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新型コロナウイルス「バジリスク」和歌山県で初確認 「ケルベロス」「グリフォン」に続く変異株

公開日:2022/11/09
新たな変異株「バジリスク」 和歌山県で初確認

11月1日、和歌山県は「バジリスク」と呼ばれる新型コロナウイルスの新しい変異株の感染を県内で初めて確認したと発表しました。このニュースについて中路医師に伺いました。

中路 幸之助 医師

監修医師
中路 幸之助(医師)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

和歌山県が発表した内容とは?

11月1日に和歌山県が新型コロナウイルスの新たな変異株である「バジリスク」について発表しました。その内容について教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

11月1日、和歌山県は新型コロナウイルスの新たな変異株「BA.2.3.20」の感染を県内で初めて確認したと発表しました。この変異株は、通称「バジリスク」と呼ばれています。感染したのは10代女性と50代女性の親子で、2人とも海外渡航歴はありませんでした。10代女性は10月上旬に大阪市内に出掛け、外国人客の多い混雑した飲食店で食事をしたとのことです。感染した2人は高熱などの症状が出たものの、入院せずに自宅での療養期間を終えています。和歌山県は、「バジリスク」が世界で流行の主流になっている変異株ではないとした上で、「引き続き感染予防対策を徹底することが重要」と呼び掛けています。

新たな変異株「バジリスク」とは?

今回、和歌山県が感染を発表した変異株の「バジリスク」について、わかっていることを教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

オミクロン株の新たな変異株の「ケルベロス」と「グリフォン」に続く今回の「バジリスク」ですが、命名はヨーロッパの想像上の生物で「全てのヘビの上に君臨するヘビの王」に由来します。その勇ましい名前のごとく感染力は強いと思われますが、特別その毒性が強くなっているとは考えられていません。つまり、オミクロン株以前に流行していたデルタ株と比べると、今回の和歌山県でのケースでみられたように、入院のリスクや重症度は低いと考えられます。

新たな変異株について注意すべきことは?

今回紹介した「バジリスク」も含めて新型コロナウイルスの変異株は次々と出てきていますが、今後も出てくるであろう新たな変異株に対して注意すべきことはなんでしょうか?

中路 幸之助 医師中路先生

今後、こうした新規変異株は次々と出現することが予想されますが、それらが現在の主流であるBA.5株と比べて重症度が高いのかどうかについては不明です。オミクロン株をはじめとする変異株はスパイクタンパクが変異して免疫を逃避すると感染力が増強します。現在の毒性はあまり強くないですが、高齢者と基礎疾患を有している人は注意する必要があると考えられます。これまでと同様、基本的な感染対策が重要です。

まとめ

11月1日、和歌山県が「バジリスク」と呼ばれる新型コロナウイルスの新しい変異株の感染を県内で初めて確認したと発表したことが今回のニュースでわかりました。流行の第8波が警戒されている中で、こうした新たな変異株に関する情報は今後も注目を集めそうです。