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【闘病】喉の違和感が手術不可に… 非喫煙の母を襲ったステージ3c『肺腺がん』

 公開日:2026/04/18
【闘病】喉の違和感が手術不可に… 非喫煙の母を襲ったステージ3c『肺腺がん』

2022年、喉の周辺に違和感を覚え、病院を受診し、さまざまな検査の末に「肺腺がん」の診断を下された多丘さん(仮称)。たばこを吸わない女性であっても肺腺がんを発症することは珍しくなく、近年罹患者数が増加しています。今回は、抗がん剤治療中の多丘さんが治療の実体験を語ります。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2025年10月取材。

多丘さん

体験者プロフィール:
多丘 るみさん(仮称)

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2022年の秋ごろから喉の辺りに違和感を覚え、近くの病院を受診し、逆流性食道炎と診断される。薬を服用するも一向によくならず、受診先で紹介された大病院で検査を実施。検査の結果、ステージ3cの肺腺がんと判明。現在も抗がん剤治療中。

たばこを吸わないのになぜ?

たばこを吸わないのになぜ?

編集部

初めに、多丘さんの病気が判明した経緯について、詳しく教えてもらえますか?

多丘さん多丘さん

2022年の秋ごろから喉の周辺に違和感を覚え、ものを食べるときに引っかかる感覚がありました。気になって、近くの病院を受診したところ、逆流性食道炎と診断されて薬を処方されました。しばらく服用していたものの一向に良くならず、そのうちに咳も出始め、次第に鎖骨あたりにしこりが表れました。「もしかしたら逆流性食道炎ではないのでは?」と思い再受診したところ、大きな病院を紹介されたのです。年明けからさまざまな検査をした結果、肺腺がんだと判明しました。首周りのしこりは、肺腺がんが転移したものだそうです。その時点ですでにステージ3cと診断され、手術もできない状態でした。

編集部

治療法について、医師からどのような説明があったのでしょうか?

多丘さん多丘さん

私の肺腺がんは遺伝子変異タイプで、医師から「分子標的薬(がん細胞の増殖に関わる特定の目印を狙い撃ちにし、正常な細胞へのダメージをできるだけ抑えるよう工夫された抗がん剤)を使って治療する」と説明を受けました。

編集部

診断が下された時の心境を教えてもらえますか?

多丘さん多丘さん

首にしこりを感じた時点から、「もしかしたら悪性腫瘍かも」と考えていたので、覚悟はしていました。ただ、実際に診断されると「やっぱりか……」と思う一方で、将来に対する強い不安も押し寄せてきました。

家族のためにも病気に負けない体力を付けたい

家族のためにも病気に負けない体力を付けたい

編集部

病気が判明してから、生活にはどのような変化がありましたか?

多丘さん多丘さん

薬を服用し始めてしばらくすると心臓の調子が悪くなって、初めて入院生活を経験しました。入院中は、生活面などで家族に大変な思いをさせてしまいました。「あの時は申し訳なかったな」と今でも思います。

編集部

現在は、どのような日々を送っているのでしょうか?

多丘さん多丘さん

抗がん剤の影響で体重が落ちてきたこともあり、吐き気がないときは体力を付けるために、できるだけたくさん食べるようにしています。 それから早寝・早起きを徹底し、体調を確認しながら家事や子どもの用事をこなすようにもしています。治療に関しては、最初に投与した抗がん剤は3カ月ほどで耐性がついてしまい、すぐに薬の変更を余儀なくされました。今の抗がん剤は私の体質に合っているようで、継続して使用しています。ただ副作用がつらく、熱が出る、吐き気があるなどの体調不良によりうまく動けず、半日寝込む日もあります。

編集部

闘病中、心の支えになっているものは何でしょうか?

多丘さん多丘さん

子どもたちのパワーが私の心の支えになっています。まだ学生ということもあり、私の体調よりも子どもたちの行事や通院が優先です。子どもたちのおかげで忙しい日々を過ごせているので、「自分のことで落ち込んでいる暇もない」といった感じです。「子どもたちのためにも倒れていられない」という思いが、私の原動力になっています。

編集部

もし病気が判明する前の自分に声を掛けられるなら、どのようなアドバイスをしますか?

多丘さん多丘さん

「体に異変が少しでもあるようなら、すぐに病院で検査してね」と伝えたいと思います。当時は愛する老犬の介護もあり、まともに睡眠を取らない毎日を送っていました。体調が悪いと分かっていても病院へ行かない選択をしたことに、少し後悔しています。

編集部

医療従事者に期待すること、望むことはありますか?

多丘さん多丘さん

私の主治医はとても忙しく、おそらく患者一人ひとりに対して時間をかけて向き合うことは難しいでしょう。ただ、先生が発する言葉の一つひとつにとても敏感になっていることを理解してほしいですね。少しでもいいので、心に寄り添った声掛けを意識してもらえるとうれしく思います。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

多丘さん多丘さん

私は肺腺がんにより、無期限の抗がん剤治療を余儀なくされました。病気になったことで本当に大切なものは何か、悔いのないように生きるにはどうしたらいいか、子どもたちとどう過ごしたらいいかなど、健康だった時には思いもしなかったことをいろいろ考えるようになりました。今は、自分の身に起きてしまった事態を前向きに捉えて、日々明るく過ごしています。とはいえ副作用がきついときは、メンタルまでやられてしまいます。主人やママ友達には同じ経験をしてもらいたくありません。そのためにも、やはり検診をしっかりと受けてほしいなと思っています。

編集後記

肺腺がんを含む肺がんは、日本人の罹患者数で3位となっており、男女問わず誰もが発症するリスクのある疾患です。多丘さんのように抗がん剤治療での闘病を続けている人も少なくはないため、決して「自分には関係のない話」と考えてはいけません。定期的な人間ドックや健康診断、がん検診を受け、異常の早期発見につなげましょう。

本稿には特定の医薬品、医療機器についての記述がありますが、情報提供のみを目的としたものであり、医療上の助言や販売促進などを目的とするものではありません。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

川島 峻

記事監修医師
川島 峻(新宿アイランド内科クリニック院長)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

この記事の監修医師