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「直腸がんの主な5つの原因」はご存知ですか?医師が予防法も徹底解説!

 公開日:2023/10/06
「直腸がんの主な5つの原因」はご存知ですか?医師が予防法も徹底解説!

直腸がんの原因とは?Medical DOC監修医が直腸がんの原因・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。

中川 龍太郎

監修医師
中川 龍太郎(医療法人資生会 医員)

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奈良県立医科大学卒業。臨床研修を経て、医療法人やわらぎ会、医療法人資生会南川医院に勤務。生活習慣病や肥満治療、予防医学、ヘルスメンテナンスに注力すると同時に、訪問診療にも従事している。日本プライマリ・ケア連合学会、日本在宅医療連合学会、日本旅行医学会の各会員。オンライン診療研修受講。

「直腸がん」とは?

人間の腸は大きく小腸と大腸に分けられます。さらに、大腸は盲腸、結腸、直腸に分けられ、肛門に一番近い部位が直腸となります。この直腸に悪性腫瘍である「がん」ができてしまうのが直腸がんです。この記事では直腸がんの原因や予防法について詳しく解説していきます。

直腸がんの主な原因

悪性腫瘍は、さまざまな要因が組み合わさって発症すると考えられています。そのうち、直腸がんの主な原因について見ていきましょう。

加齢

日本において直腸がんである大腸がんの患者さんの数、死亡数は増加傾向にあります。特に2019年の罹患数は1位、死亡数は肺がんに次いで第2位となっています。
がんは一般的に年齢とともに発症する確率が高くなります。人間の細胞は分裂するときに遺伝子がコピーされますが、そのコピーの段階でミスが起こりがん細胞が生じることが「がん」の原因の1つとされます。そのため、年齢とともに直腸がんが発生する可能性は高くなり、実際に50歳をすぎた頃から罹患率が高まることがわかっています。
直腸がんは進行すると便に血液が付着する血便や下血、便秘、便が細くなるなどの症状が起こります。このような便の症状がみられた時には、大腸カメラを実施している消化器内科を受診して検査を受けることが必要です。受診の際には最近の便の状態や持病、内服薬を聞かれることが多いので、それぞれ把握しておくようにしましょう。

飲酒

アルコールは気分をリフレッシュさせて、ストレスを緩和する作用がありますが、大腸がんのリスクを増加させてしまうことがわかっています。
一般的にアルコールを摂取すると、腸管の細胞にダメージを与えてしまい、直腸がんだけではなく、食道がんのリスクも上昇することが報告されています。日本人を対象とした研究では1日のアルコール摂取量が増えると、男性、女性ともに直腸がんのリスクが高くなり、女性では23g/日以上の純アルコールを摂取した場合(純アルコール20gでビール500ml、日本酒1合、チューハイ7%で350ml缶1本などに相当)、直腸がんのリスクは2.4倍も高くなると報告されています。
また、肝臓にも負担をかけてしまうので、アルコールは身体にとっては好ましくありません。そのため、アルコールの摂取はほどほどとして健康的な生活習慣をつけることが重要です。

喫煙

喫煙もアルコールと同様に、細胞へダメージを与えてしまうことで直腸がんのリスクとなります。喫煙は肺がんの危険因子ということをご存知の方が多いかもしれませんが、それ以外にも膀胱がん、腎臓がん、大腸がんの危険因子であることがわかっています。また、他にも喘息や肺気腫などの様々なリスク因子となるので、まさに百害あって一利なしと言えます。最近ではタバコの値段も上がってきており、家計への負担や、健康への影響を考えた場合は禁煙をすることがおすすめです。禁煙をするのが辛いという方は禁煙を補助するお薬があるので、禁煙外来を実施している病院を探して受診すると良いでしょう。

糖尿病

糖尿病は肥満や運動不足、甘いものの食べ過ぎなどで発症する血糖値が上昇してしまう病気です。意外な事実ですが、糖尿病がある方はがんのリスクが20%程度高いことが報告されています。特に日本人では大腸がん、肝臓がん、膵臓がんのリスクが高いと報告されています。糖尿病でがんのリスクが上昇する原因はまだ正確にはわかっていませんが、血液中の血糖値を下げるインスリン濃度の上昇や血糖値自体が高いこと、無症状の慢性炎症が全身で生じていることなどが原因と推測されています。
初期の糖尿病は無症状ですが、進行すると喉の乾きや体重減少、多飲、多尿などの症状が出現します。初期の段階で見つけるには健診の受診が必要であり、症状が現れた時には糖尿病内科を受診して検査を受けることが大切です。糖尿病は注射以外にも多くの内服薬があり、治療の管理がしやすくなっているので、心配しすぎずに病院を受診して相談するようにしましょう。

炎症性腸疾患の持病や家族歴

遺伝子変異などにより一部のがんは遺伝性があることがわかっています。また潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患では腸に炎症が起きる結果、がんの発生率が高いことがわかっています。そのため、炎症性腸疾患の持病がある方や直腸がんの家族歴がある方は、定期的に健診を受けて早期発見をできるように努めることが大切です。

直腸がんの予防法

食習慣の改善

大腸がんを予防するためには、食習慣の改善が必要です。野菜や果物を中心とした食事は健康を維持するために重要です。また、肉類はタンパク質、ビタミンを豊富に含んでいるので一般的には健康にはよいと考えらえますが、大腸がんの観点からは摂りすぎは禁物です。牛や豚、加工肉などの摂取量が多いと大腸がんのリスクが高くなることがわかっており、肉類の摂り過ぎには注意しましょう。

便潜血検査

便潜血検査とは便に血液が混ざっているかを調べる検査で、大腸がんのスクリーニング検査として有用です。陽性だった場合には、大腸ポリープや大腸がんなどの可能性があるため、大腸内視鏡での詳しい検査が勧められます。

禁煙

直腸がんの原因として喫煙が挙げられるため、予防のためには禁煙も重要です。喫煙は各種のがんのリスクになるだけではなく、肺の病気の増加などから寿命も縮めてしまうことがわかっています。健康的に過ごすためには是非、禁煙をするようにしてください。

節酒

アルコールも直腸がんのリスクであることから、可能な範囲でお酒は控えることが賢明です。休肝日を設定したり、ビールに似た風味を楽しめるノンアルコールビールへの切り替えたりするなど、アルコール自体の摂取量を減らすよう心がけましょう。

「直腸がんの原因」についてよくある質問

ここまで直腸がんの原因を紹介しました。ここでは「直腸がんの原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

直腸がんは完治するのでしょうか?

中川 龍太郎医師中川 龍太郎(医師)

完治する可能性はあります。しかし、がんの深達度や転移の有無で治療法や予後は変わってきます。直腸がんは腸の表面から発生した後、徐々に深い部分に浸潤し、最終的に他の臓器への転移と進行していきます。早い段階に見つけることができた場合には内視鏡や外科的な手術で完治させる可能性が高くなります。しかし、深くまで浸潤していたり、リンパ節や他の臓器に転移していた場合には手術や化学療法を行なっても完治させることが難しい場合もあります。

直腸がんを発症するとどこに痛みを感じますか?

中川 龍太郎医師中川 龍太郎(医師)

直腸がんの場合、初期にはほとんどの場合は無症状です。腫瘍が肛門に近く、進行した場合には肛門の痛みがでる場合があります。さらに、より進行した場合には下腹部や背中、臀部の痛みを発症することもあります。

直腸がんは再発しますか?

中川 龍太郎医師中川 龍太郎(医師)

残念ながら全ての患者さんが完治できるわけではなく、直腸がんの手術後には10%前後の方に再発が起こると報告されています。その場合には再手術を検討することが必要ですが、一般的に再手術は術後の癒着などもあり初回の手術より難しいことがほとんどです。そうならないために、予防や早期発見で1回の治療で完治を目指すことが重要です。

編集部まとめ

直腸がんは大腸の中の直腸にがんが発生する病気です。初期には無症状ですが、進行すると出血や痛みなどの症状を引き起こします。この記事を参考にして原因や予防について理解を深めていただき、早期発見できるようにしていきましょう。

「直腸がんの原因」と関連する病気

「直腸がんの原因」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

直腸がんと関連した病気として、上記の疾患も考えられます。ご自身で判断することは難しいため、お腹の症状が続く場合や家族歴がある(血のつながった誰かがこれらの病気にかかったことがある)場合は、一度医療機関でご相談ください。

「直腸がんの原因」と関連する症状

「直腸がんの原因」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

直腸がんの原因と関連した症状として、上記のようなものがあげられます。複数該当する場合は一度医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師