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11月14日は「世界糖尿病デー」 全国各地でブルーライトアップも

公開日:2022/11/14  更新日:2022/11/10
11月14日は「世界糖尿病デー」

11月14日は国際連合が公式に認定している「世界糖尿病デー」です。世界160カ国から10億人以上が参加する世界でも有数な疾患啓発の日について、中路医師に伺いました。

中路 幸之助 医師

監修医師
中路 幸之助(医師)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

「世界糖尿病デー」とは?

11月14日の「世界糖尿病デー」について教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

世界糖尿病デーは、1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が制定したものです。2006年の国際連合総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が加盟192カ国の全会一致で採択され、国際連合により公式に認定されました。なぜ11月14日なのかというと、糖尿病の治療で使われる「インスリン」を発見したカナダのバンティング博士の誕生日だからだそうです。

この世界糖尿病デーは、世界160カ国から10億人以上が参加する大規模な疾患啓発の日となっていて、キャンペーンには青い丸をモチーフにした「ブルーサークル」というシンボルマークが用いられます。日本でも、11月8日から14日まで東京都庁や渋谷スクランブルスクエアなどがシンボルカラーである青い光でライトアップされるほか、新宿西口のデジタルサイネージでは啓発のメッセージが流されます。

糖尿病の患者数などの現状は?

糖尿病の患者数などの現状について教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

日本の糖尿病の現状については、2016年の国民健康・栄養調査によると「糖尿病が強く疑われる人である糖尿病有病者は約1000万人、糖尿病の可能性を否定できない人である糖尿病予備群は約1000万人」と推計されています。また、糖尿病に使われる年間医療費は2017年の国民医療費の概況によると1兆2239億円で、年間死亡数は2017年の人口動態統計の概況によると1万2969人になっています。

世界の糖尿病の現状については、2021年にIDFが取りまとめた情報によると「世界の成人糖尿病人口は2021年で5億3700万人で、2045年には約7億8300万人に増加する」と予測されています。このうち、50.1%は診断されていない状況とのことです。また、670万人が糖尿病の合併症などで死亡しています。糖尿病治療と合併症管理にかかる医療費は9660億ドルで、15年間で316%増加しているとのことです。

糖尿病を啓発することの重要性は?

「世界糖尿病デー」を通じて、糖尿病への理解を深める重要性について教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

11月14日の世界糖尿病デーを通じて、糖尿病の早期診断や合併症の予防、人口の高齢化などで増加する「サルコペニア(筋力の低下)」「認知症」「悪性腫瘍」などの併存症の予防・管理を広く伝えていくことは非常に重要だと考えます。それと同時に、糖尿病という疾患について正しい理解を周知していくことも大切です。「あの人は糖尿病だから」という理由で、糖尿病を患っている人に対して偏見を抱いていないでしょうか。糖尿病の治療が進歩した現在でも、糖尿病を理由に就職・就学・結婚などを断念せざるを得ない人がいることを忘れてはいけません。糖尿病の治療の最終目標は「健康な人と変わらない人生」です。世界糖尿病デーが、これらのことを考える機会になればと思います。

まとめ

11月14日が国際連合が公式に認定されている「世界糖尿病デー」であることを今回のニュースで紹介しました。糖尿病は日本でも多くの患者がいる病気であり、一人ひとりがしっかりと予防や治療を継続することの重要性を意識するいい機会になりそうです。