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「月経不順」や「PMS」の改善のための漢方薬、長期間服用しても大丈夫?【医師監修】

 公開日:2025/03/08
「月経不順」や「PMS」の改善のための漢方薬、長期間服用しても大丈夫?【医師監修】

月経前症候群(PMS)月経不順は、多くの女性が直面する身体的・精神的な悩みです。特に、症状が日常生活に起こる場合、早期の対策が重要です。その改善方法として漢方薬が注目されていますが、「漢方薬は飲み続けても大丈夫なのか」「長期間服用しても副作用はないのか」といった疑問も少なくありません。本記事では清澄白河ビューティークリニックの佐々木先生にうかがい、PMSや月経不順の原因、漢方薬の特性や服用時の注意点について解説します。

佐々木 華絵

監修医師
佐々木 華絵(清澄白河ビューティークリニック)

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東京女子医科大学を卒業後、産婦人科および美容皮膚科領域で幅広い診療に従事。現在は院長として、多くの患者さんに寄り添いながら、肌ケアやアートメイクの施術を通じて生活の質を向上させる治療を提案。自身の体験から得た知識を活かし、患者さん一人ひとりに合ったプライベートサポートを提供している。

PMSと月経不順の基礎知識

PMSと月経不順の基礎知識

編集部編集部

PMS(月経前症候群)とはどのような状態を指しますか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

PMSは、月経前の3〜10日間に現れる精神的または身体的な症状で、月経が始まると急速に消えるのが特徴です。症状の程度には個人差があり、軽度な症状は多くの女性に見られますが、学校や仕事に支障を来すほど重い場合は治療が必要です。症状を無視すると悪化することもあるため、早期の対応が推奨されます。

編集部編集部

PMSではどのような症状が見られることが多いのですか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

精神的な症状としては、イライラ憂鬱集中力の低下感情の起伏などが挙げられます。身体的な症状では、頭痛腰痛乳房のハリや痛み下腹部の膨満感などが一般的です。また、体重の増加やむくみが加わる場合もあります。これらの症状が複合的に現れるため、見過ごさないことが大切です。

編集部編集部

月経不順やPMSの原因についても教えてください。

佐々木 華絵先生佐々木先生

PMSの原因はまだ明確には分かっていませんが、ホルモンバランスの変動が関与しているとされています。一方で月経不順には、頻発月経や希発月経、不整周期月経などがあり、それぞれにホルモン異常や多のう胞性卵巣症候群、黄体機能不全などの原因が考えられます。また、ストレスや急激な体重変化も月経不順の引き金となる場合があります。自己判断せず、医師に相談することが重要です。

漢方薬による治療の特性と注意点

漢方薬による治療の特性と注意点

編集部編集部

漢方薬は女性特有の体の不調に有効なのでしょうか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

漢方薬は、患者さん一人ひとりの体質や症状に合わせて処方されるため、月経不順やPMSだけでなく、更年期障害や月経痛、不妊症など、さまざまな女性特有の不調に効果が期待できます。漢方は自然由来の成分を用いており、体質改善を目的とした治療法です。ただし、漢方にもむくみや消化不良などの副作用が現れることもあるため、医師と相談しながら使用することが大切です。

編集部編集部

漢方薬は西洋薬とどう違うのですか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

漢方薬は、体全体のバランスを整えることを目的としています。症状だけでなく、生活習慣やストレスの有無なども考慮し、根本的な体質改善を目指します。一方で西洋薬は、特定の症状を直接改善するために設計されており、即効性がある場合が多いですね。たとえば、痛み止めは短期間で症状を緩和しますが、漢方薬は長期間服用することで体質を改善し、症状の再発を防ぐといった違いがあります。

編集部編集部

漢方薬は飲み続けても大丈夫ですか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

漢方薬は長期服用が一般的ですが、適切な用法・用量を守ることが前提です。また、体調の変化や副作用がないか、定期的に医師に相談することが大切です。自己判断で服用を中断したり、過剰に服用したりすることは避けてください。体質に合わない場合には別の処方に切り替える必要があることもありますので、医師とのコミュニケーションを欠かさないようにしましょう。

自己管理と予防のポイント

自己管理と予防のポイント

編集部編集部

月経不順やPMSの重症化を防ぐために何をすればよいですか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

まず、定期的に健康診断を受けて、ホルモンバランスの異常や疾患がないかを確認することが重要です。その上で、生活習慣を整えることが予防の基本となります。バランスの良い食事や適度な運動、質の高い睡眠を心がけるとともに、ストレスを溜め込まないようにしましょう。また、症状が強い場合は、漢方薬やサプリメントの活用も検討してください。

編集部編集部

月経不順やPMSの治療法にはどのようなものがありますか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

治療法は、症状の種類や程度によって異なりますが、ホルモンバランスを整えるピルが一般的に用いられます。ピルにはいくつかの種類があり、ホルモンの量を一定に保つタイプや、自然なホルモン量に合わせるタイプがあります。また、漢方薬やホルモン補充療法も選択肢となります。いずれの治療法も、医師と相談しながら進めることが大切です。

編集部編集部

自己管理する際のポイントや注意点はありますか?

佐々木 華絵先生佐々木先生

基礎体温を記録することは、ホルモンバランスの状態を把握するのに役立ちます。基礎体温計を使い、毎朝同じ時間に計測するだけで簡単に記録できます。また、最近ではスマートフォンのアプリを使って管理することも可能です。この記録を医師に見せることで、診察が効率的に進むだけでなく、症状の改善につながる治療法が見つかりやすくなります。症状が長引く場合は早めに医師に相談してください。

編集部まとめ

PMSや月経不順は、多くの女性にとって生活の質を左右する重要な健康課題です。漢方薬は長期的な体質改善を目指す有効な治療法ですが、医師との相談を欠かさず、副作用のリスクを理解した上で使用することが大切です。また、基礎体温の記録や生活習慣の見直しといった自己管理も、症状の改善に効果的です。本記事が、読者の健康改善に向けた第一歩となることを願っています。

医院情報

清澄白河ビューティークリニック

清澄白河ビューティークリニック
所在地 〒135-0021 東京都江東区白河2-21-1-503
アクセス 都営地下鉄大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅 徒歩2分
診療科目 美容皮膚科・アートメイク

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