「ビタミンDが不足すると現れる症状」はご存知ですか?不足しやすい人の特徴も解説!
公開日:2025/09/17

ビタミンDが不足すると現れる症状とは?メディカルドック監修医が不足しやすい人の特徴なども解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンDの多い食べ物」はご存知ですか?不足すると現れる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
鈴木 友美(管理栄養士)
プロフィールをもっと見る
現在、子育てをしながら在宅での仕事や活動に力を入れています。
健診センターでの特定保健指導・栄養相談の経験を生かして、より多くの方々の健康をサポートできるように知識を深めています。
健診センターでの特定保健指導・栄養相談の経験を生かして、より多くの方々の健康をサポートできるように知識を深めています。
目次 -INDEX-
「ビタミンD」とは?

ビタミンDの一日の摂取量

ビタミンDが不足すると現れる症状

くる病
小児がビタミンDが 欠乏すると、カルシウムやリンが不足して骨を形成する過程で石灰化がうまくいかず、弱い骨が作られる病気です。 骨基質をコーティングする骨塩(カルシウムやリン)が不足するので、骨が弱く、やわらかく、曲がりやすくなります。 身長の伸びが悪いなどの成長障害や、頭蓋ろう(頭蓋骨のへこみ)、乳歯出現の遅れ、O脚やX脚などがみられます。骨軟化症
成人がビタミンDが欠乏すると、骨や軟骨の石灰化障害によって、類骨(石灰化していない骨基質)が増加する病気です。 骨が弱くなり骨折しやすくなったり、骨を維持する筋肉や関節に負担がかかるため痛みが出たり脊柱の変形などの症状があります。骨粗鬆症
骨粗鬆症とは骨量(骨密度)が減って、骨の質が低下することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。 骨折は寝たきりや要介護状態のきっかけになりやすく、骨粗鬆症が進むと軽い転倒や衝撃でも大きなダメージを受ける場合があります。ビタミンDが不足しやすい人の特徴

日光(紫外線)にあたる時間が少ない
在宅勤務など室内で過ごす時間が長く外に出る機会が少ない方や、高齢者が該当します。 外に出る機会が極端に少ない人は、ビタミンDの合成が十分に行われないため不足しやすいです。 年齢が上がるほど、体内でのビタミンDの合成能力は低下するため、ビタミンDが不足してしまいます。ビタミンDを含む食品を食べる頻度が少ない
ビタミンDは、肉類にはほとんど含まれておらず、魚類やきのこ類に多く含まれています。そのため、肉中心の食生活を送る人や、魚やきのこを日常的に食べる習慣がない方は、ビタミンDの摂取量が不足しやすくなります。特に、現代の食生活ではファストフードや加工食品の利用が増え、魚やきのこが食卓に並ぶ頻度が減少していることが指摘されています。脂質をあまり摂らない
ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、油を使った調理法にすることで吸収がよくなります。 そのため、普段脂質の摂取を控えている方や病気で脂質制限をしている方などはビタミンDの吸収が低くなります。「ビタミンDの食べ物」についてよくある質問

ここまでビタミンDの食べ物などを紹介しました。ここでは「ビタミンDの食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ビタミンDの多い野菜について教えてください。
鈴木 友美
ビタミンDは、野菜や穀物、豆や芋類にはほとんど含まれていません。キノコや魚類から摂取する必要があります。
ビタミンDの多いキノコ類について教えてください。
鈴木 友美
キノコ類のなかでも、特にマイタケに多く含まれています。
編集部まとめ
ビタミンDは、食品からの摂取や日光(紫外線)を浴びることで摂取することができます。 不足の場合には、小児の場合はくる病、成人の場合は骨軟化症、骨粗鬆症になるリスクが高くなるため注意が必要です。 過剰に摂取した場合には、高カルシウム血症や、腎機能障害、軟組織の石灰化などが起こる場合があるので適度に摂るようにしましょう。 ビタミンDが効率よく吸収されるには、いくつかポイントがあるのでぜひ日々の生活に取り入れてみてください。「ビタミンD」に関連する病気
「ビタミンD」と関連する病気は2個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。皮膚科の病気
- 乾癬
甲状腺の病気
- 副甲状腺機能低下症
「ビタミンD」に関連する症状
「ビタミンD」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。関連する症状
- 食欲不振
- 体重減少
- 多尿
- 不整脈
- 筋肉痛
- 筋力低下
- 骨の痛み




