鳥インフルエンザ感染でカンボジアの少女が死亡、日本でもヒトへの感染はあり得る?
2月24日、WHO(世界保健機関)はカンボジアで11歳の少女がH5N1型の鳥インフルエンザに感染して死亡したということを明らかにしました。このニュースについて竹内医師に伺いました。
監修医師:
竹内 想(医師)
目次 -INDEX-
WHOが発表した内容とは?
WHOが発表した内容について教えてください。
竹内先生
WHOが発表した内容によると、カンボジアのプレイベン州で11歳の少女がH5N1型の鳥インフルエンザに感染して死亡したとのことです。AP通信によると、少女は2月16日に39℃の高熱のほか、せきや喉の痛みといった症状が出て病院に搬送され、その6日後の2月22日に死亡しました。なお、少女の父親も検査で陽性が確認されていますが、無症状だったとのことです。
こうした事態を受けて、パスツール研究所はベトナム南部の20省・市の保健当局に対して、医療施設でウイルス性肺炎の重症例の監視を強化するよう指導しました。とくに鳥インフルエンザの流行地域への渡航歴がある患者が見つかった場合は速やかにサンプルを採取して、研究所に送るよう求めています。
発表内容への受け止めは?
WHOが発表した鳥インフルエンザによる死亡例について受け止めを教えてください。
竹内先生
鳥インフルエンザは名前の通り鳥に感染することが一般的ですが、ヒトに感染して症状をきたすことが稀にあり、以前も問題となりました。今回の死亡例は大変不幸なことですが、詳細を調査して流行状況などを把握することが大切と考えられます。
日本への影響は?
今回WHOが発表した鳥インフルエンザについて、日本への影響はどのようなものが考ええらえるのでしょうか? 日本で人への感染が起きる可能性はあるのでしょうか?
竹内先生
現在、国内でも鳥インフルエンザは広く流行しており、卵の値段が高騰していることから生活への影響も出ています。幸い日本国内においてはヒトの発症は確認されていませんが、今後も注視が必要であると考えられます。
まとめ
2月24日、WHOはカンボジアで11歳の少女がH5N1型の鳥インフルエンザに感染して死亡したいうことと明らかにしました。鳥インフルエンザをめぐっては、日本では今シーズンに35都道県で279事例発生が確認されており、今回のニュースも注目を集めそうです。