「尿蛋白」で”+-”が出た場合は?結果の見方と再検査の基準を医師が解説!

尿蛋白の結果の見方と再検査が必要な基準とは?メディカルドック監修医が、各判定(±や+)が示す具体的な意味や、精密検査が必要となる基準を詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『健康診断で「尿蛋白」と言われたら何が「原因」かご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
尿蛋白の結果の見方と再検査が必要な尿蛋白の結果
尿検査の結果で、どのような場合に再検査を受けなければならないのでしょうか?
蛋白尿の基準値
尿蛋白の基準値は前のパートの表に示していますが、一般的に尿蛋白濃度が30mg/dL以上で陽性となります。±(プラスマイナス)は尿蛋白濃度が15mg/dL以上です。この濃度は正常である事も多いですが、希釈された薄い尿が出た場合には、本来は異常である可能性もあり、注意が必要です。
尿蛋白陰性・ー(マイナス)
尿蛋白(-)(マイナス)は、蛋白濃度が15mg/dL未満です。通常は正常であることが多いです。
尿蛋白弱陽性・±(プラスマイナス)
尿蛋白(±)(プラスマイナス)は蛋白濃度が15mg/dL以上30mg/dL未満を示します。正常でも±となる事はあります。しかし、希釈された薄い尿の場合には、異常であってもプラスマイナスの判定となる事も少なくありません。このため、定量検査で尿蛋白の濃度と尿中のクレアチニンの濃度の比を用いて一日当たりの尿蛋白量を推算します。この検査で尿蛋白量が0.15g/gCr以下であれば正常です。
尿蛋白陽性・+(プラス)
尿蛋白濃度が30mg/dL以上の場合が、尿蛋白(+)(プラス)です。この判定である場合、腎臓疾患がある可能性が高いため、腎臓内科を受診しましょう。
健康診断後の再検査が必要な尿蛋白の結果
尿蛋白陽性(+)以上の場合には、腎疾患が隠れている可能性が高く、詳しく検査をする必要があります。また、尿蛋白±でも、腎疾患の可能性が否定できないため再検査をすることがすすめられます。
そのため、尿蛋白が±以上の場合には再検査を行いましょう。
「尿蛋白の原因」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「尿蛋白の原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
プロテイン等たんぱく質を摂りすぎると尿蛋白になりますか?
伊藤 陽子(医師)
プロテインなどの蛋白を摂取しすぎると、尿蛋白が陽性となる可能性があります。正常な腎機能の場合でも、蛋白過剰摂取で尿蛋白が出やすくなるという報告がありますが、現在のところはっきりと結論は出ていません。しかし、少なくとも腎機能が低下した方では、食事の蛋白量が過剰になると尿蛋白量が増加したり、腎機能が低下しやすくなることが分かっています。尿蛋白陽性を指摘された方で、プロテインを摂りすぎている場合は、まずプロテインの摂取をやめ、腎臓内科を受診して相談しましょう。
健康診断の前に水など飲み物をたくさん飲めば尿蛋白は薄まりますか?
伊藤 陽子(医師)
水分を多く飲むと希釈された尿が出るため、尿蛋白の濃度が薄くなります。このため、尿蛋白が陽性になりにくい可能性はあります。しかし、尿蛋白が薄くなり、見た目上異常がなかったとしても、本来の腎臓病がなくなったわけではありません。万が一、腎臓病があるにもかかわらず、治療が遅れてしまうと腎機能が低下してしまう可能性も考えられます。健康診断前は、脱水を防ぐ適量での水分摂取としましょう。
健診で尿蛋白が指摘されたら、何科の病院で原因が特定できますか?
伊藤 陽子(医師)
健康診断で尿蛋白が認められた場合、まず再検査を行うことが必要です。この再検査や精密検査を行うには、腎臓内科を受診すると良いでしょう。すぐに腎臓内科を受診できない場合には、まず内科を受診し、再検査を行い、再検査でも尿蛋白がみられる場合には腎臓内科を紹介してもらうのが良いでしょう。
まとめ 尿蛋白の原因は腎臓病
尿蛋白がみられる場合、多くは腎臓病による原因が考えられます。腎炎や糖尿病性腎症、生活習慣病による腎臓病などの可能性が高いです。しかし、体調不良や運動直後では尿蛋白が陽性となりやすいです。また、女性の場合には生理の影響や妊娠の影響の可能性も考えられる。また、起立性蛋白尿と言って、病的に問題がないものもあるため、再検査や早朝尿での精密検査を行うことが勧められます。
腎臓病はなかなか症状が出づらい病気です。しかし、進行すると改善しにくいため、早目に治療を開始することが大切です。健康診断で尿蛋白を指摘された場合、早めに腎臓内科を受診しましょう。
「尿蛋白」の異常で考えられる病気
内科系の病気
- 発熱
- 感染症
循環器系の病気
代謝・内分泌系の病気
産婦人科系の病気
- 妊娠