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新型コロナウイルスワクチン2種、薬事承認の申請へ【5月承認の可能性も】

 更新日:2023/03/27

田村憲久厚生労働相は3月21日、アメリカの製薬会社大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンに続き、2種類のワクチンの薬事承認が申請され、その内容が5月にも承認される可能性があることを示しました。今回の発表について、中島先生に詳しくお伺いします。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

今回の発言の詳細は?

田村憲久厚生労働相の今回の発言について、詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

イギリスの大手製薬会社「アストラゼネカ」は、自社の新型コロナウイルスワクチンの薬事承認を申請しました。また、武田薬品工業もアメリカのバイオ医薬品企業「モデルナ」のワクチンの薬事承認を申請しています。今回の田村憲久厚生労働相によると、薬事承認審査をスムーズにクリアできれば、早ければ5月にも承認できるとのことです。
この2種類の新型コロナウイルスワクチンは、いずれも特例承認を求めています。

特例承認とは?

今回、薬事承認を申請された2種類の新型コロナウイルスワクチンは、特例承認を求めているとのことですが、これはどのような制度なのでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

特例承認とは、細菌やウイルスなどによる被害の拡大をいち早く食い止めるために、通常よりも簡略化された手続きで承認することです。特例承認が認められるには、対象となる疾患による被害が甚大、蔓延の可能性がある、緊急対応が必要など、さまざまな条件を満たす必要があります。日本国内の事例としては、アメリカの製薬会社大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンがすでに特例承認されています。

2種類の新型コロナウイルスワクチンの安全性は?

今回、薬事承認が申請された2種類の新型コロナウイルスワクチンは安全なのでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

いずれの新型コロナウイルスワクチンも安全性と効果を十分に検証されています。そのため、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンと同じく、安全性は高いと言えるでしょう。田村憲久厚生労働相は「有効性と安全性をしっかり見ていきたい」と強調しています。

まとめ

現在はファイザーの新型コロナウイルスワクチンのみ薬事承認を得ている状態のため、医療従事者や高齢者など一部の国民しか接種できていないのが現状です。今回、薬事承認が申請された2種類の新型コロナウイルスワクチンが承認されることで、より多くのワクチンが日本に流通するようになります。その結果、より早い段階で多くの国民がワクチンを接種でき、新型コロナウイルスの感染拡大防止や重傷化予防につながることが期待できます。薬事承認を得られるかどうか動向を見守りたいところでしょう。

この記事の監修医師