SEET法とは

SEET法とは

SEET法とは、一段回目に移植する初期胚の代わりに胚培養液を子宮に注入することで子宮内膜の胚の受け入れ体制を整えた後、二段階目に胚盤胞を移植する方法です。融解胚移植ホルモン補充周期において胚移植の2〜3日前に胚盤胞まで培養液をカテーテルで子宮内に注入します。
胚を2個使用する二段階胚移植法は妊娠率が高い方法ですが、多胎妊娠を完全に避けることは困難です。その点、SEET法では移植する胚を1個に制限することで多胎を防ぐことができると言われていますが、実際に妊娠率が向上するという科学的な根拠は示されていないのが実情です。胚移植を複数回繰り返しても着床に至らない場合に実施されることがあります。

メリット

・通常の二段階胚移植とは異なり、使用する胚を1つにとどめることができ多胎妊娠の予防につながる

デメリット/副作用

・通常の胚移植に加えて追加料金がかかる場合がある
・妊娠率が向上するという科学的な根拠は乏しい

治療期間

2～3回の通院が必要です。

費用相場

実施する医院によって異なりますが、凍結保存費用1万円程度・SEET法自体の費用が2万円程度となっています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。