【体験談・ascure卒煙プログラム】「1本だけオバケ」禁煙アプリの指導員の言葉に救われた!?
当メディアを運営する株式会社GENOVAでは「健康経営宣言」の一環として、喫煙率低下のためのプロジェクトを実施することになりました。「我こそは!」と志願した社員17名が「禁煙外来チーム」と「ascure卒煙プログラム(禁煙支援アプリ)チーム」に分かれ、2023年1月に禁煙プログラムをスタートさせました。
当メディア関係者の山下さん(24歳・取材当時)は、1日の喫煙本数が5本程度というライトスモーカーで、約半年間「ascure卒煙プログラム(禁煙支援アプリ)」で禁煙に挑戦しました。
今回は、無事に卒煙した山下さんに禁煙前のタバコのある生活と禁煙後のタバコのない生活について、どうライフスタイルが変化したかお話を伺いました。
※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年8月取材。
体験者:
山下 貴大(株式会社GENOVA 社員)
記事監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センター)
※先生は記事を監修した医師であり、体験者の担当医ではありません。
タバコはオンオフのスイッチ
編集部
禁煙プログラム参加前の喫煙習慣について教えてください。また、タバコを吸っていることについてはどう感じていましたか?
山下さん
本数は1日5本くらいで多くはありませんでしたが、食後や仕事終わりのスイッチのオンオフとして吸っていました。お酒の席や外に出かけるのが好きなので、そういった機会があると吸う本数は増えてしまっていましたが、休みの日だから時間を持て余してたくさん吸ってしまう、みたいなことはなかったですね。
タバコが体に良くないことは分かっていたので「今すぐは無理でも、いつかはやめよう」という思いはずっとあった気がします。実際に禁煙ガムを使ってタバコを吸っていない時期もありましたが、長くは続きませんでした。今回、社内でこういったプロジェクトがあると聞き「いいきっかけだから、参加してみようかな」と、軽い気持ちで参加しました。「頑張るぞ!」という強い決意というよりは、どちらかというと「やめられたらラッキー」くらいの感じでしたね。
編集部
禁煙に挑戦中のご自身を振り返って「禁煙できそう!」「もう大丈夫かも!」と、確信できたのはいつ頃でしたか? また、それはどんな時でしたか?
山下さん
禁煙をはじめて2カ月経つ少し前くらいですね。禁煙を始める時にニコチンパッチを注文して使用していたのですが、ある日パッチを貼るのを忘れて出社してしまったことがありました。「しまった!」と思ったのですが、パッチなしで1日過ごしてみても、そんなに吸いたいと思わなかったんです。この時に「禁煙できるかも!?」と思いました。
「ascure卒煙プログラム(禁煙支援アプリ)」で禁煙に挑戦
編集部
「禁煙支援アプリ」で禁煙に挑戦されたとのことですが、どのようなアプリなのでしょうか?
山下さん
「ascure卒煙プログラム」というアプリです。さまざまな側面から禁煙をサポートしてくれるアプリですが、主に3つの機能があります。
編集部
それぞれの機能について詳しく教えてください。
山下さん
まず一つは、アプリを通じて喫煙と禁煙についての知識が得られる機能です。タバコの依存性や中毒性についてや卒煙することで得られるメリットなど、喫煙と禁煙にまつわる様々な知識をちょっとした空き時間にスマホのアプリで手軽に学べます。eラーニングのようなイメージですね。
2つめは、モニタリング機能です。自分自身の現在地と言いますか、例えば禁煙をしてから何日くらい経ったかとか、トータルでどのくらいタバコに関する出費が減ったかなどが表示されます。努力してきたことが数字として可視化できるので、励みになりました。
3つめはオンライン診療のような形で、看護師・保健師・薬剤師・管理栄養士などの専門の教育を受けた医療資格を持つ指導員と面談してオンラインサポートを受けられることです。定期的な面談のほかに、どうしても吸いたくなった時に相談して気持ちを聞いてもらえるのはとても心強かったです。特に自分は周りに喫煙者が多く、禁煙についての思いを共有できる人がなかなかいなかったので、この機能はとてもありがたいと思いました。
編集部
どうしても吸いたくなった時に、アプリの指導員さんに助けられたエピソードがあったら教えてください。
山下さん
アプリのサポートは1カ月に1回の指導員による定期的な面談のほかに、こちらが吸いたくてどうしようもなくなった時などに、個々人の状態に合わせて相談に乗ってくれる「ナースコール」機能もあるんです。
ある時、仕事でかなり落ち込むことがあり「1本だけ吸ったら落ち着くのでは」と、吸いたくて仕方がなくなったことがありました。そこで「ナースコール」を使用したところ、吸いたいという欲求が落ち着いて本当に救われましたね。
まず、自分の状況を聞いてもらえるだけで落ち着くというか、タバコを欲している自分を客観視できて「自分は今、ストレスを発散するためのツールとしてタバコを欲しているんだ」と頭の中で整理できた感じです。
さらに面談では「1本だけオバケ」という言葉を教えてもらいました。文字通り「一本くらい吸っても良いよね」が命取りになるということです。「まさに自分は今この状況だ!」と思うと踏みとどまれました。あの時はストレスがすごくて、具体的にどんなアドバイスをいただいたのか実はあまりよく覚えていないのですが、この「1本だけオバケ」のことは強く印象に残っています。
「タバコで周りに迷惑をかけていない」という安心感
編集部
禁煙プログラムを終えて、卒煙を達成できた感想を教えてください。今でもまだ吸いたくなることはありますか?
山下さん
辛くて吸ってしまいそうになった瞬間もありましたが、今振り返ってみると「意外と簡単にやめられたな」という感じがしています。アプリで自分の状態を管理することができたことが禁煙成功の要因かな、と自己分析しています。「本人の強い意志次第」という意見もあるとは思いますが、自分にはこの「アプリで管理される方法」が合っていたのだと思います。
今でも吸いたくなるということはありませんが、自分の中で例えば、ラーメンを食べた後とか、山へキャンプに行って自然の中にいる時などのいわゆる「タバコが美味しい場面」というのがいくつかあったので、そんな時には「こういう時にタバコを吸うと美味いんだよなぁ」と思い出したりはします。
編集部
禁煙後の生活はどのように変わりましたか?
山下さん
「以前のように、タバコで周りに迷惑をかけていない」という安心感があります。例えば、タバコを吸わない友達と遊びに行った時は、自分が食後の一服をする間、友達を待たせてしまっていました。さらに、喫煙スペースから戻った時などに、臭いが嫌だと言われたこともありました。そういったことに気を使うことなく友達と空間を共有できるのは大きいですね。
あと、これはあまり嬉しくない変化なのですが、口寂しくなって間食が増えたので、かなり太ってしまい、半年で約10kg増えてしまいました。
これについてはアプリのオンライン面談で「最初は、タバコを我慢するだけで大変だと思うので無理はしなくて良いですが、落ち着いたら運動も取り入れていきましょう」とアドバイスはいただいていたのですが……やらずじまいで半年が過ぎてしまいました(笑)
編集部
最後に、これから禁煙に挑戦する人に向けてアドバイスをお願いします!
山下さん
「吸っている自分」が日常になってしまうと、ただ漠然と「やめたい」「やめよう」だと、なかなかやめられないと思うので、一度立ち止まって「今の自分にとって本当にタバコは必要なのか」改めて考えてみることをお勧めします。自分は疲れた時や気持ちの切り替えをしたい時にタバコを吸ってしまっていたのですが、一方で「時間を奪われている」という感覚もあり、そこを深掘りしていくと、タバコやめることでのメリットが見えてきました。
「受動喫煙」は臭い煙が不愉快なだけではなく、健康被害をもたらします。国立がんセンターの報告によると、受動喫煙による日本人の肺がんリスクは約 1.3 倍になるとされています。経済産業省による「健康経営優良法人」の認定には「受動喫煙対策に関する取り組み」が必須の項目となっており、受動喫煙防止の目的で喫煙所の撤去および社員の禁煙を推し進める会社・企業が増えています。禁煙は個人の意思や努力のみでの達成は難しく、そのサポート・管理できるシステムを会社・企業が社員のために提供してあげることが重要です。その意味でもオンライン形式で始めやすく・継続しやすい「ascure(アスキュア)卒煙」は有用な禁煙手段となり得ると考えられます。
監修医師:中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センター)
編集部まとめ
「ascure卒煙プログラム(禁煙支援アプリ)」で禁煙に成功した山下さんにお話を伺いました。
強い決意があったわけではなく「いいきっかけだから、参加してみようかな」と、軽い気持ちで禁煙プログラムに参加したという山下さん。アプリの特徴でもある心理的依存をサポートしてくれる「指導員によるオンライン指導」を上手く活用して卒煙に成功できたようです。
「タバコを吸う時間や臭いで周りに迷惑をかけているかもしれない」という思いが、禁煙への背中を押してくれたのかもしれませんね。今後は、少しずつ運動も取り入れて、ダイエットも頑張ってもらいたいですね!