目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. コラム(医科)
  4. 20代大学生なのに自覚症状ゼロで「甲状腺がん」告知。「残りの人生は自由に生きようと決めました」【闘病体験】

20代大学生なのに自覚症状ゼロで「甲状腺がん」告知。「残りの人生は自由に生きようと決めました」【闘病体験】(2/2ページ)

 更新日:2024/12/26
【闘病】大学生で甲状腺がんと告知。自覚症状がない中で受けた健診で見つけた白い影

がんと診断されてもまずは冷静に医師の話を聴いてほしい

がんと診断されてもまずは冷静に医師の話を聴いてほしい

編集部編集部

最近の体調についてはいかがでしょうか?

U・MさんU・Mさん

手術後に何年か経過観察して、2021年4月頃には放射線治療を行いました。それから同年12月頃には抗がん剤治療も開始しました。その治療が始まってすぐに少し体調を崩したのですが、とても辛かったです。

編集部編集部

放射線治療の影響はありましたか?

U・MさんU・Mさん

2022年12月頃、脳へ転移したがんに対する放射線治療の影響による硝子体出血で、一時的に右目が見えなくなりました。今年の1月に右目の手術をしたのですが、今度は3月に左目も硝子体出血が起こり、4月に手術をしたばかりです。現在も抗がん剤は使っていますが、体調は安定しています。ただ、視力は落ちてしまっています。

編集部編集部

ご自身の生活についても教えてください。

U・MさんU・Mさん

最近は体調も良くて、日常生活には支障ないです。ただ、お笑いは諦めてちゃんと職に就こうと思い、就職活動中です。

編集部編集部

ご自身の体験を通して、同じように病に苦しむ人に伝えたい言葉をいただけますか?

U・MさんU・Mさん

「がん」と言われても、焦らずに落ち着いて医師の話を聞いてください。私のように元気で動ける場合、働くこともできます。そして、がんのせいでできないことばかりを考えるのではなくて、今の自分にできることを考えてほしいです。

編集部編集部

現在も闘病中かと思いますが、病気になる前の自分に声を掛けるなら何を伝えたいですか?

U・MさんU・Mさん

ちゃんと大学卒業しなさい。そして大事なものは手放さないようにしなさい」です。ほかにも言いたいことはたくさんありますけど、多すぎて挙げられません。

編集部編集部

治療を経験して医療従事者との関わりも多かったかと思います。医療従事者の方に伝えたいことはありますか?

U・MさんU・Mさん

治療の際にはとても親切にしていただいて、とても感謝しています。これからも多くの方の治療にあたると思いますが、医療従事者の方の負担が少しでも減れば嬉しく思います。

編集部編集部

最後に、この記事の読者の方にメッセージをお願いします。

U・MさんU・Mさん

自分は健康で問題ないと思っている人でも定期的に健診を受けてください。そして、もしがんと診断されても慌てずに、まずは先生の話をよく聞いてください。

編集部まとめ

甲状腺がんは病期(ステージ)Ⅰなら5年生存率はほぼ100%、ステージⅣまで進行していても5年生存率は高めのがんです。しかし、放置すれば生存率は低下してしまいます。今回のU・Mさんの場合は健康診断で発覚しましたが、それまでは一切の自覚症状がありませんでした。自覚症状がないからこそ、職場や学校の定期健診をしっかりと受け、異常が見つかれば早めに受診することが大切です。自分の身を守るには、自分自身が気を付けることが何よりも重要であることが、U・Mさんのお話から分かりました。

この記事の監修医師