FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「脳梗塞を予防」する可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!

「脳梗塞を予防」する可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/08/01

脳梗塞の予防法とは?Medical DOC監修医が脳梗塞の予防法・なりやすい人の特徴・予防する可能性の高い食べ物・発症のリスクを上げやすい食べ物などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「脳梗塞を予防」する可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

プロフィールをもっと見る
医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。

「脳梗塞」とは?

脳梗塞とは、脳への血流が低下・途絶することで脳細胞が死んでしまう病気です。その脳細胞の機能が失われることで、うまく話せなくなったり(失語)、顔や手足が動かせなくなったり(麻痺)、しびれや感覚の違和感が現れたり(感覚障害)、とさまざまな症状が出現します。脳梗塞は発症早期の迅速な治療で症状を軽くできる場合もありますが、後遺症が残って生活に支障が出てしまうことも少なくありません。脳梗塞を含む脳卒中は、65歳以上で介護が必要になる原因の第2位であり、健康で自立した生活をつづけるためには脳梗塞を予防することは非常に重要です。
この記事では脳梗塞をどのように予防するかについて解説します。

脳梗塞を予防する可能性の高い食べ物

食事に関しては地中海食が脳梗塞の発症リスクを下げるという報告があります。地中海食はオリーブオイルや植物性食品(野菜、豆、果物)、少量の肉、少量の乳製品、中等量の魚、アルコールで特徴づけられる食事です。また動脈硬化の予防には、野菜や果物、豆・ナッツ類などの植物性食品や、DHAを多く含む魚類などを食べることが有効である、という報告があります。

青魚

イワシやサバなどの青魚はDHAを多く含み、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させることで、脂質異常症を予防するといわれています。

野菜

野菜は第6の栄養素として注目されている食物繊維を多く含み、低カロリーでビタミンやミネラルなどを含むさまざまな栄養素を含みます。種類ごとに摂取できる成分が異なるため、葉物野菜や根菜類、藻類などいろいろな種類の野菜を食べるようにしましょう。

果物

食物繊維やビタミン、カリウムを多く含みます。カリウムはナトリウム(食塩)の排出を促進する効果があるといわれており、血圧を下げる効果が期待されています。腎臓が悪い方ではカリウムの排泄が不十分で高カリウム血症となってしまう可能性があるため、控えたほうが良いでしょう。また糖分も多いため、糖尿病の方も摂取には注意が必要です。

豆・ナッツ類

食物繊維、ミネラルに加え、植物性たんぱく質も摂取できる食品です。ミネラルなどの栄養バランスが良いだけでなく、肉類の代用にもなり、飽和脂肪酸など動脈硬化のリスクとなる成分の摂取を避けることができます。

「脳梗塞の予防」についてよくある質問

ここまで脳梗塞の予防などを紹介しました。ここでは「脳梗塞の予防」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

脳梗塞の予防に効果的な運動について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

1日30分以上の有酸素運動が好ましいです。無理のない程度の運動を続けることが大切であり、ウォーキングなどでも十分に効果があります。

コーヒーを含めたカフェインの摂取で脳梗塞発症のリスクを軽減することはできるのでしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

中国で行われた研究では、紅茶やコーヒーなどのカフェイン摂取の多い人では脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高くなったことが報告されています。一方で、日常生活で摂取する程度のカフェインではリスクが変わらないとの報告も複数あるため、飲用を控える必要はないと考えられます。

脳梗塞を予防するために水分はこまめに摂取した方が良いですか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

動脈硬化の強い人(特に脳動脈の狭窄のある人)は脱水をきっかけに脳梗塞を発症することがあります。また脱水をきっかけに血液が濃縮することも脳梗塞のリスクとなるため、水分はこまめに摂取することが望ましいです。

編集部まとめ

脳梗塞は特に高齢者において介護が必要になる大きな要因の一つであり、予防と発症直後の迅速な治療が必要な病気です。脳梗塞は生活習慣病とも関連しており、脳梗塞の予防には生活習慣の改善、生活習慣病をすでに発症している場合にはその治療が非常に重要となります。
今回は脳梗塞の予防について概説いたしましたので、記事を参考に生活習慣の改善に取り組んでいただければ幸いです。

「脳梗塞の予防」と関連する病気

「脳梗塞の予防」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

内分泌系/代謝内科の病気

日頃の生活習慣を改めることで、生活習慣病の発症を抑えることが可能であり、脳梗塞の発症する危険性も減らすことができます。

「脳梗塞の予防」と関連する症状

「脳梗塞の予防」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 顔がゆがむ
  • うまく話せない
  • 手足が動かしにくい
  • しびれがある/感覚が鈍い
  • ふらついて歩けない

上記のような症状が急に現れた場合には、脳梗塞を含めた脳卒中が疑われます。一時的な症状で済む場合でも、脳梗塞の前兆である可能性もあるため、すぐに医療機関を受診して治療することが望まれます。

この記事の監修医師