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【闘病】「子宮頸がん」 と診断され、先生の前で涙。コロナ禍で3年検査を受けていない間に…(2/2ページ)

 更新日:2025/06/16
【闘病】まさかの「子宮頸がん」 コロナ禍で3年検査を受けていない間に…

がんは誰もがかかる病気、早期発見でがんと付き合って生きていく気持ちを持ってほしい

がんは誰もがかかる病気、早期発見でがんと付き合って生きていく気持ちを持ってほしい

編集部編集部

現在も治療中だと思いますが、体調や生活・仕事の変化を教えてください。

田中さん田中さん

もう少しで術後3カ月になりますが、今でも傷口が痒くなり、赤く腫れることがあります。ホルモン補充療法として、2日に1回エストラーナテープ0.72mgをお腹に貼っているのですが、これを10年間続けると医師に言われて驚きました。幸い、大きな副作用はないものの痒みは我慢するしかないと思います。仕事については、上司に相談して業務量を減らしてもらい、休憩を心掛けるようにしています。

編集部編集部

そのほか、生活で注意していることはどんなことですか?

田中さん田中さん

私の場合、腹腔鏡手術で子宮、卵管、卵巣を摘出して、リンパ節郭清も行ったのですが、今のところ副作用のリンパ浮腫は出ていません。ですが、いつか現れるかもしれないので、入院中に看護師の方から教わったリンパマッサージをして身体の浮腫には注意しています。

編集部編集部

子宮頸がんは女性特有の病気ですが、病気について知らない人に伝えたいことはありますか?

田中さん田中さん

子宮頸がんに限らず、身体は資本です。良い仕事をするためにも、体調を1番に仕事をしていくことを大事にしてほしいです。また子宮頸がんの原因の多くはHPVというウイルス感染なのですが、娘とHPVウイルスワクチンについて話すきっかけにもなりました。

編集部編集部

田中さんの治療を担当された医師や医療従事者の方にお伝えしたいことはありますか?

田中さん田中さん

手術直後、動けなかった時にたくさん助けていただきました。心の温まる声かけもしていただいたことは、今でも本当に感謝しています。

編集部編集部

最後に、田中さんからこの記事を読まれている読者の方へのメッセージをお願いします。

田中さん田中さん

私はがん治療を行う際、家族だけでなく職場の上司や同僚にも公表しました。伝える前は不安もありましたが、伝えることで安心して休むことができました。病気の有無に関係なく、職場の人間関係を大事にすることは大きな意味があると思います。また、昔は「がん=死」のイメージもありましたが、初期の場合は「がん=死」や「がん=仕事ができない」というわけではありません。今や誰もががんになってもおかしくない時代ですので、早期発見を目指すためにも皆さんに検診を受けてほしいと思います。

編集部まとめ

田中さんは早期発見により術後1カ月で職場復帰し、現在は月1回の通院をしながらも、以前と変わらない日常を過ごされています。むしろ、今は以前よりも睡眠や食事などの生活習慣に気を付けており、健康管理を重視した生活を送っているそうです。すべてのがんを早期発見することは難しいですが、田中さんのように検診で発見できるケースも多くあります。今回の記事をきっかけに、みなさんも毎年の健康診断や検診を受けて、早期発見・早期治療を心かけましょう。

この記事の監修医師