こどものマウスピース矯正の特徴｜メリット・デメリットや失敗しない歯科医の選び方もご紹介

こどものマウスピース矯正の特徴

こどものマウスピース矯正は成長期のこどもの歯並びを整えるために行います。マウスピース矯正で使われるのは、取り外し可能なマウスピースです。
治療段階にあわせて交換し、少しずつ歯並びを整えていきます。症状によっては抜歯が必要な場合もありますが、基本的には抜歯も必要ありません。

こどものマウスピース矯正のメリット・デメリット

歯の矯正といえばワイヤーを使った伝統的な矯正方法が頭に思い浮かぶ人も多いかもしれません。では、このこどものマウスピース矯正にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。伝統的なワイヤーを使った矯正と何が違うのでしょうか。
ここではそうした疑問に応えるべく、マウスピース矯正のメリット・デメリットについて解説します。

痛みを抑えやすい

こどものマウスピース矯正のメリットの1つ目は痛みを抑えやすいことです。この痛みの軽減はマウスピース矯正の手法が他の矯正方法と比較して歯の動きを控えめにすることによって可能となっています。
一般的なブラケットによる歯列矯正では歯が直接的に強く動かされることによって、こどもたちにとって不快な痛みをもたらす可能性があります。この痛みはこどもたちにとって大きなストレスとなるでしょう。
それに対して、マウスピース矯正は歯をゆっくりと徐々に動かすアプローチを採用しています。その結果、治療中の痛みが大幅に少なくなり、こどもたちは快適に矯正を進める事が可能になるのです。
歯列矯正では歯を動かしているので痛みを完全に取り除くことはできませんが、痛みを抑えることができる点がマウスピース矯正の大きなメリットといえます。

顔のバランスを整えやすくなる

マウスピース矯正の2つ目のメリットは歯列矯正によって顔のバランスが整いやすくなることです。歯科矯正治療を受けた人の治療前後の顔画像の印象の強さを調べた研究において、治療後の顔画像の方がよりよい印象を与えていることはたいへん喜ばしいことだといえるでしょう。
また、こうした顔のバランスが整うことによって、歯並びや口元の変化だけでなく矯正治療を受けたこどもの性格が明るくなったり積極的な行動をとるようになったりすることも報告されています。
マウスピース矯正によって歯列矯正を行うことで整った顔になったり、それによって心理面においても好ましい影響が出たりすることが報告されています。

目立たない

こどものマウスピース矯正の3つ目のメリットは目立たないことです。ワイヤーを使った伝統的な矯正方法の場合、ワイヤーを歯に固定しているためどうしても笑った時などのお口を大きく開けた際にワイヤーが目立ってしまいます。
それに対して、マウスピース矯正は透明で薄いマウスピースを装着しているため、治療中であっても周囲の人に気づかれにくくなります。

発音に影響がある

マウスピース矯正を行うことの4つ目のメリットは発音の改善が期待できることです。歯並びが悪い場合、カ行・サ行・ダ行の発音や母音の「a」・「e」・「o」の発音に悪影響が出るとされています。これらの音は口の形状と位置、特に舌の位置や歯の配置によって大きく影響を受けます。したがって、歯が不適切に配置されている場合、これらの音を正確に出すことが困難になるのです。
しかしながら、マウスピース矯正を行うことによって歯並びが整い、それによるお口の中の形状が改善されることでこれらの音を正確に出すことが可能になります。この結果、全体的な発音が改善され、言語の明瞭性が向上します。
このように、マウスピース矯正は見た目の改善だけでなく、言葉の発音やコミュニケーション能力の向上などのメリットをもたらすことができるのです。

装着時間が長い

こどものマウスピース矯正のデメリットの1つ目は装着時間が長いことです。マウスピース型矯正装置で効果的に歯並びを改善させるためには1日当たり18時間の着用が必要だとされています。いいかえれば、食事中と歯を磨いている時間以外は常に着用しておかなければなりません。
そのため、食事や歯磨きの際に矯正装置を外してつけるのを忘れたまま寝てしまうなど、着用時間が短くなってしまうと十分な治療効果を得られない可能性があります。

こどもの協力が必要

マウスピース矯正の2つ目のデメリットは、こどもの協力が必要であることです。伝統的な矯正方法であるマルチブラケット矯正はワイヤーなどの装置を歯に固定して歯の矯正を行います。そのため、歯科医にこの矯正装置をつけてもらえばその後はこどもの意思で矯正装置を外せません。
それに対して、マウスピース矯正の場合は装置の着脱を簡単に行えるため、こども自身の意思で取り外すことができてしまいます。そのため、こどもが自分でマウスピース型矯正装置を外してしまわないようにこどもにも協力をしてもらう必要があります。

マウスピースの種類

こどものマウスピース矯正と一口にいっても、その装置は様々あります。また、それぞれのマウスピースは独自の特性や特徴があり、それぞれ異なる状況や必要性に対応できるように設計されています。これはこどものお口の状態が一人ひとり異なっており、それぞれの歯の問題を解決するために特定のアプローチが必要となるからです。
そのため、そこでここではこどものマウスピース矯正に使用される代表的な矯正装置を5つ紹介します。これらの情報を通じて、みなさんが各装置への理解を深め、こどもの適切な矯正装置を選択する手助けを行います。

T4K（ティーフォーケィ）（※）

T4Kは1989年に開発され、これまで長期間に渡って多くのこどもたちの治療に用いられてきた実績のある矯正装置です。T4Kは特に出っ歯の症状に効果が高いとされています。
T4Kはこどものお口の中を改善して舌の位置と機能を正常化することにより、正しい鼻呼吸とお口周りの筋肉の健康的な動きを促進できます。舌の位置とその動きは出っ歯の原因となることがありますが、T4Kは舌の位置を調整してその機能を改善することで出っ歯の症状を緩和させられるのです。
また、正しい舌の位置と機能は鼻呼吸を促進し、口周りの筋肉の動きを改善します。これによりこどもたちは健康的な呼吸と口元の動きを自然に身に着けることができます。このようにT4Kは出っ歯の症状の改善だけでなく、お口の中を全体的に改善することができるのです。

プレオルソ

プレオルソは主に噛み合わせの改善を目指すマウスピースです。全ての歯が永久歯に生え変わる前に矯正をはじめ、顎の成長や刺激や上下の顎の位置を調整することによって噛み合わせを改善します。また、プレオルソを用いることで、顎の骨格バランスを整え、顔面の成長を適切な方向に導くことが期待できます。

ムーシールド

ムーシールドは、一般的に3〜5歳のこどもに対して使用される矯正型マウスピースです。このムーシールドを使用することによって顎の成長が正しく行われるように促し、反対咬合の症状を改善させる効果を持っています。研究によると、このムーシールドを継続使用した小児のうち78％に改善が認められたそうです。

マイオブレース

マイオブレースは、3歳〜15歳までのこどもを対象に悪い歯並びを根本的に治療することを目的に使用される矯正装置です。このマイオブレースを使用することによって、鼻呼吸の仕方・正しい舌の位置・正しい飲み込み方をこどもが理解できるようになることを目指しています。
また、それによって顎の発達や位置の改善・歯並びの改善・顔の骨格の適切な発達の促進などの治療効果があります。

インビザラインファースト（※）

インビザラインファースト（※）は6歳から利用可能なこども専用のクリアなマウスピース矯正装置です。治療期間は1年半〜2年程度とされており、痛みが少ないことも特徴です。こどもの口腔環境の成長と変化を考慮に入れた設計となっており、歯並びを徐々に整えていけます。透明なマウスピースなので、見た目にも配慮しており、こどもがストレスなく矯正を続けられる点も特徴です。

失敗しない歯科医の選び方

こどもの矯正は数年単位で行われる長期的なプロセスとなるため、必然的に担当の歯科医とも長期的な付き合いをする必要があります。そのため、後悔をしない歯科医選びは矯正治療を円滑にすすめていくためにも非常に重要です。こうした理由から、ここでは歯科医を選ぶ際に重要な2つのポイントについて詳しく解説していきます。

ストレスなく通えるか

矯正歯科を選ぶ際にはストレスなく通える点も重要です。歯の矯正は数か月や数年単位で通い続けなければ効果がでない場合もあります。その長い治療を行う中で、通うこと自体がストレスとなってしまい、矯正歯科の診察に行くのが億劫になってしまうと元も子もありません。
そのため、交通の便がよく、こどもが通いやすい場所にあるかどうかが重要な判断基準の1つとなります。また、スタッフの対応や設備、治療方針についても納得して通えるなどについても、こどもがストレスなく通えるかどうかを確認することが大事です。

アフターケアがしっかりしている

歯列矯正の治療が完了したと思っても、歯が元の位置に戻ろうとするため、歯の位置を新しい場所に固定するためのアフターケアが必要となります。また、そのアフターケア中には定期的に治療の進行を観察し、必要に応じた調整が求められます。
このようにアフターケアは歯列矯正の治療成功のために重要なステップです。そのため、アフターケアがしっかりしているかどうかも歯科医を選ぶ際にチェックするようにしましょう。

マウスピース矯正を検討している場合はなないろこども歯科へ

なないろこども歯科は千葉県浦安市にある小児専門の歯医者さんです。

小児専門なだけあって、カラフルなキッズスペースが完備されていたり、保育士資格をもつスタッフが活躍したりするなどこどもがストレスなく歯医者さんに通えるような工夫がされています。

こどもに寄り添った治療

なないろこども歯科ではこどもの心の成長を促すようなコミュニケーションを心がけている点も特徴的です。

矯正のトレーニングでは鼻呼吸や舌の正しい位置を無意識に実行できるようになるまでに時間がかかり、途中で挫折してしまうケースが数多くあります。

そこで、なないろこども歯科ではなにかできたら褒めたり励ましたりすることを積極的に行い、こどもが達成感と自信を感じられるように心がけています。

このように、なないろこども歯科はこどもに徹底的に寄り添った治療をしてくれる歯医者さんです。

マイオブレース治療

なないろこども歯科では、マイオブレースを使った矯正を行っております。

マウスピース矯正には、インビザラインなどの歯を動かすタイプの物と顎の周りの筋肉の状態を整えるタイプのものがあり、顎の周りの筋肉の状態を整えるタイプの矯正装置は『筋機能矯正装置』といってさまざまな種類があります。

マイオブレース小児矯正やORT小児矯正は、この筋機能矯正装置を入れることと、口周りのトレーニングを行うことなどで、歯並びが悪くなる原因を治していくという矯正方法です。

マイオブレース治療はまず、口腔習癖の改善から始まります。全部で4つのステージがあり、アクティビティーと呼ばれるトレーニングに取り組みながら歯並び改善を目指すのが特徴です。

トレーニングは1回約2分で、1日2回行います。正しい舌の位置を学習し、正しく飲み込みができるようにしていきます。

鼻呼吸のトレーニングもしてくれるので、マウスピースで鼻呼吸がうまくできなくなってしまっても安心です。

　

小児矯正治療専用のアクティビティルームも完備されているので、こどもの歯の矯正を検討している方はぜひなないろこども歯科へご相談ください。

　

（※）未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

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