20代大学生なのに自覚症状ゼロで「甲状腺がん」告知。「残りの人生は自由に生きようと決めました」【闘病体験】(2/2ページ)

がんと診断されてもまずは冷静に医師の話を聴いてほしい

編集部
ご自身の体験を通して、同じように病に苦しむ人に伝えたい言葉をいただけますか?
U・Mさん
「がん」と言われても、焦らずに落ち着いて医師の話を聞いてください。私のように元気で動ける場合、働くこともできます。そして、がんのせいでできないことばかりを考えるのではなくて、今の自分にできることを考えてほしいです。
編集部
現在も闘病中かと思いますが、病気になる前の自分に声を掛けるなら何を伝えたいですか?
U・Mさん
「ちゃんと大学卒業しなさい。そして大事なものは手放さないようにしなさい」です。ほかにも言いたいことはたくさんありますけど、多すぎて挙げられません。
編集部
治療を経験して医療従事者との関わりも多かったかと思います。医療従事者の方に伝えたいことはありますか?
U・Mさん
治療の際にはとても親切にしていただいて、とても感謝しています。これからも多くの方の治療にあたると思いますが、医療従事者の方の負担が少しでも減れば嬉しく思います。
編集部
最後に、この記事の読者の方にメッセージをお願いします。
U・Mさん
自分は健康で問題ないと思っている人でも定期的に健診を受けてください。そして、もしがんと診断されても慌てずに、まずは先生の話をよく聞いてください。
編集部まとめ
甲状腺がんは病期(ステージ)Ⅰなら5年生存率はほぼ100%、ステージⅣまで進行していても5年生存率は高めのがんです。しかし、放置すれば生存率は低下してしまいます。今回のU・Mさんの場合は健康診断で発覚しましたが、それまでは一切の自覚症状がありませんでした。自覚症状がないからこそ、職場や学校の定期健診をしっかりと受け、異常が見つかれば早めに受診することが大切です。自分の身を守るには、自分自身が気を付けることが何よりも重要であることが、U・Mさんのお話から分かりました。





