つるのさん
実は昨年、腎臓の検査をした時に腎臓に石があるって言われたんですよ。
髙田先生
そうなんですね。何か症状はありましたか?
つるのさん
痛みや違和感とか、自覚症状はまったく無かったですね。
髙田先生
その時は、何をきっかけに受診したのでしょうか?
つるのさん
おしっこに血が混じっていた事をきっかけに受診をしました。精密検査をしていただいて、その時は前立腺炎だと言われましたね。
髙田先生
腎臓の石が見つかったのは、たまたまだったという事ですね。
つるのさん
そうですね。腎臓結石とは、どういう状態なんですか?
髙田先生
腎臓結石は、尿路結石のひとつです。腎臓から尿管に石が移動すると、激痛で動けなくなってしまい、救急車で運ばれる人がいるくらい痛むこともありますね。
つるのさん
実は僕、今年48歳になるんですけど、知人で尿路結石になっている人も多いですね。みんな口を揃えて、今までで一番痛かったって言うんですよ。そんなに痛いんですね。
髙田先生
自分で歩けなくなるくらい、痛いです。個人差もありますが、激痛で吐いたりする人もいるくらいですね。
つるのさん
怖いわー。男性陣はみんな、しかめっ面状態ですね。
髙田先生
女性でも発症する人はいますが、男性の方が多いですしね。
つるのさん
なんで男性のほうが多いのですか?
髙田先生
遺伝や食生活の影響が大きいと考えられています。油っこいものを好んで食べたり、食生活が乱れたりすると、尿の成分が悪くなって、結石ができる原因になります。
つるのさん
石が見つかった時、これ以上大きくしないようにしましょうと言われたんです。でも自分でコントロール出来ないじゃないですか。どうすればいいですか?
髙田先生
レントゲンや超音波の検査で大きさが変わっていないか調べられるので、3カ月に1回ぐらいの頻度で、検査をすることが重要ですね。
つるのさん
なるほど。定期的に診てもらうことが大切ということですね。腎臓結石は治すことは可能なのでしょうか?
髙田先生
結石を全て溶かすことは、なかなか難しいと思います。やはり、今以上に大きくしないことが大事ですね。小さければ、たとえ痛くなったとしても、薬で流すことも可能です。しかし、大きくなり過ぎてしまうと、石が詰まってしまいます。
つるのさん
それが尿管結石ですか?
髙田先生
尿管結石のひどいやつですね。完全に詰まって取れなくなると、手術が必要になります。
つるのさん
大きくなったら、どのくらいの大きさになるのですか?
髙田先生
1cm以上になりますね。
つるのさん
1cm以上のものが出ようとするのですね。そうなってしまう前に病院に行くのが、大切だという事ですね。痛む前に、何か自覚症状はありますか?
髙田先生
痛みは突然襲ってくることが多いので、その前に症状を予測するのは難しいと思います。尿管結石の痛みには、飲み薬や座薬を使うことが多いので、薬を持っているだけでも安心感はありますよね。
つるのさん
食べてはダメなものや、飲んではダメなものってありますか?
髙田先生
尿管結石の原因となる成分の9割はシュウ酸です。シュウ酸が多く含まれる食品には特殊なものが多くて、例えばほうれん草やたけのこ、コーヒー、紅茶、チョコレートにも結構入っていますね。
つるのさん
チョコレートは結構好きなんですよ。魚もダメだと聞いたこともあるんですが、どうですか?
髙田先生
結石の原因となる物質には、シュウ酸のほかに尿酸があります。尿酸はレバーや肉類、魚類、ビールなどに多く含まれているので、そちらも摂り過ぎには注意が必要ですね。
つるのさん
食べ物以外で、何か予防策はありますか?
髙田先生
水分をいっぱい摂ることが大切です。ハードルは少し高くなりますが、1日2リットルを目安に飲むと良いと思います。
つるのさん
なるほど、水ですね。それ以外はどうですか?
髙田先生
あとは運動ですかね。ウォーキングなどの簡単な運動を1日30分、週1~2回ぐらいの頻度で行うことで、結石ができにくくなる可能性があります。
つるのさん
運動も大事ですね。
髙田先生
今までの話を通して、つるのさん自身は腎臓結石を発症した原因に何か心当たりはありますか?
つるのさん
昨年からダイエットを始めたのですが、腎臓結石が見つかったのはダイエットを始める前なので、食生活や運動不足もそうですし、たぶん全ての要因があったと思いますね。
髙田先生
現在の生活習慣はどうですか?
つるのさん
週に1~2回の頻度で筋トレをしたり、ジムやパーソナルトレーニングにも行ったりするようになりましたね。食生活も気をつかうようになって、水分も1日3リットルを目安に飲むようにしています。
髙田先生
理想的ですね。
つるのさん
良かったです。水分や運動習慣、食生活を見直して定期的に検査に行くことが大事ということですね。