすることです。
ストレスとうまく付き合う
過度なストレスや不眠は血圧や心拍数を上げ、心臓に負担をかけます。リラックスできる時間を作り、趣味や軽い運動などで自律神経のバランスを整えることが重要です。
定期的な健康診断
高血圧、脂質異常、糖尿病などは心筋梗塞発症の大きなリスク因子です。これらはあっても自覚症状が乏しいため、発見が遅れることがたびたびあります。そのため、定期的に検査を受けて早期発見につとめ、必要に応じて治療を開始することが予防につながります。
「心筋梗塞後の寿命」についてよくある質問
ここまで心筋梗塞後の寿命などを紹介しました。ここでは「心筋梗塞後の寿命」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
心筋梗塞の10年生存率はどれくらいでしょうか?
佐藤 浩樹 医師
患者さんの重症度や合併症の有無によって異なるため、一概に回答はできません。ある報告では、心筋梗塞後10年での累積死亡率は46.8%と報告されています。つまり、10年後にも約半数の方は生存していたということになります。
心筋梗塞のカテーテル治療後の生存率はどれくらいでしょうか?
佐藤 浩樹 医師
心筋梗塞の重症度によって違いがあり、統一的な回答はできません。一方で、カテーテル治療施行後の3年生存率は約89.6% であり、治療成績は良好であるという報告もあります。
編集部まとめ
急性心筋梗塞は、心臓を栄養する冠動脈が突然つまる病気です。結果、心臓の筋肉が壊死を起こし動かなくなるため、命に関わることも多々あります。発症から治療までの時間が短いほど心臓の筋肉のダメージが少なくなり、予後が良くなります。心筋梗塞を疑う兆候を認めた場合は、できるだけ速やかに医療機関を受診してください。
「心筋梗塞」と関連する病気
「心筋梗塞」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器科の病気
- 狭心症
- 解離性大動脈瘤
- 急性心外膜炎
呼吸器科の病気
消化器科の病気
その他の病気
心筋梗塞のように胸の痛みを起こす疾患は多く、命に関わる疾患もあります。早期に医療機関を受診して診断とともに適切な治療を受けることが重要です。
「心筋梗塞」と関連する症状
「心筋梗塞」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 胸痛
- 胸部圧迫感
- 息切れ
- 冷や汗
- 胃痛
- 歯の痛み
心筋梗塞は胸の痛みを伴う代表的な疾患です。でも、胸の痛み以外の症状もあります。こういった症状が続く時は、早めに医療機関を受診してください。




