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「家庭用血圧計」は何が”おすすめ”?医師が正確な測定方法も解説!

 公開日:2026/02/03
「家庭用血圧計」は何が”おすすめ”?医師が正確な測定方法も解説!

おすすめの血圧計は何?メディカルドック監修医が血圧計の種類、選ぶ際のチェックポイント・正確に計測するためのポイントなどを解説します。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(おだかクリニック)

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福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

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家庭用血圧計とは?

皆さんが普段使用する血圧計は、「家庭用血圧計」というタイプです。
まずは、一般的に用いられている家庭用血圧計はどのようなものか、解説していきます。

家庭用血圧計の種類

家庭用血圧計には、主に2つのタイプがあります。

  • 上腕式:腕に帯(カフ)を巻くタイプ。正確に測りやすく、最も推奨されます。
  • 手首式:手首に巻くタイプ。小型で持ち運びに便利ですが、正確に測るには少しコツが必要です。

病院で使う「医療用」との大きな違いは、まず頑丈さです。医療用は一日に何度も使うため、家庭用より壊れにくい設計になっています。
次にメンテナンスです。医療用は「特定保守管理医療機器」として、メーカーによる定期的な点検が法律で義務づけられていますが、家庭用にはその義務がありません。

上腕式血圧計と手首式血圧計の違い

上腕式と手首型血圧計はどのような違いがあるのでしょう?

上腕式血圧計とは?

上腕式血圧計の仕組みは、カフ(腕に巻く帯)を緩める時に、血管から伝わる「脈の振動」をセンサーで感知して数値を計算します。
その特徴は、心臓に近い太い血管で測定するため正確性が高く、診断や治療の基準として最も推奨されるタイプです。最近では比較的コンパクトな機種もあり、旅行などの持ち運びも可能です。

手首式血圧計とは?

仕組みは上腕式と同じく振動を測る方法を、手首の血管で行います。
特徴としては、非常に小型であるため、外出先などで測るのに適しています。一方で、手首は血管が細く、さらに骨や腱があるため血管を正しく圧迫しにくく、数値が不安定になりやすい欠点があります。また、心臓との高さが5センチずれるだけで数値が3.5mmHg以上も変わるほど高さの影響を強く受けるため、正確に測るには姿勢を保つコツが必要です。

上腕式血圧計と手首式血圧計どちらが正確?

血圧を正確に測るには「上腕式」が最も適しています。心臓に近い太い血管で測定するため数値が安定しており、専門医の指針でも家庭での測定には上腕式の使用が推奨されています。

家庭用血圧計を選ぶ際にチェックすべきポイントは?

血圧が正確に測れるかどうか

二の腕にカフ(腕帯)を巻くタイプは、心臓の高さに合わせやすく測定値が安定するため、専門家も推奨しています。手首式は持ち運びには便利ですが、姿勢の影響を受けやすく正確に測るのが難しいため、毎日の管理には上腕式が適しています。
また、医療機関でも使われる基準をクリアした「認証マーク」がある血圧計を選ぶと安心です。

血圧計のカフの種類

大きさとしては、子供や腕が細い人向けの「小児用」、腕が太い人向けの「成人用大型」などがあります。
家庭用血圧計の腕に巻く帯(カフ)には、素材や形状の違いによって「ハードカフ」と「ソフトカフ」の2種類があり、以下のような特徴があります。
■ハードカフ
カフ自体が腕の形に合わせた筒状の硬さを持っているタイプです。腕に通して留めるだけなので、片手でも簡単に装着でき、位置もずれにくいのが特徴です。高齢者でもスムーズに使用ができ、測定値のばらつきを防ぎやすい利点があります。
■ソフトカフ
布のように柔らかい素材で作られているタイプです。腕の形に柔軟にフィットするため、自分の好みの強さに微調整して巻くことができます。ハードカフに比べてコンパクトに折りたためるため、収納や持ち運びに適しています。ただし、素材が柔らかいため片手で巻こうとするとカフが回転したりズレたりしやすく、装着に慣れが必要です。

不整脈検知の有無

脈の乱れを検知してマークで知らせる機能があるものを選びましょう。
高血圧があると心臓に負担がかかり、不整脈が起こりやすくなるため、症状が乏しい場合でもいち早く脈の異常に気が付き、早期の治療に結び付けることができます。

画面の見やすさと簡単操作

画面が大きく数字がはっきり見えるものや、ボタン一つで測れるシンプルなものは、毎日の測定が負担にならず続けやすいです。

記録機能の有無

測定結果を本体に保存したりスマホアプリに自動で送ったりできる機能があれば、自分で書く手間が省け、病院の先生に正確な記録を伝える際に非常に役立ちます。

家庭用血圧計はスマホ連動モデルの方が良い?

血圧計のスマホ連動とは?

血圧計のスマホ連動とは、Bluetoothなどの無線通信技術を使用して、血圧計で測った血圧や脈拍の値をスマートフォンの専用アプリへ自動で送り、保存する仕組みのことです。これまでは測るたびに数値を紙の血圧手帳へ手書きして記録するのが一般的でしたが、この機能があれば手間なくデジタルデータとして残すことができます。オムロンやタニタ、シチズンなど、多くの主要メーカーからアプリと連携できる便利な機種が販売されており、日々の血圧管理がとても簡単になります。

血圧計のデータをスマホ連動するメリット

メリットは「記録が自動になる」ことで、手書きの手間や書き忘れを完全になくせる点にあります。専用アプリが数値を自動で集計してグラフにするため、自分の血圧がどう変わっているかをひと目で確認でき、健康への意識も高まります。また、診察の際にお医者さんにスマホの画面を見せるだけで正確な家庭血圧のデータを伝えられるため、より適切な診断や薬の調整に役立ちます。機種によっては、離れて暮らす家族とデータを共有して健康状態を見守ることも可能です。

スマホ連動の血圧計を使うときの注意点

注意点は、便利な機能だけに注目せず、正確に測定できる「上腕式」の血圧計を使うという基本を守ることです。最近はスマートウォッチやスマホのカメラ機能だけで血圧が測れるとするものもありますが、現時点では医療的な精度が十分に保証されておらず、それをもとに医師が薬の量を調整することはありません。また、自分のスマホの機種やアプリのバージョンが血圧計と正しく対応しているか、購入前に確認することも大切です。測定は椅子に座って1〜2分安静にするなど、常に正しい姿勢で測定することを心がけましょう。

「血圧」の異常で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「血圧」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

高血圧

高血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力(血圧)が、正常な範囲を超えて高い状態が続く病気のことです。 病院で測った血圧が140/90mmHg以上、または家庭で135/85mmHg以上の血圧が繰り返し測定される場合に高血圧と診断されます。
この病気の最大の特徴は、自覚症状がほとんどないことです。 しかし、高い血圧は血管に負担をかけ続け、動脈硬化(血管が硬くもろくなること)を進行させます。 そのため、気づかないうちに脳卒中や心臓病、腎臓病など命に関わる病気を引き起こすことがあります。
高血圧は、生活習慣病が原因となるタイプが日本人の約8〜9割を占めています。塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、お酒の飲みすぎ、ストレス、そして親から受け継いだ体質などが複雑に組み合わらわって発症します。
治療の基本は、まず「生活習慣の見直し」です。

  • 減塩:1日の塩分を6g未満に抑える
  • 体重管理:食べすぎに注意し、肥満を解消する
  • 運動:ウォーキングなどの軽い運動を毎日30分程度行う

これらを行っても血圧が下がらない場合は、医師の指示に従って「血圧を下げる薬」を飲み始めます。

虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)

虚血性心疾患は、心臓の筋肉に血液を送る「冠動脈」が、動脈硬化によって狭くなったり詰まったりして、心臓が正常に動けなくなる病気です。
主な病気の種類:

  • 狭心症:血管が狭くなり、運動をした時などに胸の痛みや圧迫感が出ます。
  • 心筋梗塞:血管が完全に詰まり、心臓の筋肉の一部が死んでしまう状態で、命に関わるような状態となることも多いです。

治療方法は大きく分けて3つあります。

  • 生活習慣の改善:減塩(1日6g未満)、禁煙、適度な運動、体重管理を行います。
  • お薬による治療:血圧を下げたり、血液をサラサラにしたり、コレステロールを下げたりする薬を使います。
  • 血管を広げる治療:カテーテルという細い管を使って血管を内側から広げたり、手術で別の新しい血液の通り道(バイパス)を作ったりします。

脳卒中

脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」の総称です。脳の細胞に血液が届かなくなったり、あふれ出た血液が脳を圧迫したりすることで、麻痺や意識障害などの重い症状が突然起こります。
主な特徴は以下の通りです。

  • 発症の原因:最大の原因は高血圧です。高い血圧が血管に負担をかけ続けると、血管が硬くもろくなる「動脈硬化」が進み、血管が詰まったり破裂したりしやすくなります。また、塩分の摂りすぎや喫煙、肥満などの生活習慣も発症のリスクを高めます。
  • 治療方法:一刻も早く病院を受診して治療を始めることが救命のカギとなります。点滴で血圧を細かく調整したり、詰まった血栓を溶かしたりする緊急処置、出血部位を直接止血する手術などが行われます。
  • 予防と回復:再発を防ぐために、お薬を使って血圧を正常な範囲に保つことが非常に重要です。また、失われた機能を回復させるために、早期からリハビリテーションが行われます。

慢性腎臓病

慢性腎臓病は、腎臓が血液をろ過する力が弱まったり、尿にタンパクが漏れ出したりする状態が3か月以上続く病気のことです。 初期は自覚症状がほとんどありませんが、放置すると血管が傷んで脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるほか、将来的に腎臓の機能が大きく低下し、人工透析が必要になることもあります。
主な原因:

  • 高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病
  • 加齢や、腎臓そのものの病気(糸球体腎炎など)

主な治療方法:

  • 食事療法: 1日の塩分を6g未満に抑え、腎臓の状態に合わせてタンパク質の摂取量も調整します。
  • 薬物療法: 血圧を130/80mmHg未満に保つ薬などを用い、腎臓への負担を減らします。
  • 生活の改善: 禁煙や適度な運動を行い、適切な体重を維持します。

健康診断の結果を確認し、早めに治療を始めることが大切です。

家庭で血圧を正確に測るためのポイントは?

家庭用血圧計の測定前に気をつけることは?

正確な血圧の数値を知るためには、測る前の準備がもっとも重要です。家庭で測定する際は、以下のポイントを意識してください。

  • 30分前から控えること: カフェイン(お茶やコーヒー)の摂取、喫煙、飲酒、激しい運動。
  • 直前に済ませること: トイレ(尿意があると血圧が上がりやすくなります)。

準備ができたら、静かで暑すぎず寒すぎない快適な温度の部屋で、背もたれのあるイスに座ります。足を組まずにリラックスし、腕に巻くカフ(腕帯)の中心を心臓と同じ高さに合わせるのがコツです。腕を締め付けないようなゆったりとした服装で測りましょう。最後に、そのまま1〜2分間、何も話さずにじっとしてから測定を開始してください。

自宅で血圧を測定するときの正しい姿勢は?

正確に血圧を測るためには、リラックスした状態で正しい姿勢をとることが大切です。
具体的なポイントは次の通りです。
まずは背もたれのある椅子に深く座り、背筋を伸ばして背中を安定させます。 足は組んだりせず、両方の足をしっかりと床につけます。
カフ(腕に巻く帯)を巻いた腕を机などに置き、カフが心臓と同じ高さになるように調整します。
測定を始める前の1〜2分間は座って静かに過ごし、測定中もしゃべったり動いたりしてはいけません。
また、腕を強く締め付けるような服は脱ぎ、ゆったりとした服装でリラックスして測ることも重要です。

血圧測定で誤差が出やすいケースと対処法は?

血圧はとても変動しやすいため、測り方ひとつで数値が変わってしまいます。誤差が出やすいケースと対処法は以下の通りです。

  • 不適切な姿勢と高さ: 足を組んだり、前のめりになったりすると血圧は変化します。また、腕に巻くカフが心臓より高すぎると血圧は低く、位置が低すぎると高く出るため、必ず心臓と同じ高さに保ちましょう。
  • リラックス不足: 測定中のおしゃべりや、直前の運動、お酒、コーヒーなどのカフェイン摂取、喫煙は数値を乱す原因です。30分前からこれらを控え、測る前は椅子に座って1〜2分安静にします。
  • 体調や服装: トイレを我慢していると血圧が上がりやすいため、事前に済ませておきましょう。また、厚手の服の上から巻いたり、袖をまくり上げて腕を強く締め付けたりするのもよくありません。

正確な数値を知るために、原則1機会に2回測定してその平均を記録しましょう。不整脈がある場合は数値がブレやすいため、3回以上測って平均を出します。

「おすすめの血圧計」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「おすすめの血圧計」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

血圧計は上腕式と手首式はどちらが良いでしょうか

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

家庭で血圧を測るなら、「上腕式」の血圧計を選ぶのが一番良いでしょう。
理由は大きく分けて2つあります。
まず1つ目は「正確さ」です。血圧は心臓と同じ高さで測るのが基本ですが、手首式は測る時の腕の高さが少しズレるだけで数値が大きく変わってしまい、不正確になりやすいという欠点があります。上腕式は座った姿勢で心臓の高さに合わせて安定して測りやすいため、正確な数値が出るといわれています。
2つ目は「測りやすさ」の違いです。手首には2本の血管があるほか、骨や腱(筋肉のすじ)があって血管を正しく圧迫するのが難しいため、どうしても測定値がばらつきやすくなります。
手首式はコンパクトで持ち運びには便利ですが、毎日の健康管理や、お医者さんに正しい数値を伝えて診断に役立ててもらうためには、誤差の少ない上腕式を選ぶのが最も安心です。

自宅で使う血圧計でおすすめのメーカーはありますか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

国内大手メーカーのオムロン、シチズン、タニタなどが有名でおすすめです。 これらのメーカーは、専門医も推奨する「上腕式」の商品を豊富に扱っており、正確な健康管理に向いています。 測定が速いタニタや、片手で巻きやすいシチズンなど、それぞれ特徴があるため、自分が毎日使いやすいものを選びましょう。

高齢者1人でも使いやすい血圧計を探しています。安いモデルで大丈夫でしょうか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

血圧計は値段が安くても、二の腕で測る「上腕式」であれば正確さに大きな差はありません。高齢の方が1人で使うなら、腕に巻く帯(カフ)が筒状で硬い「ハードカフ」のモデルを選びましょう。柔らかいタイプよりも片手で装着しやすく、巻く位置がずれにくいのが特徴です。
また、ボタンが一つだけで操作に迷わないものや、画面の数字が大きくて読みやすいものを選ぶと、毎日の負担が少なくなります。
逆に「手首式」は、測る時の姿勢や腕の高さによって数値がバラつきやすいため、正確な健康管理には「上腕式」がより適しています。
オムロンやタニタ、シチズンなどの国内有名メーカーの製品であれば、安価なモデルでも基本の精度はしっかりしており、安心して使い続けることができます。

まとめ おすすめの血圧計は上腕型のハードカフ型!

高血圧は最近では30歳代などの若年者でも発症することがあり、非常に多い病気です。症状はほとんどありませんが、多くの恐ろしい病気を引き起こす原因となるため、早期に気づき、早期に生活改善や内服薬等を用いた治療を行うことが大切です。
今回は血圧計についての話を中心に行いましたが、自宅で血圧測定することが健康管理の第一歩となるため、参考としていただければ幸いです。

「血圧」で考えられる病気と特徴

「血圧」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • 虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)
  • 心臓弁膜症
  • 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
  • 大動脈解離、大動脈瘤

高血圧自体は直接命に関係することはほとんどありませんが、心臓や脳、血管の病気など、危険な病気を引き起こす原因となります。

「血圧」に関連する症状

「血圧」から医師が考えられる症状は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 立ち眩み、めまい
  • 胸や背中の強い痛み
  • 息切れ、呼吸が苦しい
  • 意識消失(失神、意識障害)
  • 麻痺症状(手足が動かない、呂律が回らない等)

高血圧自体は無症状なことが多いですが、極端な高血圧では頭痛などを引き起こすこともあります。また、心臓や血管、脳の病気を引き起こすと強い胸痛や背中の痛み、呼吸困難、突然の麻痺症状や意識の異常といった危険な症状を引き起こすことがあります。

この記事の監修医師