顎の下のしこりで考えられる病気・原因は?医師が徹底解説!
あごの下にグリグリしたものやできものがある状態のことをいいます。しこりは大きかったり痛みがあったりすれば気がつくと思いますが、自分では気がつかない場合もあります。
首は、臓器や器官がたくさん集まっている部位であるために、このしこりの原因はたくさんあります。風邪やケガが原因の顎の下のしこりは一時的なもので、多くは自然になくなっていくため心配は不要です。しかし、中には治療が必要な疾患も潜んでいるため注意が必要です。
首のみのしこりなのか全身にもあるのかどうか、しこりは痛みを伴っているのかどうかなどによって異なります。小児の場合には先天性の病気である可能性もあります。
また、顎の下といっても、部位によって可能性のある疾患も変わります。部位別に鑑別疾患を箇条書きで記していきます。
- 顎下だが耳の下に近い部位:耳下腺腫瘍、リンパ節腫脹など
- 顎下、オトガイ(下顎骨の先端)に近い部位:顎下腺腫瘍、舌下線嚢胞(ガマ腫)など
- 前頸部に位置するもの(正面):甲状腺腫瘍、正中頸嚢胞など
すぐに病院に行った方が良い「顎の下のしこり」症状は?
- 高熱や激しいのどの痛み、息苦しさなどがある場合
- 普段通り話す事が難しい場合
これらの場合には、すぐに病院受診しましょう。
行くならどの診療科が良い?
主な受診科目は、耳鼻咽喉科、内科です。
問診、診察、超音波検査、穿刺吸引細胞診検査、血液検査、画像検査(レントゲンやCT、MRI、シンチグラフィー)などを実施する可能性があります。
病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬・外用している薬がある際には、医師に申告しましょう。
しこりに気づいた時期や、しこりの場所、発熱や痛みなど他の症状はあるのかどうかなどを医師に伝えましょう。
治療する場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。