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美容皮膚科で受ける「リフトアップ」 メリットとデメリットを医師が解説

 公開日:2024/10/03
美容皮膚科で受ける「リフトアップ」 メリットとデメリットを医師が解説

美容皮膚科でのリフトアップは、たるみやしわに対する高い効果が多くの人々から注目されています。この記事では、美容皮膚科でのリフトアップのメリットやデメリット、自分に合った選択をするためのポイントなどについて、アンジークリニックの名倉直彌先生に解説してもらいました。

名倉 直彌

監修医師
名倉 直彌(アンジークリニック)

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東京医科大学医学部卒業。その後、東京医科大学茨城医療センター勤務、都内の美容クリニックで院長を務める。2021年、東京都渋谷区に「アンジークリニック」を開院。日本外科学会、日本甲状腺外科学会、日本臨床外科学会、日本形成外科学会、日本乳癌学会、日本外傷学会の各会員。

美容皮膚科でのリフトアップ治療にはどんなものがある?

美容皮膚科でのリフトアップ治療にはどんなものがある?

編集部編集部

美容医療では、たるみに対する治療もできますか?

名倉 直彌先生名倉先生

いわゆるリフトアップですね。レーザーや注射、外科的手術まで、さまざまな方法が選択可能です。例えば侵襲の少ないものだと、肌の奥深くにレーザーで熱を加え、コラーゲンの生成を促進する「レーザー施術」や、高密度焦点式超音波を利用してたるみを引き締める「ハイフ(HIFU)」などの方法もありますし、高周波でたるみを引き締める「高周波施術(RF)」もあります。これらを組み合わせて使うことが多いです。

編集部編集部

たくさんあって迷いそうですね。

名倉 直彌先生名倉先生

ほかに、注射する施術もあります。顔の皮膚や皮下組織を引き下げている筋の動きをボツリヌス菌の作用によって抑える「ボトックス注射」や、ヒアルロン酸やコラーゲンを皮膚の下に注入してボリュームを補うことでしわやたるみを改善させる「フィラー注入」があります。

リフトアップのメリットとデメリットを教えて

リフトアップのメリットとデメリットを教えて

編集部編集部

侵襲が少ないものだけでもそんなにたくさんあるのですね。

名倉 直彌先生名倉先生

そうですね。先述の施術法は、比較的侵襲が少ないものなので、気軽に取り入れやすいといったメリットがあります。一方で大幅な、もしくは永続的な改善効果を期待される方には、少し物足りないかもしれません。

編集部編集部

さらに効果の高い治療にはどんなものがありますか?

名倉 直彌先生名倉先生

特殊な糸を皮膚の下に挿入し、組織を引っ掛けてたるんだ部分を引き上げる「糸リフト」があります。糸の付いた針を挿入し、針だけを取り出すという方法なので、メスで切開することなく、顔全体の高いリフトアップ効果が期待できます。

編集部編集部

効果はどれくらい持続しますか?

名倉 直彌先生名倉先生

糸は時間の経過とともに溶ける素材になっているので、個人差や使う糸の種類によって効果の持続に違いはあるものの、半年~2、3年程度くらいだと思います。 より長い効果が期待できる治療としては、例えばまぶたのたるみを外科的手術で除去してしまう方法や、たるんだ皮膚を剥がして引き上げる「フェイスリフト」といった手術もあります。重度のたるみ改善や効果の半永久的な持続を希望される方にはこういった方法もお勧めです。

リフトアップ治療の選び方や注意点を教えて!

リフトアップ治療の選び方や注意点を教えて!

編集部編集部

たくさんあると、選ぶのに迷ってしまいそうです。

名倉 直彌先生名倉先生

そうですね。迷ってしまうのも無理はないと思います。そういう方は、まず自分がどこをどのくらいリフトアップさせたいのか、効果の持続期間など、希望をはっきりさせることから始めましょう。施術やメンテナンスに通える頻度や許容できるダウンタイムなども明確にしておくとさらに良いと思います。

編集部編集部

確かに、それは大事ですね。

名倉 直彌先生名倉先生

ご自分の希望を踏まえた上で、信頼できる美容皮膚科医や美容外科医からカウンセリングを受け、治療のメリット・デメリットを確認したうえで、施術を選択してください。人によって骨格や筋肉・脂肪の付き方、皮膚の軟らかさや厚みなどが違い、治療によっても合う・合わないがあり、自分だけでの判断は難しいからです。もちろん、複数の治療を組み合わせることも可能です。

編集部編集部

治療を選ぶ際の注意点などはありますか?

名倉 直彌先生名倉先生

れっきとした医療行為ですので、そこにはリスクも伴います。また、効果には個人差があるということも知っておくことが大事です。もうひとつ、治療は自由診療になりますので、予算についても、話しを聞いて明確にしておきましょう。

編集部編集部

リスクが伴うものもあるのですね。

名倉 直彌先生名倉先生

そうですね。ごく稀ではありますが、ヒアルロン酸を血管に注入してしまうと、血管がヒアルロン酸で閉塞してしまい、周りの組織に潰瘍ができたり、組織が壊死してしまったり、最悪の場合失明してしまうこともあります。ただし、早急に適切な対応をすれば大きな問題はありません。しかしながら、軽い気持ちで受けるのではなく、きちんとした医療機関で、医師とコミュニケーションを取りながら行いましょう。

編集部編集部

最後に、MedicalDOC読者へのメッセージをお願いします。

名倉 直彌先生名倉先生

リフトアップと言っても、さまざまな種類があり、メリット・デメリットのほかに、それぞれの骨格や皮膚の状態などによって、合う・合わないがあります。治療を受ける際は、ご自身の予算や希望をはっきり伝えるのはもちろんのこと、医師のアドバイスや提案もきちんと聞いたうえで選択することをお勧めします。

編集部まとめ

美容皮膚科でのリフトアップ治療の種類やそれぞれのメリット・デメリットについて解説していただきました。施術を受ける際は、メリットとデメリットを十分に理解し、自分の予算や希望、骨格や皮膚の状態などに合った治療法を選ぶことが重要とのことでした。信頼できる医師との相談を重ねながら、納得のいく方法を選択しましょう。

医院情報

アンジークリニック

アンジークリニック
所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti3F
アクセス JR・東京メトロ「渋谷駅」 徒歩4分
診療科目 美容外科、美容皮膚科

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