目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 症状から調べる
  3. その他
  4. 「足がじわーと熱くなる」のは「更年期障害」が原因?医師が徹底解説!

「足がじわーと熱くなる」のは「更年期障害」が原因?医師が徹底解説!

足がじわーと熱くなるとき、身体はどんなサインを発している?Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

柏木 悠吾 医師

監修医師
柏木 悠吾 医師

プロフィールをもっと見る
宮崎大学医学部卒業。宮崎県立宮崎病院、宮崎大学附属病院で研修。地元地域に貢献すべく、2022年より橘病院(宮崎県)に勤務。日本医師会認定スポーツドクター。日本整形外科学会、日本骨折治療学会、日本人工関節学会会員。他に日本医師会認定産業医などの資格を有する。

目次 -INDEX-

「足がじわーと熱くなる」症状で考えられる病気と対処法

「足がじわーと暑くなる」症状は誰しも経験したことがあると思います。さまざまな原因が考えられます。どのような場合に病院を受診すべきか解説していきます。

足がじわーと熱くなる症状で考えられる原因と対処法

眠りたいのに足がじわーと熱くなることで眠れない症状がある場合、むずむず脚症候群を疑います。
むずむず脚症候群は、手足になんとも言えない不快感を自覚する疾患です。症状を抑える方法は擦り合わせたり、マッサージすることです。
主な診療科は、脳神経内科です。小児でも報告されており、小児であれば小児科でも大丈夫です。緊急性はないので、日中に受診しましょう。

足がじわーと熱くなってしびれる症状で考えられる原因と対処法

​​足がじわーっと熱くなりしびれる症状がある場合、灼熱脚症候群を疑います。
灼熱脚症候群は、比較的新しく報告された疾患です。足首から下の部分が熱く感じ、特に夜間に悪化することが特徴とされています。原因は、体温調節・筋肉疲労・ホルモン調節機構不良などさまざまです。
すぐにできる処置はありません。原因が多岐にわたるため、原因不明であることもしばしばあります。
主な診療科は神経内科です。緊急性はないので、日中に受診を行いましょう。

片足がじわーと熱くなる症状で考えられる原因と対処法

片足がじわーと熱くなり、熱感や発赤を伴う症状がある場合、下肢蜂窩織炎を疑います。
下肢蜂窩織炎は、下肢の組織間隙内に貯留した水分に細菌が増殖する疾患です。循環が悪いと、僅かな細菌が侵入しただけで一気に広がり増殖します。突然患肢全体が赤くなり高熱を発する場合もあります。
すぐにできる処置は、クーリングと下肢挙上です。主な診療科は内科・整形外科・形成外科です。緊急性が高いので、すぐに近くの総合病院を受診しましょう。

足の裏がじわーと熱くなる症状で考えられる原因と対処法

足の裏がじわーと熱くなる症状がある場合、更年期障害を疑います。
更年期障害は、閉経前5年と閉経後5年間を合わせた10年間である更年期におこる症状です。女性ホルモンの低下や、加齢、身体的・社会的因子が原因であると言われています。すぐにできる処置はありません。生活習慣の改善や心理療法を試みて改善に乏しければ薬物療法を行います。
主な診療科は産婦人科です。緊急性はないので、日中の受診を行いましょう。

すぐに病院へ行くべき「足がじわーと熱くなる」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

足がじわーと熱く高熱がある場合は、内科・整形外科へ

高熱を伴う足のじわーとした熱い症状は、蜂窩織炎を疑います。蜂窩織炎は、四肢の真皮下層から脂肪織に生じる細菌感染症です。
主な診療科は内科・整形外科です。緊急性が高いので、すぐに病院を受診しましょう。

受診・予防の目安となる「足がじわーと熱くなる」ときのセルフチェック法

  • ・足がじわーと熱くなる以外に発熱症状がある場合
  • ・足がじわーと熱くなる以外にしびれの症状がある場合
  • ・足がじわーと熱くなる以外に麻痺症状がある場合

「足がじわーと熱くなる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「足がじわーと熱くなる」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

むずむず脚症候群は、手足になんとも言えない不快感を自覚する疾患です。原因はまだ明らかになっていません。脳内の神経伝達物質が関係していると言われています。
症状を抑える方法は擦り合わせたり、マッサージすることです。症状を抑えるためにしている行為が原因で不眠になる方もいらっしゃいます。
日常生活に支障が出るほどの不眠でお困りの場合は受診をお勧めいたします。
主な診療科は、脳神経内科です。小児でも報告されており、子どもであれば小児科でも大丈夫です。

バーニングフィート症候群(灼熱足症候群)

灼熱脚症候群は、比較的新しく報告された病気です。足首から下の部分が熱く感じ、特に夜間に悪化することが特徴とされています。原因は、体温調節・筋肉疲労・ホルモン調節機構不良などさまざまです。すぐにできる処置はありません。
日常生活に支障をきたすようであれば病院を受診しましょう。主な診療科は脳神経内科です。

更年期障害

更年期障害は、閉経前5年と閉経後5年間を合わせた10年間である更年期におこる症状です。女性ホルモンの低下や、加齢、身体的・社会的因子が原因であると言われています。すぐにできる処置はありません。治療は、生活習慣の改善や心理療法を試してみて改善に乏しければ薬物療法を行います。主な診療科は産婦人科です。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、長時間の立位によるふくらはぎの浮腫み・鈍痛を感じる疾患です。立位の姿勢を長時間続けることでふくらはぎの浮腫みや痛みを感じます。立ち仕事をしている方や妊娠を機に発症することが多いです。特に30歳以上の女性に起こりやすいです。
すぐにできる処置は下肢挙上です。
治療は弾性ストッキング(弾性包帯)を着用し保存的に行います。必要に応じて硬化剤を下肢静脈瘤内に注入する硬化療法や静脈瘤切除などを行います。また適度な運動や生活環境の改善によって、症状をある程度改善させることも可能です。
主な診療科は、循環器内科です。超音波検査にて診断します。緊急性は低いため、日中の受診を行いましょう。

「足がじわーと熱くなる」ときの正しい対処法は?

足がじわーっと熱くなる原因によりますが、マッサージや下肢挙上によって症状が軽快することがあります。
また、足を触って時に足に熱があればクーリングをしてみるのも良いでしょう。湿布や貼り薬はあまり効果が期待できないと考えます。
もし、細菌感染症であれば病院での治療が必要なこともある点に注意してください。
なお、筋疲労や下肢静脈瘤の場合には温めた方が良いのですが、細菌感染症の場合はクーリングが良いというふうに、原因によって対処法が異なるので、ご注意ください。
歩き方や靴の選び方でできることは身体への疲労蓄積の分散です。かなり個人差が大きい要素ですので、試着して歩きやすいかどうかという主観を大事にしてください。
早く治したい場合や応急処置をしても症状が治らない場合は、病院を受診しましょう。

「足がじわーと熱くなる」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「足がじわーと熱くなる」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

足がじわーと熱くなるのは病気でしょうか。

柏木 悠吾 医師柏木 悠吾 医師

疲労ストレスでも起こりえますが、病気の可能性もあります。

足がじわーと熱くなるのですが何科に行けばいいですか?

柏木 悠吾 医師柏木 悠吾 医師

症状次第なのですが、まずは内科を受診することをお勧めいたします。

急に足の一部がジワーと熱くなって寝付けないのは治療できますか?

柏木 悠吾 医師柏木 悠吾 医師

治療できる病態と、治療困難な原因不明な病気のことがあります。医療機関でご相談ください。

足がじわーと熱くなるのは自律神経が原因ですか?

柏木 悠吾 医師柏木 悠吾 医師

更年期障害であれば自律神経は大きく関係しています。

まとめ

「足がじわーと熱くなる」症状は誰しもが経験したことのある症状だと思います。原因はさまざまですが、病院をすぐ受診すべき疾患がかくれていることもあります。お気軽に病院を受診してくださいね。

「足がじわーと熱くなる」症状で考えられる病気

「足がじわーと熱くなる」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

産婦人科系の病気

内分泌系の病気

経過を見ても問題ない症状であることも多いのですが、病気を見つけるきっかけとして、足の見た目やむくみ、痛みの有無などを確認してみるのが良いでしょう。

「足がじわーと熱くなる」に似ている症状・関連する症状

「足がじわーと熱くなる」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

「足がじわーと熱くなる」症状の他にこれらの症状がある場合でも「下肢静脈瘤」「深部静脈血栓症」「更年期障害」「むずむず脚症候群」「灼熱脚症候群」「糖尿病」などの疾患の可能性が考えられます。
発熱や痛みを伴う場合や麻痺症状を伴う場合などには、早めに医療機関を受診しましょう。