「血液検査」で引っかかった時の対処法は?結果の見方も医師が解説!

血液検査の結果表をどう読み解く?メディカルドック監修医が、判定区分の意味や、異常値を指摘された際の精密検査の内容、適切な受診科の選び方について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「血液検査における各項目の基準値」はどれくらい?発見できる病気も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
血液検査とは?
血液検査とは、採取した血液を用いて行う検査全般を指します。身体の状態を評価し、病気の診断や治療をするために大切な検査です。血液検査でわかる項目はたくさんありますが、大まかに3種類に分かれています。
・生化学検査
タンパク質、糖、カルシウムやカリウムなどの電解質といった色々な成分について、血液中にどれくらい含まれているか調べる検査です。高脂血症、糖尿病などの生活習慣病や、甲状腺機能などの内分泌機能の異常、肝臓、腎機能の異常などの病気がわかります。
・血球系検査
赤血球、白血球、血小板を調べる検査です。貧血や炎症、感染症や血液に関わる病気などがわかります。
・免疫検査
体の中での炎症の有無や、自己免疫疾患の有無、肝炎などの感染症の有無を調べる検査です。
血液検査結果の見方と項目別の基準値・異常値一覧
ここまでは血液検査について基本的なことを紹介しました。再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。
血液検査結果の見方と項目別の主な所見
血液検査結果は、測定値、もしくは(+)または(-)が記載されています。受診した医療機関によりますが、表で一覧になっている場合が多いでしょう。
人間ドックや健康診断では項目ごとにA~Eで判定され、Cの場合は要再検査・生活改善、Dの場合は要精密検査・治療、とされます。判定を確認し、C、D判定がある場合は放置せず、結果に記載された指示に従ってください。
血液検査の項目別異常値と精密検査内容
血液検査で異常や再検査・精密検査を指摘された場合、まず該当するのがどの項目か確認しましょう。様々な項目を調べているため、項目によって精密検査を受ける際に受診する診療科が異なるためです。結果表からでは詳しい緊急度がはっきりわからないことがあるため、指示があった場合はなるべく早めに受診することをおすすめします。再検査で異常値が持続しているかを確認し、医師が必要とした場合は精密検査として他の検査を行います。精密検査では、超音波検査、CT、内視鏡、MRIなどが行われることが多いですが、医師の判断によって一概には言えません。再検査の結果、実際に病気と診断された場合は治療や経過観察が行われます。治療内容も項目によって多岐に渡りますので、担当医に確認しましょう。
「血液検査の基準値」についてよくある質問
ここまで血液検査の基準値について紹介しました。ここでは「血液検査の基準値」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血液検査ヘマトクリットの基準値を教えてください。
伊藤 陽子(医師)
日本臨床検査医学会のガイドラインによると、
男性: 40.7% ~ 50.1%
女性: 35.1% ~ 44.4%
とされています。医療機関ごとに若干異なる場合がありますので、ご自身が検査を受けた医療機関の基準値をご確認ください。
血液検査でがんを発見できますか?
伊藤 陽子(医師)
前述の血液検査で調べる項目は、スクリーニング検査です。がんを発見するきっかけになる可能性もありますが、必ず見つけられる保証はありません。血液検査として腫瘍マーカーが調べられますが、腫瘍マーカーが高値だからと言ってがんであると言い切れず、特に早期の場合はがんであっても高値にならないとされています。よって、確実にがんを発見できるとは言えません。
編集部まとめ
血液検査ではさまざまな項目を調べており、それぞれに基準値が設定されています。肝臓、腎臓、糖尿病、貧血、感染症など多くの病気の可能性がわかるのが血液検査です。精密検査の指示を受けたら、どの項目が当てはまっているか確認して早めに受診しましょう。自覚症状がなくても病気が進行している可能性もありますので、早期発見・早期治療につなげましょう。
「血液検査」の異常で考えられる病気
「血液検査」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
腎臓の病気
- 慢性腎障害
上記の病気は考えられる病気のごく一部です。また、血液検査だけでは診断できない場合も多いため、健康診断などで異常を指摘された場合には再検査を受診しましょう。




