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「喉にトゲが刺さったような痛み」の原因はご存知ですか?医師監修

「喉にトゲが刺さったような痛み」の原因はご存知ですか?医師監修

風邪などの症状がないにもかかわらず、喉の奥にトゲが刺さったような違和感を覚えたこともあるのではないでしょうか。喉の奥にトゲが刺さったような感覚は、違和感だけでなく痛みを伴うことも多いため、原因や対策を把握しておきたいものです。

今回は、喉にトゲが刺さったような痛みの原因や治すための方法、放置した場合のリスクについて解説します。喉の奥にトゲが刺さったような痛みを感じても、不安にならないよう本記事の内容をぜひ参考にしてください。

佐藤 留美

監修佐藤 留美

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2002年久留米大学医学部卒業後、久留米大学病院で研究医として勤務。
現在は同大学の関連病院で呼吸器科・感染症科・アレルギー科として勤務。
医学博士、日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、
日本感染症学会感染症専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医等を取得。

喉にトゲが刺さったような痛みはなぜ起こる?

喉にトゲが刺さったような痛みは、日常的に起こりやすい不快な症状の一つです。この痛みの原因には、さまざまなものがあります。ここでは、喉の奥にトゲが刺さったような痛みが発生する、3つの原因について解説します。

  • 咽喉頭異常感
  • 異物
  • 口内炎

咽喉頭異常感

咽喉頭異常感とは、喉に以下の感覚を覚える症状のことです。

  • 喉に何かが引っかかっている
  • 喉に何かができている
  • 喉がイガイガする
  • 喉がザラザラする

咽喉頭異常感といわれるこれらの症状は、喉の粘膜に若干の刺激がかかることによって発症します。感染症・アレルギー反応・喫煙・空気の乾燥などが原因となり、喉の内側に腫れや炎症が起きたり、喉の粘膜傷が付いたりすることで咽喉頭異常感が起こることがあります。
異物
喉に異物が入り込む・残留することでトゲが刺さったような痛みを発症することもあります。特に小さな子供は、食事や小さな物体を誤って喉に詰まらせることがあるため、注意が必要です。また高齢の方も、嚥下障害などが原因で同様の痛みを発症することもあるでしょう。喉に異物が入り込んでいると、痛みだけでなく咳や呼吸困難につながることもあります。これらの症状は命の危険にもつながるため、自己判断ではなく医師の診断を受けることが必須です。

口内炎

口内炎とは、口腔内の粘膜にできる潰瘍の一種です。栄養不足やストレス、口腔内傷などが原因で口内炎ができることがあります。喉の近くに口内炎ができてしまうと、トゲが刺さったような痛みを覚えることがあります。口内炎のほとんどは自然に治るものの、症状が重い場合は治りが遅くなるため、医師の診断を受けて処方薬をもらうのがおすすめです。
喉にトゲが刺さったような痛みを放置するとどうなるのか
喉にトゲが刺されたような痛みを放置すると、以下のようなさまざまなリスクが生じる可能性があります。

  • 感染症の拡大
  • 呼吸困難
  • 慢性化や再発
  • 根本的な原因の見落とし
  • 精神的影響

喉にトゲが刺さったような痛みを放置することによって症状が大きくなり、健康への影響も考えられます。これらのリスクを考慮すると、喉にトゲが刺さったような痛みは放置せず、適切な対処法を行うことが重要だともいえるでしょう。

放置リスク1:感染症の拡大

喉は体の入り口であり、細菌やウイルスが侵入しやすい場所です。喉にトゲが刺さったような痛みがある場合、喉の粘膜に傷や炎症が起こっていると考えられます。放置すると感染症のリスクや細菌・ウイルスの繁殖により、喉の炎症が悪化してしまうかもしれません。

放置リスク2:呼吸困難

喉に異物が詰まるなどして、呼吸に問題が生じる可能性もあります。また、喉の炎症や腫れが進行し、気道を狭めることで呼吸困難を引き起こすケースもあるでしょう。特に子供は喉の構造が未発達であるため、異物が原因の呼吸困難が起こりやすいでしょう。高齢者の場合は喉の痛みを放置することで心拍数が急上昇し、深刻な呼吸困難につながる可能性があります。

放置リスク3:慢性化や再発

喉にトゲが刺さったような痛みを放置すると、症状が慢性化する可能性があります。一時的に痛みが和らいでも、根本的な原因が解決されなければ再発する可能性も高くなります。慢性的な痛みは日常生活を健康に過ごすうえでも悪影響になり、精神的なストレスにもなるため注意しなければなりません。

放置リスク4:根本的な原因の見落とし

喉にトゲが刺さったような痛みを放置してしまうと、その先にある根本的な原因を見落とす可能性があります。今回取り上げる喉にトゲが刺さったような痛みはさまざまな原因が考えられるため、専門的な診断が必要な場合もあります。症状を放置してしまうと、治療や対応が遅れることになるため、違和感を覚えた段階ですぐに診断を受けることが大切です。

放置リスク5:精神的影響

持続的な喉の痛みや違和感は、ストレスにもつながります。痛みや不快感が日常生活に干渉し、集中力の低下や睡眠障害を引き起こす場合もあるでしょう。また、喉の痛みによるストレスや不安感が原因で、気分の落ち込みやイライラ感が高まることもあります。

喉にトゲが刺さったような痛みの治し方

喉にトゲが刺さったような痛みを解消するためには、原因に応じた正しい対処が必要です。ここでは、主に推奨される以下の対処法について解説します。

  • 市販薬の利用
  • 外部機関への相談
  • 家庭でのケア

これらの対処法は、一時的な症状の軽減には役立ちますが、根本的な解決にはなりません。喉にトゲが刺されたような痛みが続く場合は、医師の診察を受けて適切な治療を行うことが重要です。

市販薬の利用

軽度の喉の痛みや喉の異常感には、市販の鎮痛剤や喉のスプレーを利用することがあります。市販薬は一時的に痛みを緩和できるものの、症状の根本的な解決には至りません。市販薬の使用はあくまでも一時的な症状の緩和に限定される対策であることを重視しておきましょう。市販薬を使用しても症状が改善しない場合は、医師の診察を受けることが重要です。

外部機関への相談

喉に違和感があった場合や症状が重い場合は、自己判断せずに耳鼻咽喉科や口腔外科などの医師に相談することが大切です。医師は適切な診察を行い、原因を特定し適切な治療法を提案してくれます。喉にトゲが刺さったような自己措置をせずにすぐに病院を受診することが重要です。

家庭でのケア

軽度の喉の痛みや喉の異常感に対しては、自宅でのケアも大切です。喉を保湿するために十分な水分を摂取したり、温かい飲み物を摂取して喉を保護したりする手法をとりましょう。また、喉の炎症を軽減させるために塩水でうがいをしたり、温かい塩水を飲んだりすることも有効です。

まとめ

今回は、喉にトゲが刺さったような痛みの原因や対処法について解説しました。
喉にトゲが刺さったような痛みは、咽喉頭異常感や不快感、口内炎などのさまざまな原因で発症します。放置すると感染症の拡大や呼吸困難などのリスクが生じる可能性があるため注意が必要です。
また、慢性化や再発、根本的な原因の見落とし、精神的な影響などのリスクも考えられるため、適切な対処を行うことが重要です。
喉にトゲが刺さったような痛みを治療するためには、市販薬の利用や外部機関への相談が考えられます。根本的な原因を特定するためには、医師の診察を受けることを第一に考えるべきです。自己判断せず早めに医師の診断を受け、適切な治療を受けることで、健康な喉を維持できるでしょう。
日常生活での予防策としては、喉の保湿や健康的な生活習慣を心がけることが挙げられます。また、定期的な健康チェックや医師の指導を受けることでも喉は健康に保てるので、普段から意識し、喉にトゲが刺さったような痛みを回避しましょう。

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