【最終密着】ついにフィジーク大会出場へ!直前トレーニングと結果を報告
都内のパーソナルジム「T-Fitness」とのコラボ企画、今回は約半年間で「本物のマッチョを目指したい」という須貝さん(28歳)の最終回です。大会に向けたトレーニング内容や管理栄養士による食事指導、そして実際のフィジーク大会の様子を取材させていただきました。
※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年9月取材。
体験者プロフィール:
須貝さん(株式会社GENOVA社員)
28歳。もともと筋トレは好きで10年くらい続けているが、専門的な指導を受けたことはなく、食事も自己流でコントロールしている。今回、9月の大会出場に向けてプロのトレーナーからきちんと教わりたいと思い企画出演を決意。
トレーナー:
笹森 大生(T-Fitnessトレーナー)
T-Fitnessジム事業責任者・トップパーソナルトレーナー・NSCA-CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)・Animal Flow®︎ Lv.1インストラクター。
大手フィットネスジムにて実績を積み2023年よりT-Fitnessジム事業責任者へ就任。
管理栄養士:
河原 あい(管理栄養士)
管理栄養士、環境共生学博士。米国コーネル大学 菜食栄養学コース修了後、栄養学や健康に関する仕事を行う。
最終トレーニングに密着!
最後のパーソナルトレーニングに密着しました。
笹森さん
今日は胸や肩など、上半身を中心にトレーニングを行います。
笹森さん
まずは高重量を扱いたいのでベンチプレスから始めます。減量している人は、扱う重量が落ちるほど筋肉量が落ちてしまうので、そうならないように1セット目に高重量を扱えるベンチプレスを行います。
笹森さん
大胸筋に刺激を入れるメインの種目として行います。傾斜をつけたところから上げるので、より可動域を大きく使えて筋肉に刺激を入れやすい種目です。
笹森さん
※パンプアップ:筋肉の水分量(血流量)が増えて筋肉が大きくなること
笹森さん
ケーブルクロスオーバーと同じく大胸筋を狙ったトレーニングですが、立位ではなく体幹を斜めにした状態で行うため肩関節の運動方向を変えてアプローチすることができます。
笹森さん
三角筋の中部線維を鍛えて逆三角形の上半身を作ります。フィジークに挑戦する方には非常に重要な種目です。
笹森さん
三角筋の前部線維を鍛えるトレーニングです。三角筋の前部線維はベンチプレスやダンベルフライでも使っている部分ですが、より刺激を入れることができます。
笹森さん
バックポーズをとった時、最も見栄えに影響する三角筋の後部線維を鍛えます。三角筋の後部線維はラットプルダウンなどでも鍛えられますが、よりフォーカスして刺激を入れることができます。
編集部
須貝さんが半年間のトレーニングで成長したと感じることはありますか?
笹森さん
体力がついたので、できる種目が増えたと思います。さらに、それぞれの種目のフォーム・質ともに良くなっています。とくに最後の1ヵ月は減量が間に合うかどうかギリギリだったので筋トレの時間を増やしたのですが、しっかりついてきてくれました。
編集部
最近の食事内容を教えてください。
須貝さん
最近は毎日ほぼ同じメニューです。
仕事が定時で終わった時はトレーニング前におにぎりを1個食べることもあります。具は鮭か明太子か、おかかですね。
須貝さん
バナナ2本、プロテイン30g(水で溶いて摂取)
昼:
鶏むね肉200g
間食:
プロテイン60g(同上)
玄米おにぎり1個
夜:
鶏むね肉200g、蒸し野菜(ブロッコリー、カリフラワー、きのこ類)
寝る前:
プロテイン30g(同上)
編集部
須貝さんの食事内容についてコメントをお願いします。
河原さん
大会直前、トレーニングでなかなか時間が取れない中、食事を抜かずにしっかり食べていてよかったです。自分にとって食べやすい炭水化物やたんぱく質となる食材を家に常備しておくことはこれからも継続してみてください。また、たんぱく質量の多いものばかりだとお腹の調子が悪くなることがあるので、体調をみながら摂取量は調整してくださいね。副菜で野菜やきのこ類などの食物繊維を摂っているのはさすがです。
編集部
大会に向けてメッセージをお願いします。
河原さん
最初の頃と比べて食事内容がガラリと変わりましたね。「自分が食べたもので体ができている」ということを実感したのではないでしょうか。トレーニングをしながらの食事制限はストレスで爆食いなどもやりがちなので、大会後はあまりストイックにならず、適度な食事管理を続けてみてください。良い結果を期待しています!
フィジーク大会に1日密着!
この日のために頑張ってきた須貝さんに密着取材させてもらいました。
編集部
いよいよ大会当日ですね!頑張ってください。本日の衣装のポイントはありますか?
須貝さん
見栄えを第一に選びました。柄物はあまり好きではないので、無地で自分の肌の色とのコントラストを考えてこちらのサーフパンツにしました。
編集部
本日のコンディションはいかがですか?
須貝さん
良いと思います。毛は剃ってきましたし、日焼けサロンにも通いました。元々の焼きムラがわずかに残っていますが、それ以外は完璧です。
編集部
本番直前の過ごし方を教えてください。
須貝さん
「前日から水分を控え、炭水化物をひたすら摂る」と教わったので、昨日はお餅とあんこを食べていました。
本番前は、筋肉に張りを出して見栄えが良くなるようパンプアップをします。理想はステージに立つ直前なのですが、タイムスケジュールが前後することもあるので、1時間くらい前から徐々に行っていきます。
編集部
大会の流れを教えてください。
須貝さん
私がエントリーしている176cm級は10名出場するようなのですが、決勝進出できるのはその中でもわずか6名です。決勝出場を目指して頑張ります!
結果報告、最終インタビュー
編集部
大会を終えていかがですか?
須貝さん
やり切ったという達成感はありますが、課題も多く、決勝進出できなかったことはシンプルに悔しいです。敗因は絞りきれなかったことですね。新人の部で出場しましたが、かなり絞れている方が多かったです。
編集部
緊張はしましたか?
須貝さん
全然緊張しませんでした。ポージングもたくさん練習していたので落ち着いてできましたね。
編集部
今回の挑戦を振り返っていかがですか?
須貝さん
体も変わりましたが、何より人間的に成長できて自信がつきました。この半年間で仕事ぶりも変わったと思います。周りもみんな応援してくれたので続けられました。「食べちゃえよ」とか茶化す人は一人もいませんでした。環境にも感謝しています。
編集部
やり切ったことや心残りなことを教えてください。
須貝さん
やり切ったことは、全部です。筋トレや食事、ポージング、日焼けなど必要なことは全部、全力でやりました。心残りとしてはスタート地点がダメでしたね。今の状態から頑張ればもっといけると思うので、来年もぜひ参加したいと思っています。
編集部
今回の結果を受けていかがですか?
笹森さん
本当によく頑張ってくれました!僕が須貝さんの立場だったらここまで絞れなかったと思います。というのも、結果的に半年でマイナス30kgという減量幅になりましたが、コンテストに出る人の中でこの減量幅は限界値と言えます。そんな過酷な目標設定だった中、「大会に間に合わせるために絞らないと!」となった時、2日間連続で山手線を徒歩で一周したと聞きました。私自身トレーナーとして、オーバーワークにならないように指導してきましたが、私の指導以外にたくさんの努力を重ねていたんです。
「絞れたら出よう」「筋肉がついたら出よう」と言いながら行動できない人が多い中、須貝さんは「出場する」と決めてスタートし、そうやってチャレンジできることがすごいと思います。
編集部
大会で良かった点、悪かった点を教えてください。
笹森さん
ポージングが良かったです。特に背中は、出場選手の中で一番でしたね。一方で、フロント(前向きのポーズ)については、腹筋がもっと目立つようにできたと思います。
編集部
専属トレーナーとして須貝さんは何点ですか?
笹森さん
100点満点です!求めた以上のことをやってくれました。ダイエットは初めてだったのに頑張ってくれて「自分はこうしたらこうなる」と自分のパターンをつかんで能力を高められたと思います。
編集部
半年前と今で須貝さんの変わったところはありますか?
笹森さん
人間的にも男性的にも自信がついて魅力的になりました。
編集部
須貝さんには今後どう過ごしてほしいですか?
笹森さん
一旦は休んで、リラックスして好きなものを食べてください。食べたいものは全部食べていいですよ!ただし来年またチャレンジするなら、太りすぎないように!
編集部
須貝さん、今後の過ごし方や目標を教えてください。
須貝さん
週4~6回ペースでジムは続けたいですね。平日の徒歩通勤(1時間くらい)も続けたいですし、食生活も引き続き気をつけていきたいです。まずは好きなものを食べてからですね(笑)。「大会が終わったら食べたいものリスト」を作っていたので、回転寿司やラーメン、ピザ、ハンバーガーなどとリストを制覇してから再開したいと思います。次の目標は、来年またフィジーク大会に出ることです!
編集部
最後に半年間の企画を終えて感想をお願いします。
須貝さん
この企画がなかったらここまで変われていなかったと思いますし、大会に参加すらしていなかったと思うので企画には本当に感謝しています。笹森さんにもお世話になりました。トレーニングだけでなく、ダイエットの知識や睡眠、マインドまで色々なことを教えてもらいました。間違いなく笹森さんは名トレーナーです。今は私も、ダイエットをしたいという人にアドバイスをできる自信があります。この半年間つらいこともありましたが、つらいことをやり切ったことで自信に繋がりましたし、全体としてQOLが大きく上がったと実感しています。本当に半年間ありがとうございました。
編集部まとめ
ここまでフィジーク大会を目指す須貝さんの半年間を取材しました。決勝進出は叶いませんでしたが、多くの経験をして、大きく成長されたのではないでしょうか。須貝さんからあふれる、たくさんの感謝の言葉が印象的でした。感動をありがとうございました!