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妊婦のRSウイルスワクチン定期接種が開始―副反応は強い? いつ受けるの?

 公開日:2026/04/15
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2026年度から、妊婦を対象としたRSウイルスワクチンの定期接種が始まりました。赤ちゃんをRSウイルスから守るための新たな選択肢となりますが、「ワクチンの安全性や副反応が心配」という妊婦さんも多いのではないでしょうか。詳細について滝川先生に聞きました。

滝川 稚也

監修医師
滝川 稚也(国立病院機構高知病院)

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日本産科婦人科学会認定認定医
日本医師会認定産業医

RSウイルスワクチンについて

編集部

RSウイルスワクチンについて教えてください。

滝川 稚也先生滝川先生

厚生労働省が公表した情報によれば、2026年度から妊婦さんを対象としたRSウイルスワクチンが「定期接種」に加わりました。妊娠中に同ワクチンを接種することで、赤ちゃんのRSウイルス感染による肺炎や気管支炎といった重い呼吸器症状を防ぐ効果が期待できます。接種は妊娠28~36週の間に一度、腕などへの筋肉注射で行います。接種からあまり日を置かずに出産する場合は赤ちゃんへの効果が十分に得られない可能性があるため、妊娠38週6日以前の出産を予定している人は、あらかじめ担当医師に相談することをお勧めします。

副反応としては接種後に針を刺した部分が痛んだり赤くなったりするほか、頭痛や体のだるさを感じる人もいます。海外では妊娠高血圧症候群との関連を示す報告も一部ありますが、現時点では慎重な見方が必要とされており、承認の根拠となった試験ではそのような結果は見られませんでした。

なお、ワクチン接種は一般的に、成分に対してアナフィラキシーを起こしたことがある人や、医師が接種不適当と判断した人は受けることができません。また、発熱している場合や重い急性の病気にかかっている場合も接種は見合わせ、回復してから受ける必要があります。

RSウイルスとは?

編集部

RSウイルスについて教えてください。

滝川 稚也先生滝川先生

RSウイルスは、小児や高齢者において呼吸器症状を引き起こすウイルスです。乳幼児では非常に身近な感染症で、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%が少なくとも一度は感染するとされています。感染すると2〜8日の潜伏期間の後に、発熱、鼻水、咳などの症状が数日続きます。多くは軽症で回復しますが、一部では咳が悪化し、喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、細気管支炎、肺炎などを起こすこともあります。

定期接種化への受け止めは?

編集部

今回、妊婦のRSウイルスワクチンが定期接種化されたことへの見解を教えてください。

滝川 稚也先生滝川先生

すみやかに公費負担へ移行したよい事例だと考えています。上の子でRSウイルス感染経験をしている親たちにとって、RSウイルスは大きな不安です。それに対して金銭的なハードルが撤廃されることは、安心感の増大につながるでしょう。新しい命の誕生に際して不安の多い時期に安心感が増すことは妊婦さんにとって望ましいことといえます。

編集部まとめ

RSウイルスは、乳幼児にとって身近な感染症です。2026年度からは妊婦を対象にワクチンの定期接種が始まり、赤ちゃんを早い時期から守る選択肢が広がりました。不安があるときは一人で悩まず、妊娠週数や体調に合わせて医師に相談しましょう。

この記事の監修医師